今年も因島水軍まつりの海まつり(小早レース)に参加してきました。
ありがたい事に誘ってくれる仲間たちが居て、一緒に楽しい時間を過ごす事が出来ています。
チームを立ち上げた時にチーム代表をしてくれている後輩が「3年で決勝に行きます」と宣言していましたが、まさか実現するとは驚きです。
決勝の5チーム(自分たちを除く)を見ると実力チーム揃いで、この場に立てる事は素晴らしい経験だと実感しました。
そんな中で僕なりのメッセージを込めた決勝となりました。
因島の小早レースでは、一般の部の決勝だけ「大櫂」での操船が認められます。
しかしながら大櫂での操船は少し間違うと取り返しのつかない失敗になりますし、それが自チームだけでなく、相手チームに影響することもあります。
そのため多くのチームが大櫂ではなく、「舵」を選ぶ傾向があります。
でも本来の小早は大櫂で操船されていたと聞いていますし、僕自身も大櫂で操船している人に憧れてきました。
勝負の事だけ考えれば舵の方が良いのでは…とも考えたのですが、仲間たちに相談したところ、「はまとこさんに決勝で大櫂を使ってもらいたい」と言ってもらえて決心する事が出来ました。
本当に仲間に恵まれています。
決して大櫂での操船が上手いわけではありませんが、それでも沢山の人が見ている小早レースで使う事に意義があると思うのです。
村上水軍の歴史や伝統、文化を後世に伝える必要があるからこそ、こんな形のメッセージも良いのではないかと考えています。
来年はたくさんの船頭が大櫂を使って海を駆けている姿が観たいですね。
そして、近い将来に今の子どもたちが受け継いでくれていると嬉しいです。