黄斑前膜は、40歳以上のおよそ20人に1人がなると言われる病気。
自然治癒することは極めて稀で、治療するには手術で膜を取るしかありません。
ただ、失明に至るものではなく、膜があっても症状が出なければ経過観察で様子見。
明らかな視力低下があり症状の進行が認められたら、ようやく手術適応になるようです。
半年前に手術できていたら、もう少し症状が軽くて済んだのかなぁ(汗)
黄斑前膜の症状としては、視力低下の他に物が歪んで見える「歪視症」と物が大きく見える「大視症」があります。
私にはその両方があり、特にパソコン画面で顕著に現れるので仕事に支障が出ています。
印刷された文字とディスプレイで見る文字では、見え方に違いがあるようです。
画面上の線が二重に見えたり、小さな文字は輪郭がギザギザに見えたりします。
大視の症状は、正常な左目で見たものの大きさの、たぶん1.2倍くらいのサイズ感。
両目で見たときに、輪郭線がちょっとだけ膨らんだように見えます。
程度としてはまだ軽いほうなのかもしれませんが、うっとおしいです。
それらが加わると、例えば「枠の中に文字を書く」という作業が非常に難しく感じます。
私の見え方を再現してみました。
縦方向に多く歪みが出ていて、丸いものはちょっと楕円で左下が少し凹んで見えます。
片目ずつで見るとこんな感じですが、両目で見るとそうでもありません。
おそらく大きさは右目を採用し、形は左目を採用して、両目で見た時にバランスを取っているようです。
人間の脳って不思議(笑)
景色はこんな感じかな。
ビルや電柱、道路の白線などまっすぐなものは、軽くグニャって見えています。
そして、大きいというよりも近くに見えています。
片目ずつだとこれくらい距離感が違うんですね。
左目を裸眼にすると、ちょうど同じくらいの大きさになる気がします。
両目のバランスを取った見え方がこんな感じ。
輪郭がぶれて見えるので、私はてっきり近視か老眼が進んで眼鏡が合わなくなったからだと思っていました。
昨年から何度も眼鏡を買ったり、眼鏡の度を強くしたりしたのはそのせいです。
それが、実は黄斑前膜のせいだったとは。
視力検査では、左右で大きさが違うとか、歪んで見えていることなんて分かりませんからね(汗)
そして、地味に困っているのが、人の顔の見え方。
顔がちょっと面長に見えているんですね。
両目で見ると右目のサイズ感を採用するので、面長になります。
他人は別にいいのですが、当然ながら自分を見た時も同じようにそう見えるわけで。
面長になると若干老けて見えるので、鏡を見るたびに落ち込みます(^^;
車の運転は、遠くを見てかつ近視用の眼鏡をかけると、そこまで気になりません。
運転中は常に景色が迫ってくるからではないかと思います。
ただ、夜のライトがまぶしく感じることがあり、これは白内障が原因だと思います。
そして最近、右目と左目では前の車の見え方がずいぶん違っていることにも気づきました。
右目の方が左目よりも車が大きく見えるので、車との距離が近いと感じるのです。
他の人の車に乗っていると、ものすごく車間距離を詰めているように見えるのは、たぶん大視症のせい。
これはこれで、逆に安全で良いのではないかと思いますが、どうかな?
手術をしても歪みは完全には治らないし、大視症に至っては治らないと言われています。
ただ、このまま黄斑前膜を放置しておけば見え方は悪くなる一方です。
かかりつけ医には「取ってもあまり変わらんよ」とは言われましたが(汗)
とりあえず、今よりひどくならなければOK。
運転免許の更新まで、あと3年。
時間をかけて、症状が軽減してくらたらラッキー。
それくらいの気持ちで手術に臨むことにしました。
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