先週末、ニューヨークの相場が崩れ、株式に影響が出ると考えていたが、今日、123ポイント ASXは下げて、4350になった。2%以上下げたことになる。さらに、オーストラリアの利上げはしばらくないだろうという観測が、オーストラリアドルを押し下げ、それによって、米ドルで取引される資源の利益率が下がることとなった。
これは、オーストラリアの基幹産業である資源の輸出という重大な芯に、NO と言っているのと同様で、このままいくと、倒産する企業が相次ぐことになる。
企業は、様々なサービス企業も含まれている。
つまり、ホテル、レジャー、なども含み、中国のバブルが破綻すると、もっと危険な状況に追い込まれるだろう。
オーストラリアは自国の貨幣を防衛するためには、利率を上げざるを得ず、それが、不動産価格の暴落を生むことは、想像に難くない。つまり、今のケビン ラッドが非難されて退陣する可能性が高く、オーストラリア人の熱しやすく、冷めやすい国民性が、彼にNOを突きつける日も近いということだ。
中国が、粉飾をやめて、実質のバランスシートを出せば、すでにバブルが弾けているかもしれない。
そして、その影響はどこかに出てくるはずで、それが、物価の異常な上昇であったり、あるいは、勘違いした政策であったりと形を変えて出てくる。勘違いした政策とは、日本などの外国企業へ対して、給料の上昇を求めたりというようなことで、日本を始め外国企業は、中国に進出した理由の最大の理由は安い労働力であったわけで、それが無くなれば、メリットは少なくなり、進出することに躊躇感が出ることになる。すると、海外からの投資流入でそれを使って、様々な事業や、あるいは、アメリカドルの保有率を上げるような政策はあ、もうできなくなる。すると、自然と消費が減り始め、中国自体が消費国としての魅力がなくなり始める。外国企業はより、法律の確立した、また労働者のマナーの良い国でよい品質を作ったほうが、利益になると考えるのは、当然の帰結で、それにより、東南アジア諸国へ、シフトする可能性が出てくるだろう。
オーストラリアの今の経済は、中国のバブルの影響で助かっている部分が高く、それがなくなると、オーストラリアの経済は、かなり収縮してしまう。
今の段階では、まだまだ結論を見るには早すぎるかもしれないが、いずれ、資源ブームが終わることを念頭に、次の投資をする枠組みを考えなければならないときに来ている。
日本の取り組むべきことは、次世代の労働力であるロボットの開発、次世代のエネルギー、それに、国内自給率を上げることだろう。