は行の日記

ははは、ふふふ、ほっほっほと笑って暮らせたら人生幸せです!

草木染めと水彩画の教室

2011-11-16 23:12:23 | 草木染め

久しぶりの染めの教室でした

お決まりの、まずはお茶から(笑)

今日の染料は、ヤシャブシ+山栗のイガ

それを煮出している間

利用者さん、ボラさん、スタッフさん、みんなでワイワイとお茶を飲みながらいろんな話をします

素敵な絵に目が釘付けになっていると・・・・・

これも、ここの講座の一つなのですと

みなさんが描いた絵と、講師の先生の絵はがきを見せてくれました

山下康一先生の水彩画です

プロの絵描きさんが、ボラで教えてくださっているのだそうです

その山下先生の絵を紹介しているブログがあったのでリンクしました

年をとったら絵でも描いてゆっくりと・・・・などと昔から言っていたkikiですが

絵心はまったくありません

中学校の時は、いい子をしていたkikiさんへの、美術の先生のひいきで

通知表は高評価だったのですが(笑)

賞なんかももらったことがありましたが、それは・・・・・

「ほらここはこう描くといいよ・・・・」などと、ほとんど先生の手直しでそれなりの絵に仕上がっていただけのことでした

高校の選択科目は音楽だったし、それ以後絵なんて描いたことがありません

だけど、今日、ハーモニールームで皆さんの絵を見せていただいたらとっても素敵で

同じ題材で描いていても、二つと同じものはなく

それぞれがそれぞれの色で個性的にのびのび描いている感じ

「難しくないのよ、小学生が使う絵具でいいし、先生の自由な教え方がまたいいのよ」と

張り紙を見れば、次回12月の教室では、年賀状を好きな題材で描くと・・・・

kikiは今年母を亡くしているので年賀状は出せません

でも、どうしても出したい相手がいるのです

彼女の家にも不幸があったので年賀状は出せませんが

昔、姑が亡くなって年賀状が届かなかった新年

お正月気分も抜けたころ、ハガキが一枚届きました

何と言うことはない、季節の事項なんかが書いてあるハガキ

友が送ってくれたハガキでした

その心遣いがうれしくて、いつか何かの機会には私もこうして心を送れる人になろうって思った

今日、みんなが描いたという温かい色の夕焼けの絵を見ていたら

息子さんを亡くした彼女に送りたいなって思った

何を書くでもなく、、、、、、下手な絵ですが五十の手習いですと書いて(笑)

そんなことを思っていると、スタッフのHさんが

「kikiさん、ボラで参加しない?一緒に絵を描こうよ」と

前にも、織りのボラで来て一緒に織物をしようと誘ってくださったこともありました

習い事は、三味線もヨガもしたい(笑)と文化祭の時に思った

でも現実は、時間もお金もないから断念(笑)

この講座なら月一で、費用は絵具代程度

最初は小学生の使う絵具や筆でいいと書いてあるし

スケッチブックだけは少しいいもの(1000円位)を

筆洗いは100均のバケツでいいし、雑巾は年季の入っていないものをと持ち物に書いてある(笑)

ついでを書けば

形について・・・形を正確に描く必要はありません。家の柱が曲がっていても、屋根が傾いていても大丈夫。花びらを一枚一枚描く必要はありません。

大切なことはほかにあるのです

先生の書かれた文章を読んで、この大切なことを教わってみたくなりました

「kikiさん、染めは先生だけど、絵はボランティアで来るんだから、容赦なくこき使うわよ!」とHさん

そんな心遣いもうれしかったりします(笑)

さて、さて、本題がそれました。草木染の日記です!

染め液は濃い茶

これが鉄媒染でグレーに

前に藍で染めた毛糸の上から染めた(左)

化繊とウールの交じりの毛糸は、ウールの部分が紫っぽく染まったと

喜んでくださった利用者さん

右は、綿の手袋と、マリーゴールドで黄色に染めた綿の布を絞り染めにしたバンダナ

 これはkiki作です

鉄媒染にちょこっと浸けてすぐ取り出したので、モスグリーンのような色になりました

今日の収穫はこれだけではありません

↓ スタッフのHさんからのいただき物

いつもの如く、長~いブログになりましたので

この続きは後程に(笑)

 

 

 


猫鳴り/沼田まほかる 

2011-11-16 00:07:46 | 健康&節約生活

沼田まほかるという作家の本を初めて読んだ

かわいい表紙と、猫鳴りという題名に誘われて

少し読んでから、これは間違ったかなと感じた

かわいい話ではないのです

庭に捨てられていた目も開かない子猫を捨てる、やっと戻って来た子猫をもっと遠くに捨てる・・・・・・・

描写も容赦なく、惨い・・・・・どうしよう・・・・・と悩み

いつもの癖で、解説を先に読むことにした

解説には解説者でも第一部の途中で何度も読むのを止めようと思ったと書いてある

本当にそういう小説なのです

読んでいるのが辛いのです

高々私が読んだのは10ページにも満たないのに・・・・

解説にはこうも書いてあった

>・・・・文庫本を解説から読む習慣の皆さん、勘違いをしていただいては困ります。『猫鳴り』は傑作なのです。・・・・<と

なぁんだ、解説から読む人って結構いるんだと少し安心したりもした

そして、最後に解説者は>生と死の際を描いて素晴らしい傑作文芸作品です<と結んである

やっぱ読んでみようと思った

半身浴のお供に、少しずつ読み進んでいたのだが

まだ2,3日はかかるだろうと思っていたのに、今日残りを一気に読んでしまった

終盤の20分くらいは、お湯に浸かりながら、涙と鼻水で顔がぐしゃぐしゃになった

この子猫(モン)の20年後、、モンの最期が荘厳で・・・・・

大きくてどの猫よりも強かった雄猫のモンが、晩年弱くなって威嚇しても無視されるようになる件(くだり)

オシッコが漏れるようになっても砂箱へ必死で通うモン

もう食べないと自分の意志で決めているような様子のモン

その猫を毎日見ながら、入院させないと決めた自分を責める夫

この話を読みながら、いくつもの死を思い出した

モンと同じく20才で逝った真っ白な猫のミル

食が細くなって動きも鈍くなっていたけど、トイレも食事も困ることはなかった

私が出かける時は出窓で日光にあたって横になっていたのに

30分後に息子が帰って来た時には、もう息はしていなかったと

でも、体はまだ温かかった

完全な老衰で、病むところもなく、幸せといえる死だったと思う

母の介護の時は、いつも決心してはまた悩むの繰り返しだった・・・・・せつなかった自分の気持ち

最後の時間は、心臓マッサージと人工呼吸を主治医と二人でし

真冬だったけど汗だくになった

それでも一寸たりとも動かない母を見て、、、、、次に父の顔を見て

「もういいよね」と言った私

「あぁ」とうなずく父から先生に目線を動かし

「ありがとうございました」と言った私とその時の気持ち・・・・

誰かが何かを言わなければ終わらない時間だった

頚椎損傷で、首から下が全く動かなくて長く入院していた知り合い

家人がお見舞いに行けなくなり、それ以後、自分で食を絶って生きることを拒否しているようだと聞いたこと

末期のがんだと宣告された友に電話をしたら、「抜ける前に、今、旦那さんに髪を剃ってもらってる」と答えた友の明るい声

何と言って言葉をかけたらいいかわからずに、悩んでお見舞いに行く日を延ばし延ばしにし

結局会えないで逝ってしまったこと

ヘルパーの仕事でお伺いしていたおじいちゃんに「・・・・・頼む。、、、、、頼む」と言われ

何度聞きなおしても、・・・・・の部分が聞き取れず

「わかったから安心してね」と言い残して帰った

翌朝、亡くなったことを聞き、弱った体であんなに何度も頼んだことが何だったのかと、今でも思いだし悔やむこと

「地獄に仏とはこのことだ。ありがとう、ありがとう」と

家に帰りたいというおばあちゃんを自宅まで送って行って言われたこと

その日から入院し、とうとう宅老所へは来れなかったこと

姑の最期は病院だった

早朝、小学生の息子を呼び寄せ家族4人で見守っていた

「おばあちゃん」と呼ぶと、一瞬目を開ける・・・・・がすぐまた閉じる

もう一度呼ぶ、今度はほんの一瞬目が開く、また閉じる・・・・・何度目かには誰も何も言わない

「ばあちゃん」と私が呼ぶ、もう一度呼ぶ・・・・・・もう目は開かない、何も動かない

もう一度呼んだ方がいいのだろうか?と妙に冷静な自分にびっくりする

静まり返った病室に私の心臓の鼓動が聞こえる様だった

どうしようと、まだ若い医師を見上げると

先生がペンライトで確認する

時計を見る

〇時〇分ですと告げられてすべてが終わった

こんな風に・・・・・・どれくらいの死に向かい合って来たのだろう・・・

つい先日も、友の大事な息子さんが亡くなった

かける言葉もない

気丈に接待をしている、お姉ちゃんの姿に胸が痛んだ

私の出来ることってなんだろう・・・・・

・・・・・何もできないかもしれないけど

終末期に寄り添う

そんな仕事に就きたいと考えています

 

「猫鳴り」は読み返すのも苦しい話だけれど、もう一度きちんと読んでみたいと思っている