みろくの世

ある男性が言ったこの国はいい方向に向かっていると。
同じ意識を持ち、同じ価値観を持つ時代になったと。

私は逆に悪い方向に向かっていると発言してしまった。
格差社会が広がり、非正規労働者と正規雇用の間での婚姻率、出生率の差が顕著に表れているし政治家の政策に不平等感を感じているからだ。

この男性は私とは違った日本の未来を思い描いているのかもしれない。
世の中が良くなるためには、膿を出し切ってしまうことが必要。
その膿が今出ているから、今後は良くなるしかないと考えているのかもしれない。
この男性は船井幸雄氏の「みろくの世」のような考え方をしているのかしら・・・

自分よりも地位の低い人に対して、同じ目線で話しかけ相手の立場に立ち心の中に自然に入っていける人。
相手が話していることに対して相槌をうって肯定する。
暫く話していたけれど結局この男性職業を教えてくれなかった。
でもそれなりに苦労してきたから人の痛みがわかり、思いやりのある人間性というものが行動の端々に垣間見えた気がした。