私の名前は〇〇〇〇
本能に生きる女
満月の前夜
体中の血が騒ぐ
牧草を口に沢山加えて巣作りを始める
ゲージの中を牧草を加えて行ったり来たり
どこに巣を作ろうかしら
牧草がゲージにあたってカサカサ音がする
お母さんが夜中に起きてきて、牧草を引き抜こうとするけれど私は離さない
それでもお母さんは牧草を引き抜いて、ゲージに布をかけて寝室に戻っていく。
暫くたって今度はすのこで穴掘りをするの。
ガサゴソ ガサゴソ 止まらないわ
私は夜行性だから真っ暗でも平気。
お母さんがまた起きてきて、ずっと私の頭を撫でてくれるけれど血が騒いで落ち着かないの。
お母さんは諦めて、私をゲージごと寝室に連れて行ってくれたの。
私この部屋には数回しか入ったことがない。
自分の縄張りではないから大人しくするわ。