気の良くて、人と争うことが苦手な選手の集まりだというのが、彼らの印象でした。
案の定、昨秋からの公式戦では、なかなか勝てない日々が続き、またその状況を自分たち自身で「仕方がない」と思ってしまうような気の弱さを感じる選手たちでした。
そんな中学3年生の彼らにとって、中学生活最後の公式大会である「高円宮杯」の予選が8月末から始まりました。
僕たちのチームが所属する地域は参加チーム数が少ないため、県大会(県ベスト16チーム)に出場できるのは1チームだけです。
今まで悔しい想いをしてきただけに、この大会にかける想いは強かったでしょうが、また反対に自分たちの力に自信を持てなかったのも事実でしょう。
しかし、一戦ごとに成長していく彼らの姿を見ることが出来ました。
そして、最終戦となった試合では一人一人が、チームが勝つために走り、身体を投げ出し、声を出す姿を見せてくれました。
彼らは、仲間の失敗を責めたり、笑ったりしません。ただ仲間が頑張ろうとしないことを叱ります。もっと出来るだろうと・・・。
そんな不格好でも真剣に物事に取り組んでいる姿を見て、誰もが感動したのではないでしょうか。
僕が伝えたかったモノを彼らが表現してくれたことが何よりも嬉しく、試合中にも関わらず涙が零れました。
地区予選を勝ち抜いた彼らは県大会に進みます。
もう少し、彼らと一緒にサッカーが出来ることに感謝しつつ、楽しみたいと思います。
以前、このブログにコメントを下さる「今日もいい天気さん」が、僕のことを『因島のイニエスタ』と言ってくれた時に、知り合いの指導者から聞いた小話を思い出しました。
ある小学生のサッカー大会で試合前のアップを見ていると、そのチームの指導者(40歳位)が小学生に向かって、「コーチは小学生の頃、広島のジダンと言われとったんよ」と華麗なマルセイユルーレットを披露したそうです。
それを見た知り合いは冗談とは知りつつも30年前にジダンが何歳だったか計算したそうです。(ちなみにジダンは1972年生まれなので、7~8歳くらいかな?)
しかし、次の瞬間、小学生がコーチに向かって「コーチは小学生の頃からハゲとったんじゃねぇ」という言葉を聞いて、唖然としたそうです。
子どもの発想力って、凄いです。
ちなみに因島のイニエスタは、小学生の頃はフサフサヘアーでした。
「アドレナリン」
副腎髄質より分泌されるホルモンであり、また神経節や脳神経系における神経伝達物質でもある。ストレス反応の中心的役割を果たし、血中に放出されると心拍数や血圧を上げ、瞳孔を開きブドウ糖の血中濃度(血糖値)を上げる作用などがある。
交感神経が興奮した状態、すなわち「闘争か逃走か (fight-or-flight)」のホルモンと呼ばれる。動物が敵から身を守る、あるいは獲物を捕食する必要にせまられるなどといった状態に相当するストレス応答を、全身の器官に引き起こす。
サッカーを現役でしていた頃、自分の積み上げてきたことへの自信から明らかに「fight(闘争)」の状態になっていましたが、この度の駅伝は些か「flight(逃走)」の状態です。「逃走」が良い意味になるように頑張ります。
Jリーグカップ(ヤマザキナビスコ杯)の決勝が行われています。サンフレッチェ広島対ジュビロ磐田はお互いが譲らず、2対2のスコアで延長戦に入りました。
ジュビロ磐田は自分たちの目指すサッカーを展開していますが、サンフレッチェ広島は悪い時の内容です。(それもある意味サンフレッチェ広島らしい内容ですが…。)
ただ、どちらが優勝しようと彼らがファイナリストであることは賞賛されるべきでしょう。 いや、延長の内容はなかなか面白いです。
頑張れ!
20数年前のこと、僕は確かに中学校の陸上部に所属していました。僕は長距離が嫌いだったので、短距離グループにいましたが、その中学校は駅伝シーズンになると短距離選手も長距離選手も関係なく駅伝選手として練習をしていました。
僕は長距離が嫌いなのですが、決して苦手なわけではなく、元来の負けず嫌いと生真面目な性格が災い(?)して練習を頑張ってしまい、駅伝の出場選手に選ばれていたのです。
そうは言っても、元々の長距離選手としての才能があるわけでもなく、ただ真面目に練習を続けて記録が伸びただけなので、本当に速い選手とは大きな差があったのも事実です。その頃は僕の一学年上や二学年上の先輩がとても速くて、そんな先輩たちにかわいがってもらいました。
さて、そんな中学時代にお世話になった先輩から「駅伝に出ない?」というお誘い(命令?)を受け、この度『因島フラワー駅伝大会』に出場することになりました。実は中学生の頃、この大会がまだ因島一周で行われていた時に椋浦から外浦という山を二つ超える最長区間を走ったことがあります。
しかし、今の僕は別人です。 大会まで1ヶ月しかありません。普段から少しは運動をしていると言っても、今の僕の身体(特に内臓系)は長距離を走れる状態では無いので、毎日のトレーニングが必要となりそうです。
付け焼き刃での参加ですが、楽しみたいものです。
インターネットでスポーツ関係のコラムを読んでいたら、中日ドラゴンズの山本昌投手の言葉が載っていました。
「オレはさ。野球の神様の信者なんだよ。ダッシュでも、たまには1本くらいサボりたくなるけど、そういうことは絶対に神様が見ていると思うんだ。野球に対して、ウソをついたら、絶対に神様は見抜くよ」
「野球の神様の信者」だと言える彼は、きっと上にも下にも行った事がある、また右にも左にも行った事のある経験豊かな人間だと思います。結果によって神の存在を肯定する「にわか信者」ではなく、経過の過程で神の存在を信じる彼のような選手が活躍してくれていることを嬉しく思います。