とある歴史のある町から山中へ入り、農道を3km程上がると、林の中に忽然と石仏群が現れる。
そこは誰も訪れる者はなく、荒れるに任せている。
何かの施設の名残か?
更に先の藪の中には廃屋があった。
やがて民家は無くなり、産業廃棄物処理場や焼却場等を通り過ぎ、左右が林の淋しい道が続く。
途中、軽自動車が放置されていた。
探検をしていると投棄車両があるが、車内を覗くのに勇気がいる。
我々は、道も分からなくなって来たし、特に何も無さそうなので、引き返そうとしていた。
とその時、運転席からふと右側を見た際、木々の間から白い像らしきものが数体見えた。
「あれ?おい!あれみろよ。」
「あー、何かの像だね」
「よし、ちょうどトイレもしたいんで、止めて観てみよう!」
早速、側の広場に車を停め、確認しに行く。
「何の像だろうか?みんな山の方を向いている。」
「この道は古道か何かで、普通に石仏があるのかも」
恐る恐る近寄ってみる。
「木が絡まっている。放置されてから大分年月が経ってる様だ。」
「訪れる人なんていないんだな」
「こっちは木が唐黷トいる。」
「墓ではないだろう?」
「不思議な光景だ、こんなの初めて見る。」
「木が育ってるから、今に像は全部唐黷トしまうな。」
コンクリートの台座から落下してしまっている物がある。
「だけど、そんなに古い物じゃないみたいだぞ?」
こちらも落下している。
「何だか怪しいぞ?作りが石じゃなくて、樹脂みたいな感じだ。」
「え?また怪しい宗教のものかな?」
「そう言えばよく観るとあんまり精巧に作られていないな」
「これはマリア観音を模してある。昔隠れキリシタンがマリア像とも観音像ともつかない像を作って、こっそりと崇拝していた。子安観音とも言い、水子供養の像だ..そうか、水子を供養していたのか。」
「しかしこんなとこでか?怪しい宗教の臭いがするな。」
ご覧のとおりの山奥にあり、不思議である。
「台座にコップを置く穴もしくは花を挿す穴が開いている。」
「ああ、いちよ供養像だな。」
「インチキのな(笑)」
こんな状況である。
末尾側
「マリアだけあるのはおかしい。」
「建物の痕跡有無を調べてみよう。」
マリアの横に人為的に置かれた様な石を発見。
「石で一角を囲ってあるみたいだ。」
「ここは広場になっているので、ひょっとしたら何らかの建物が立っていたのかもしれない。」
「そうかもしれないな、今は藪になってしまっているが。」
角部分。
「横に坂道があるので、下りてみよう!」
木が真横に唐黷トおり、行く手を阻んでいる。
「おい、先に何か建物がある!」
「あ、ほんとだ!」
我々に緊張が走った。
つい後ろを振り返ってしまう。
廃屋前の広場に出、周りを確認したところ、奥にまたマリア観音が一体あった。
猪フ中に一体のマリア観音がある。
このマリアは、斜面の上にある先程のマリア達に対面して立っている。
地面に皿が置いてある。
まだマリアがないか奥へ入ってみる。
台座があった。マリアは見当たらない。
「しかしさっぱり分からないところだ。」
「さっきの廃屋を調査しよう。ここの林と廃屋は、スエディッシュブラックメタルの世界だな。」
「ああ、薄気味悪い場所だよ。」
「俺は外で警戒しているから、ハヤトは見分して来てくれ!」
「分かった!単なるドライブだったが、こうなるとは、、緊張するよ!」
表側には出入り口はなかったので、裏へ回った。
「ドアが外れているな。しかしこう言う場所は緊張するな。」
「湯沸かし器やガスコンロ、革のソファー等が外に放り出されている。」
六畳程で、布団、座布団、畳、食器、鍋、アタッシュケース、事務机、棚等があった。
それと、幼稚園児の通園用具、電車や車両の玩具、三輪車等もあった。
昭和60年の雑誌があった。
全盛期の「SHOW≠xA」の記事です。Voは寺田恵子さんです。
当時ヘビーメタルの女王と言われていたみたいですね。
昭和61年(1986年)の新聞がある。
「どうだった!?」
「個人宗教家の何かだろう..わかんね。周辺を調査してみよう。」
「おう!」
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フツー在るはずない様な所にナニかあるって
シチュエーション的にサイコーです
よく見つけましたネー
何となく走ってただけですか?
上記場所は山中迷いましたよ、道順が定かじゃない。
エンドーさんのサイト見ましたよ、よく見つけますねー。
猟奇殺人事件に影響されたという園○温監督の最高傑作「冷たい熱帯魚」ですね?!「自殺サークル」も同監督ですよね。
当記事は、未完成記事なんです。完成させないといけないと思いつつ
忘れていました。思い出させてもらいありがとうございます(笑)
ちなみにここはTVの心霊番組で出たそうです。^^