ある晴れた日の記憶

2010-06-02 | イラスト

私たちの部屋にはカーテンはない。

なので、その穏やかな日差しは私の顔を直に照らしていた。

目を開けてみる。

もう6月だというのに、肌寒いな。


※一部省略※


布団から這い上がり

バズルームへ。


朝8時近辺のこの空間の美しさ。

静けさ。

表の木々がそよ風に揺れている。


トイレに入り


※一部省略※


ホウロウのマグカップに赤い歯ブラシを入れる。


「カラン・・・」


歯磨き粉を左手に持ち風呂へ。


シャワーを浴びながら歯を磨く。


お湯は41度。


妻が設定してくれた。


風呂の窓からも、今日の穏やかな光は

感じられる。


うん。いい日だ。

さあ、でよう。

風呂の前に洗濯機があり、そこにかけてある

タオルをおもむろにとる。

ふく。


体は念入りにふくが、髪はざっとですます。


グレーのブリーフをはく。


グレーの靴下をはく。


Vネックの下着を着る。


デニムシャツを着る。


ジーンズを着る。


デニムジャケットを羽織る。


つづく。
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帰ってきた・ゆうすけ 6

2010-06-01 | イラスト

友人:「よう!」

ゆうすけ:「おお」


友人:「久しぶり!」


   「何してんの?」


ゆうすけ:「ちょっと一服」


友人:「そっか」


ゆうすけ:「ファミマ?」


友人:「酒買いにね」


   「     」


   「久しぶりだな、ほんと。」



ナレーション:二人は3年ぶりの再会であった。場所はゆうすけの働く
       デニーズ裏、駐車場。
       時刻は午前1時30分。
       ゆうすけ、31歳。友人、26歳サラリーマン。
       以前あったスナック・ゆうすけ
       の常連である。


友人:「どう?」

   「デニーズ」


ゆうすけ:「ここさ、閉店らしい。」

     「年内で」


友人:「へえ。」


   「最近なんかデニーズ減ってるよね、あちこちで」


ゆうすけ:「シビアでさ、上が・・・」


友人:「店長?」

ゆうすけ:「店長もシビアだけど、」

     「もっと上のさ、経営陣みたいのが厳しいらしいよ」


友人:「どこも厳しいよね」


ゆうすけ:「いい話ないよ、どこも」


友人:「いい話、といえば・・・」

   「見てよ」

ガサゴソ・・・


ゆうすけ:「おお~!」

     「アイ・パッド!」


友人:「これまじすごいよ」


ゆうすけ:「知ってる知ってる」
     「ニュースで見た」


友人:「ちょっと触ってみ」


ゆうすけ:「   」

     「   」


     「へえ~」


友人:「大ブレイクだよ」


ゆうすけ:「おれは、  いいかな」


友人:「いや、絶対いずれ欲しくなるから」



ゆうすけ:「使い切れないくらいの金があったら」

     「買うかもね」


友人:「なんだそれ」



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