USドルの崩壊時期
よく、分かったようなことを言う人がいる。
夏までに崩壊するシナリオだとか、あるいは秋ごろにドルが急落する・・・など、観測は様ざまで、どれも、当たっているように思えるから、みんな惑わされて 感心しているが、本当のところは、ちょっと大学で教鞭をとっていたとか、あるいは、外資系金融に勤めていたといっても、そんなチンピラには分かるはずはないのである。
たとえ、MBAを持っていていっぱしの意見を言う人がいても、その人には、アメリカのFRBも決して相談していない。
為替は、神様にも分からないといわれる代物だ。なぜなら、それは人間が決めるからである。それも、限られた・・・
だから、マーケットの動向や、あるいはチャートで傾向を見ようと思っても、無理な聖域だ。FRBが決めるんだろう?冗談じゃない。FRBは、確かに利率を決定したり、現在の消費動向を見守ったり、あるいは、それを観察して新しい提言を行ったりするかもしれないが、それは、企業で言えば経理が、現在の経理状況から会社の状況を判断するCのつく人々 (CEO CFOなどなど・・・)に 意見するのに似ていて、実際に為替をどの程度のところで落ち着かせるかという 決定を行うことはしない。彼らは決定に従って、そこにあわせて利率を決定していたりするかもしれないが、為替はもっと、他の人々がデザインしている。
したがって、私は何時 アメリカドルが崩壊するか。など、仮に、大まかに情報はあったとしても、一般の人々が見るここで書くつもりはない。無論、GSMの中では、書くこともあるかもしれないが・・・
だが 次のことは言える。
例えば、オーストラリア ドルが弱くなると、日本にはどんな影響が出るか?ということなら、解説できる。
オーストラリアドルが弱くなると、輸入する肥料が上がるために食料品が高くならざるを得なくなる。これにより、日本のような食料自給率の低い国は、その高くなった食料品を買わざるをえなくなる。そのときに、日本円が強ければ、話はトントンになるが、もし、日本円がドル保有を高めすぎていて同じリスクをかぶって、弱くなっていたら、食料品には手が届かず餓死者が出る。
日本は今までのたくわえと、借金とがあるので、帳尻が合うのか合わないのかさえ、天文学的な数字で、分からないくらいだから、食べ物が買えなくなるほどの貧乏になるかどうかは 分からない。多分・・・多分だが、大丈夫だろう。だが、もしかすると、もっと貧しい国には、餓死者が出ることはほぼ、確実な状況になる。
今、オーストラリアでは、、人糞を混ぜた肥料を輸入して使うかどうかを真剣に論じている。もしかしたら、その中からまた別の病原菌を輸入することになるのではないか?という議論だ。人糞なら、コストが 約半分に抑えられるのだそうだ。まったく実際は ウンコ を輸入するかどうかという相当馬鹿げた議論で、だけれども、馬鹿にできない、大事な話なんだが、それが、世界の食料事情と、ドルの上下にかかわって来るというところまで、真剣に考えている日本の政治家は、何人くらいいるんだろう?
でも、私の書くことを 馬鹿にしない人には、少し、ドル安になったとき、どうなるかを考えるべき、材料を提供しておきたいとおもう。
1. アメリカの企業が、輸出をしているとき、その企業が為替差益で 利益が出るような仕組みを持っているかどうか?
2. 国内需要が見込める工業製品を作っている会社は、流入する製品に対してどのくらい競争力を持っているか?ドルの崩壊は、アメリカの崩壊を意味するのではない。それは、アメリカの死にかけた企業が、強く復活する可能性を同時に秘めていることを常に頭の片隅に 置いておくべきだ。
3. もしあなたが、たくさんアメリカのボンドを持っていたなら、ドルが安くなった後の利率の上昇(これは、ドル安を食い止めるために起こりうるシナリオとしては、相当クラッシックだが、ありえるセオリーだ)に、どう対処していくか?
4. もし、未来のマーケットに不安を感じていたなら、あなたは多分、ゴールドの現物を買おうと思うかもしれない。ゴールドは、避難場所としては最適だと考えられるあらゆる過去の歴史の証拠があるからだ。だが、思い出してみてほしい。本当に、常にゴールドは安全であっただろうか?経済の崩壊とともに、ゴールドの価値もまた大きく落ちたことは、過去にも何度もあった。したがって、財産のほとんどをゴールドに変えてしまうことが、正しいのか、それとも一部をそうしておくのが正しいのかは、立ち止まって考えるべき価値のあるところではないだろうか?
よく、分かったようなことを言う人がいる。
夏までに崩壊するシナリオだとか、あるいは秋ごろにドルが急落する・・・など、観測は様ざまで、どれも、当たっているように思えるから、みんな惑わされて 感心しているが、本当のところは、ちょっと大学で教鞭をとっていたとか、あるいは、外資系金融に勤めていたといっても、そんなチンピラには分かるはずはないのである。
たとえ、MBAを持っていていっぱしの意見を言う人がいても、その人には、アメリカのFRBも決して相談していない。
為替は、神様にも分からないといわれる代物だ。なぜなら、それは人間が決めるからである。それも、限られた・・・
だから、マーケットの動向や、あるいはチャートで傾向を見ようと思っても、無理な聖域だ。FRBが決めるんだろう?冗談じゃない。FRBは、確かに利率を決定したり、現在の消費動向を見守ったり、あるいは、それを観察して新しい提言を行ったりするかもしれないが、それは、企業で言えば経理が、現在の経理状況から会社の状況を判断するCのつく人々 (CEO CFOなどなど・・・)に 意見するのに似ていて、実際に為替をどの程度のところで落ち着かせるかという 決定を行うことはしない。彼らは決定に従って、そこにあわせて利率を決定していたりするかもしれないが、為替はもっと、他の人々がデザインしている。
したがって、私は何時 アメリカドルが崩壊するか。など、仮に、大まかに情報はあったとしても、一般の人々が見るここで書くつもりはない。無論、GSMの中では、書くこともあるかもしれないが・・・
だが 次のことは言える。
例えば、オーストラリア ドルが弱くなると、日本にはどんな影響が出るか?ということなら、解説できる。
オーストラリアドルが弱くなると、輸入する肥料が上がるために食料品が高くならざるを得なくなる。これにより、日本のような食料自給率の低い国は、その高くなった食料品を買わざるをえなくなる。そのときに、日本円が強ければ、話はトントンになるが、もし、日本円がドル保有を高めすぎていて同じリスクをかぶって、弱くなっていたら、食料品には手が届かず餓死者が出る。
日本は今までのたくわえと、借金とがあるので、帳尻が合うのか合わないのかさえ、天文学的な数字で、分からないくらいだから、食べ物が買えなくなるほどの貧乏になるかどうかは 分からない。多分・・・多分だが、大丈夫だろう。だが、もしかすると、もっと貧しい国には、餓死者が出ることはほぼ、確実な状況になる。
今、オーストラリアでは、、人糞を混ぜた肥料を輸入して使うかどうかを真剣に論じている。もしかしたら、その中からまた別の病原菌を輸入することになるのではないか?という議論だ。人糞なら、コストが 約半分に抑えられるのだそうだ。まったく実際は ウンコ を輸入するかどうかという相当馬鹿げた議論で、だけれども、馬鹿にできない、大事な話なんだが、それが、世界の食料事情と、ドルの上下にかかわって来るというところまで、真剣に考えている日本の政治家は、何人くらいいるんだろう?
でも、私の書くことを 馬鹿にしない人には、少し、ドル安になったとき、どうなるかを考えるべき、材料を提供しておきたいとおもう。
1. アメリカの企業が、輸出をしているとき、その企業が為替差益で 利益が出るような仕組みを持っているかどうか?
2. 国内需要が見込める工業製品を作っている会社は、流入する製品に対してどのくらい競争力を持っているか?ドルの崩壊は、アメリカの崩壊を意味するのではない。それは、アメリカの死にかけた企業が、強く復活する可能性を同時に秘めていることを常に頭の片隅に 置いておくべきだ。
3. もしあなたが、たくさんアメリカのボンドを持っていたなら、ドルが安くなった後の利率の上昇(これは、ドル安を食い止めるために起こりうるシナリオとしては、相当クラッシックだが、ありえるセオリーだ)に、どう対処していくか?
4. もし、未来のマーケットに不安を感じていたなら、あなたは多分、ゴールドの現物を買おうと思うかもしれない。ゴールドは、避難場所としては最適だと考えられるあらゆる過去の歴史の証拠があるからだ。だが、思い出してみてほしい。本当に、常にゴールドは安全であっただろうか?経済の崩壊とともに、ゴールドの価値もまた大きく落ちたことは、過去にも何度もあった。したがって、財産のほとんどをゴールドに変えてしまうことが、正しいのか、それとも一部をそうしておくのが正しいのかは、立ち止まって考えるべき価値のあるところではないだろうか?