Sydney Yajima


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Stimulus Package

2009-03-26 14:18:39 | 世界情勢
Stimulus Package


ほとんどの国が、お金をジャブジャブと不良債権につぎ込んでいる。
アメリカなどはトリリオンという数字を惜しげもなく、ダイナミック?に、つぎ込んでいる。

そこで、疑問がわく。
大きな ? だ。

果たして、この金はどこから沸いて来るんだ?
と・・・

お金というのは、数字であり、絶対のものではない。実際には紙として存在しているだけだ。集団催眠みたいなもので、みんなで、「セーノ こういうことにしよう」とルールを作って お互い騙しあってその何も無いものに、価値が付いて成り立っていると私は思う。
大根を買うとして、一体、一本200円という金額=数字が、妥当なのか、妥当ではないのかなど、分からないから、まあ、みんなで、「セーノ」で大方の金額を決めてしまう。

各国の銀行はその「セーノ」の紙を印刷している。ところで、印刷している銀行券を、国が印刷していると思っている人が多いけれど、それは、間違い。

日本の場合は、日本銀行券というものがいわゆる「諭吉」さんで、それは国が印刷しているのではなく、日本銀行が印刷しているのである。ちなみに、日本銀行は私企業である。国が運営しているのではない。ちゃんと、日本銀行の株だって、インターネット取引で買える。オーストラリアのRBAも、アメリカのFRBも、同じように成り立っている。私企業だ。だから、極端な話 倒産だってありうる。

ここで、よくフリーメーソンの陰謀という話が出てくる。無理も無い。すべてのアメリカドルにはあちこちに、フリーメーソンで使用される様々な印が入っているからだ。それもそのはず、アメリカ建国時のほとんどのメンバーがフリーメーソンのメンバーであったのは歴史的事実で、彼らが意図的に、入れたのだし、また、フリーメーソンのメンバーの多くが、その銀行の建設に役立ったのだから、とうぜん、自分たちの仲間である印章を入れる行為があったとしても、不思議ではないだろう。陰謀といえば、陰謀のようなものだが、たとえば、東京大学に、なぜ東京という名前が付いているか?などというのと同じで、何かができるときには、かならず、そこにある時代背景や、場所、人 が絡んでくるものなのだ。

さて、私企業とはいえ、やはりそこは国の根幹にかかわる紙幣の問題なので、通常ならば、慎重に行うべきところだが、ともかく二つの大きな仕事、一つ目は、利率、二つ目はマネーサプライを大胆に、ダイナミックに、いじくっている。

これは、考えて行っている、理論にのっとった方針なのだが、私にはとても乱暴に感じられる。

もしかしたら、人々が、「セーノ」に気づいてしまい、お金に、価値を見出さなくなりはしないか?と心配に思うのである。現に、ゴールドを買う人が増えている。お金という紙幣を信じられなくなっているからだ。

「金本位制を、標榜していた時代が、かえって安定していたのである」と、考える人が、明治から昭和にあっけて、随分論議されてきた。
むろんこれは、日本の話だ。
だが、欧米では、どんどんとタガとワクをはずしてしまい、もっと景気をよくするために、紙幣というものとゴールドを切り離した。日本も追従したが、遅かったために、逆に、戦争準備資金が少なかった。そのために、金本位制へと銀本位制から変えていく。これで国内のゴールドがどんどんと海外流出した。
参照参照

しかし、ゴールド スタンダード(金本位制)が実際になったら、という議論がどのくらい真実味を帯びて未来像として存在できるのかについては、疑問の余地がたくさんある。

参照参照

世界にゴールドの総量が、十分に世界中の経済を支えるバックボーンになりえるほど無い。

これが、第一。そして、そのことを一番周知しているのは、各国の銀行そのものだ。
だから、彼らが自分たちの信用で取引できる通貨を支える限り、支え続けている限り、けっしてそのようなことを起こすはずが無いのである。そのためには、どんな催眠術でもかけてくるはずだ。そして、間違いなく、今までどおり、世界の人間はその催眠術に酔ったまま、踊り続ける。なぜなら、そのほうが、気が楽だし、周りが酔っているのに独りだけさめているのは、孤独なだけでなく、とても辛いはずだ。それに下手をすると精神病棟に入れられかねないだろう。

それほど、物が見えるというのは、孤独で辛い作業になる。

アメリカのSP500がわずかに上に振ると、大騒ぎになって、景気が良くなるだろう・・・というのも、また、イギリスの10年ものギルトが今回のように下げるとどうも、金融不安が強くなり、イギリスの赤字がパニックを誘うのも、今のようにボンドのほうが長期でも安全と見えるだけで多くの中国資金がアメリカボンドに流れそれが、不可思議な現象をかもし出しているのも、みんな みんな 国ごと、催眠術にかかっているからだ。

誰がどういう意図で集団催眠にかけているのか?
私だって命が惜しいから、これ以上は書きたくない。
だが、それは、大きな意図をもって、時代を変えていく足音が聞こえるのと、今の気象がおかしいことなど、本当に心配するべきことが他にあることをみんなが無視しようとしていることも、同じように大きな意図が流れていくつく果てをみせているように思える。

私は、子供たちがどうやっていくのかを、心配している。

Volatile

2009-03-26 03:22:03 | 世界情勢
Volatile

ダウが少し上がると、午前中のブルームバーグは景気の良いような見出しをつけて、US STOCK RALLY などと言っていたが、午後になると、その勢いは何処かにいってしまい、また急落する。参照 参照

結局は、消費が伸びないことと、生活苦による犯罪の増加、それに、輪をかけて、自信のなくなったアメリカという図が、ここでも明らかになる。
日本は、これからどうするつもりなんだろう?
ふと思った。
日本の産業は、今までアメリカが客で、自動車を作っていたり、電気製品を作ってみたり、造船であったり、あるいは時計であったり、昔には真珠や絹であったのだが、今は、それらすべてが、過去の話として消えていこうとしている。現在の日本の輸出状況は、かなり厳しいはずだ。それは数字にも如実に表れており、2月の輸出は例年の半分だった。
 参照


これはアメリカがものを買わなくなった、いや、買えなくなったことによる。

私は、アメリカはいずれ回復すると思っている。
悲観的なことが続くが、それでも、いずれ、必ず回復するだろう。なぜなら、インフラと技術力、資源力、生産力に、運転資金、さらには実行力など、様々なことを考えても、やはり、アメリカは大きな力を持っている。だから、いずれまた、日本の製品を買うときがくるだろう。ただし、日本がどこまで持つか?が、焦点となる。

日本がどこまで持つか?といま、確かに私は書いた。
日本は、もともと、貧しい国である。19世紀以前の日本では、飢饉が来ると、娘を売り、時には間引きなどという恐ろしいことや、姥捨て山までがあったほどだ。貧しさは、フィリピンよりもインドネシアよりも実はひどかったかもしれない。少なくとも、インドネシアには石油もあり人口も日本よりも多く、さらには暖かい気象と、作物が多くあった。
なぜ、日本が今のように世界に肩を並べる国になりえたのか?
答えは、輸出だ。
そして、その日本のモデルを、多くの国が模倣した。その国とは、韓国であったり、台湾であったり、マレーシア、香港、それにシンガポール、最近ではベトナム、もちろん中国はさらにスケールアップした日本のモデルの模倣者であったろう。
その模倣者たちは、日本の技術力を買い、あるいは日本からの技術者を受け入れ、時には共同開発をしたりしながら、様々にマーケティングを試みて、多くの成功例を出した。これが、1980年代から大きく世界の流れを変えた。その後、アメリカのグローバルが推し進められ、アジアの多くの国々はその恩恵をまともに享受して、大きく育った。もちろん、乗り切れなかった北朝鮮などの国もあるが、それでも、そういう国はほんの一部で多くのアジアの国々は、活発に輸出産業を伸ばしていった。

日本がどこまで持つか?
私の疑問は、すべてここに発する。
現在の輸出産業の中心は、言うまでも無く、車であったり、電化製品であったり、あるいは、時計や、デザイン物、それに、最近では日本食ブームであったり、あるいは漫画やアニメなどのソフト物であるかもしれない。だが、それらはすべて、買ってくれる外国の人がいて始めて成り立つビジネスだ。だが、ここにきて、数字が物語る不気味さは、背筋がぞっとするほどの、重い暗雲に見える。

日本がどこまで持つのか?
日本の輸出は、金持ちになってきたアジア諸国にも広がった。中国も日本にとってはお得意様になった。アメリカ一辺倒の日本が大丈夫か?などと、とぼけた経済学者が今でもテレビのコメンテーターになって、話しているかもしれないが、実際には日本の輸出はアメリカ一辺倒ではなく、とうに、分散させている。これは、強みだったが、しかし、もし様々なアジアの諸国が日本の模倣であったなら、自国の経済・・・自国の消費も減る可能性がでてくる。それは、輸出産業から波紋をひろげて 多くの倒産と失業を抱えるマイナスのスパイラルの始まりとなりかねない。
となると、日本のお得意様である、中国やアジア諸国も、消費が減り、日本の製品を買えなくなるのである。

日本がどこまで持つのか?

実に、このスフィンクスのなぞに近い答えは、案外簡単に出てくる。
これは、アメリカの、経済ブロックでもなく、ヨーロッパの経済ブロックでもない、新たな経済ブロックをアジアが作ることで、その別のバスケットから、新しい可能性が出てくるという、ちょっとした大実験を行うかどうかだ。

たとえば、ベトナムにはハワイにも負けないようなリゾートになる可能性のビーチがある。フィリピンには、多くのエンターテインメントがあり、タイには様々な宝飾産業もある。インドネシアには豊富な資源があり、シンガポールは言うまでも無く商社と金融の中心になれる。日本は技術の国で、韓国には、さまざまな応用力があるし、中国は、大資源と人材の宝庫である。つまりアジアは、全体をあわせれば、ヨーロッパにもアメリカにも引けを取らない巨大なマーケットたりうるし、さらには、巨大な経済圏になりうる。
この大きな線引きを、アジア人自身で行えるなら、日本の将来は、決して暗いものではないはずだ。

もちろん、イデオロギーの問題はある。あるいは政治的な駆け引き、エゴ、領土問題、人種差別、言葉、考え方、習慣、カルチャー、法律、会計システム、銀行、それに融通性、透明度、などなど、問題はたくさんあるのは分かる。過去の歴史の問題だって、多くのハードルを越えていかなければならないだろう。だが、それにしても、どこか手を握り合うところからはじめるべきであって、ただ、いがみ合うかライバル意識だけで歯ぎしりしているだけでは、ポジティブな結果にはならない。(無論、イチローの活躍で野球を堪能して大喜びしたために、数日間、まったく ブログを更新しない私が言うのも矛盾しているが、それにしても、野球と、私たちの未来とは、同じ土俵では考えるべきではないだろう・・・)

ここで、問題になるのはやはり、今の硬直状態が続けば、日本がどのくらい持つのか?は、同時に、マレーシアは?インドネシアは?タイは?香港は?そして中国は?と、どの国にも同じことが当てはまる話になるということであり、いずれにせよ、アジアで共栄できる方法を、ひとつひとつ考えていくときに来ている。もちろん、中国が自国に有利になるような、やり方を推し進めていく今のやり方では、誰も付いてこないだろうし、日本が、もう一皮剥けなければならないなどということは、日本人自身が、一番分かっていることで、その難しさは、並大抵ではないことも よく知っている。だけど、背に腹は変えられんというところまで、追い詰められるのは、今のままで いけば あと3年か?5年か?10年も持つのか? などと、考えてしまう。

アメリカが復活するのが、あと3年?5年?10年後?
そんなことは、誰にも分からない。

数字はとても、悲観的だとだけ、付け加えておこう。