出雲大社と博物館を駆け足で見た後は、友人の車で日御碕へ。
友人がいなかったら出雲大社だけ参拝して帰るところだったので、声をかけてみて良かったです。
信号の先に見えているのが稲佐の浜で、出雲大社からは徒歩15分程度。
素鵞社へ奉納する砂はここで取ります。
この時は護岸工事中で、浜に降りることができなかったため素通り。
海岸沿いの曲がりくねった道を20分ほど走り、まずは日御碕神社へ。
ここには、スサノオとアマテラス(天照大神)が祀られています。
ここの狛犬は、犬ではなくユニコーン?
一般的な神社とは少し違う雰囲気です。
神社は「日沉宮(ひしずみのみや)」と「神の宮」の二社で構成されています。
伊勢神宮が日本の「昼」を守るなら、日御碕神社は「夜」を守る神社なのだとか。
ここの石灯籠が珍しくて、一方は三日月でもう一方は太陽になっていました。
本殿の「蛙股(かえるまた)」という部分には、虎や鹿や椿など様々なものが彫られています。
写真ではちょっと分かりにくいですが、これは「因幡の白兎」に出てくるワニザメ?
こうした見どころは、いずれも出雲の文化に詳しい友人が教えてくれたものです。
一人で観光していたら、こんなに細かいところまで見ることもなかったでしょう。
出雲大社も友人にガイドしてもらえば良かったかなー(笑)
日御碕神社の後は日御碕灯台へ。
その前に、灯台の近くにあるこちらのお店でお昼ご飯をいただきます。
せっかくなら贅沢しようと思い、欲張って「古事記うに入り丼」を注文。
ウニのほか、ヒラマサ、タイ、さざえ、イカなどが盛られています。
白飯は具に対して適量ではありましたが、私にはやっぱり多かった(^^;
それでも、美味しかったので頑張って完食。
お腹いっぱいになったら、腹ごなしに灯台へ上がりましょう。
日御碕灯台は高さ43.6mで、日本一の高さを誇る石造の灯台です。
明治時代に造られ、いまだ現役。
これまでは登録有形文化財でしたが、今年2月に国指定重要文化財に格上げされました。
柵が見える部分が展望台デッキになっていて、外に出られるようです。
受付で300円を払い、靴を脱いで中へ。
当然ながらエレベーターはなく、ひたすら螺旋階段を上っていきます。
最後は写真のとおり、ほとんど梯子のような角度。
最頂部に着いた時にはもうヘトヘトで、肩で息をするほどでした。
そして、外に出ると台風並みの強風!
受付の人から「飛ばされないように気を付けて」としつこく言われた理由がわかりました。
手すりを持つか壁に身を預けていないと、風に煽られて立っていられないほど。
よくこんな日に見学を許可したな、と思わずにはいられません。
写真では全く伝わりませんが、とにかく凄かったことだけお伝えしておきます(笑)
そんな中、展望デッキから会場に謎の突起物を発見!
命の危険を顧みず、必死でカメラを構えます(笑)
動いているように見えますが、潜水艦?
まさか、不審船!?
と思って友人と大騒ぎしたのですが、これはサカグリ(暗礁)を示す標柱とのこと。
岩に建ててあるのか、浮いているのか、動いているように見えたから浮いている?
受付の人の話ではよく分かりませんでしたが、不審船ではないのでひと安心(笑)
灯台見学の後は、鷺浦にある友人宅へ。
出雲大社の背にある山を越えた辺りにある港町で、古い町並みが残っています。
日御碕で見た荒波が嘘のように、ここには波静かで穏やかな海が広がっていました。
砂浜には、丸くてきれいな石がたくさん転がっています。
ついつい拾って帰りたくなりますが、荷物になるので我慢、我慢(笑)
町並みを散策しながら、近くにある「しわき屋」というカフェへ。
こちらで友人のご家族と合流し、一緒に「出雲ぜんざい」をいただきました。
出雲は、ぜんざいの発祥の地と言われています。
10月のことを、島根では「神在月」といいますが、その神在(じんざい)に由来するのだとか。
出雲ぜんざいの特徴は、ゴロゴロ入った小豆とサラサラの汁に紅白餅。
こちらでは白餅を使っていましたが、カリカリに焼いた餅は甘みがあり、とても美味しかったです。
鷺浦からは、地元スペシャルな道を走って出雲大社へショートカット。
出雲大社の背にある山を越えて、境内正面に向かって左側の細道に出てきたようです。
さすが地元民スゲーなと感心していると、友人が車を止めて「ここは見た?」と。
見てない、というか、ここにあったの!?
出雲大社といえば、日本最大級の大しめ縄。
参拝していた時から、ずっと抱えていた違和感の正体はコレでした。
ここは「神楽殿」という、結婚式や祭典を行うために1980年代に建てられたもの。
ネットで出雲大社を検索すると、たいていこの大しめ縄のある建物が出てきます。
だから、私はてっきりここが本殿だと思っていたんですね(汗)
どおりで境内のどこを探してもないわけだ。
友人が気を利かせてくれたおかげで、モヤモヤが晴れてスッキリしました。
出雲大社から駅までは、電車と同じで約30分程度かかります。
夕方で道路が結構混んでいましたが、何とかバスの時間には間に合いました。
ただ、出雲そばを食べる時間はなく、急いでお土産を買い、17時に出発。
乗ってびっくり。前の座席にまさかの乗客!
1席ずつ空けて座るように席を予約したはずなのに、他にもたくさん席はあるのに何故?
想像ですが、座席番号が7列目だったので「ラッキーゼブン」で選んだのではないかと。
リクライニングされると窮屈なので、仕方なく隣の席にずれて座りました。
今度から、席を選ぶ時はこういう人もいることを想定して決めよう(汗)
夕闇が迫る中、バスは一路広島へ。
土曜日の陽気でも、山間部の雪はあまり解けなかったみたいです。
この辺りの春はもう少し先でしょうかね。
雪の心配がなくなったら、次はロドで島根の温泉を巡りたいと思います。
(おまけ)
コロナ禍で、今年も島根ふるさとフェアが中止に。
島根の物産が恋しかったので、マイ土産をたくさん買ってしまいました。
色々と目移りする中、選んだのがこれ。
「出雲のお福わけ」は、小豆とお米で作ったポン菓子のようなものを飴で固めたもの。
人気の商品らしく、ネットショップでは品切れになっていました。
ぜんざいの味がうまく再現できていて美味しかったです。
そして、このコたちも(笑)
博物館に売っていたのを見て、あまりに可愛かったので連れて帰ってしまいました。
この旅で一番の収穫だったかも?
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