ごしょらくさん

後生楽的爺さん、我が道を往く

石灰窒素の功罪

2012-11-27 19:11:45 | daily happenings
それは・・・おってな(一昨日)の晩、オラはあったけぇ(温かい)風呂にへぇっ(入っ)て、焼酎をチビチビと飲んでおった時のことじゃった。

酔いが増す程に明りが妙に暗く感じてのぅ、何かヘンじゃなと思う間もなく、今度は心の臓がバクバクと踊リ出したんじゃよ。

こりゃ血圧でも上がったかと思うてのぅ、血圧計なる物で測ってみたんじゃな。するとのぅ、血圧が91-37、脈拍87じゃと。

血圧が91-37となると・・・こりゃまるで死人のようじゃで、オラびっくらこいて思わず腰を抜かしそうになっちまったわい。


「コレがオラの血圧だ」


「オイ、婆さん(オラの嫁っこだ)や、オラ体の具合がおかしいで、一寸来てみてくれんかのぅ」と、炊事中の婆さんに声をかけたんじゃよ。

婆さんは、「酔っ払いが、困ったもんだのぅ」と"せい(言い)"ながら血圧計を覗くと、「爺さん、おめさんは既に死んでいる」とほざきゃがった。

それでもちぃっとばかりしんぺぇ(心配)になったのか、「血圧計がおっ壊れているかも知れんで、もう一遍測りなせぇ」と婆さんが"せう(言う)"んで、

気を取り直し、もう一度恐る恐る測ってみたんじゃが、めぇ(前)と変らずメチャクチャな数値でのぅ、オラ訳が分かんなくなっちまったんじゃよ。


「二度目もこのとおりだ」


この事態に、さすがの婆さんもビックラこいたのか、「オラも測ってみるべ」と測ってみたんじゃが、「オラの血圧は正常だ」と"せう(言う)"んじゃな。

二度あることは三度あると"せう(言う)"が、三度目も同じような数値で、機械の故障じゃねぇとなると、オラ目の前が真っ暗になっちまっただよ。

っちゅうことは・・・「早よぅおいでなんし~」とあの世で何方さんかがオラを手招きしてるんかのぅ。「薄気味悪いのぅ・・・まだ死にたかないのぅ」


「三度目も変らずだ」


そうとなりゃ、あれこれ考えてもしょうがないんで、そんな時にゃ寝ちまうのが一番と、その夜早々に寝床へと向かったんじゃ。

幸い、何でもなかったかのように翌朝眼が覚めたんじゃが、後で聞くと、婆さんはその夜しんぺぇ(心配)をしてくれていたようじゃな。


「婆さんや、オラがポックリとあの世へ逝っちまうかと、しんぺぇ(心配)になったかや?」

「いくら因業ジジイでも、ことがことだけに、そりゃぁちっとはしんぺぇ(心配)になるさぁね」

「なんだかんだ"せっても(言っても)"女房ってのはありがてぇもんだなや」

「夜中にオメさんをで突っついてみたら動いたもんだで、やれ安心と、オラようやく寝ただよ」

「ほほぅ~ オラが無事かどうか、棒で突っついたとな!?」





ってなことがあり、その後、カミさんが義兄にこの話をしたところ、「石灰窒素を撒いた後、酒を飲んだか?」と聞かれたそうな。

義兄が言うのには、「石灰窒素を撒いた後、酒を飲んではいけないと袋に注意書きが書いてある筈だが、知らなかったのかな?」とのこと。


原因は、コレか?


その日、アスパラハウスへとやって来たオイラは、密封したハウス内でマスクもせず、粉状の石灰窒素を大量に撒き散らしたのであった。

その上悪い事に、今日は一生懸命仕事をしたんで酒が旨いとばかり、焼酎をたらふく飲んでしまったことが原因であるらしい。


注意書きには・・・散布後の飲酒に注意と!?


石灰窒素など単なる肥料だと思ったら、随分と恐ろしいものですなぁ。急性アルコール中毒で死ぬところであったわい。

我が家へと用事でやって来た姪っ子にこの話をすると、「おじちゃん、この場合、直ぐに医者へ行くって話しだよね」と笑われた。

知らなかったこととは言え、今思うとかなり危ない橋を渡っていたに違いない。まっ、命があっただけ儲けものてことで・・・・


ボチボチ更新しますんで、ヨロピク!
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