今日は中秋の名月。
薄は用意できたけれど萩はなし。ちょっと貧弱だけれど、お月様には
我慢していただく。
里芋を煮て、お団子の代わりに「お月見」というセットのお菓子が
売っていたのでそれを買ってきた。
でも、天気予報によると今夜のお天気はやや心配。もしかしたら無月に
なるかもしれないが雨月にはならないであろう。せっかくだからちょっと
雲の間から顔を見せてもらいたい。******
今朝新聞を読みながら聞くともなしにTVをつけたままにしていたら
中国の美人女優が今は「招待所」に軟禁されているのではないかと言っていた。
「招待所」は懐かしいというか、辛い思い出がある。
昔、夫とシルクロードへ15日の日程で出かけた。
西安に4日間滞在して見物後、飛行機で烏魯木斉(ウルムチ)に飛ぶ。
ウルムチで博物館やバザール、牧場、カザフ族のパオなどを見学して宿泊。
トルファンへ移動。火焔山、古墳、いくつかの故城、博物館、カレーズなど
に立ち寄り、翌日は飛行機で敦煌に行くはずであった。ところが飛行機が
飛ばない。砂山公園などを見学したけれど、結局とりあえずバスでハミまで
移動。朝、1時半にハミの招待所に入ってそこで宿泊した。
翌日9時に招待所を出発、敦煌に着いたのは夕方5時。
バスの運転手は帰りのことも考えていやがったそうだけれど、中国の
ガイドと日本の添乗員が頼みまくり、チップを積み上げてやっと了解
してくれたらしい。添乗員は沢山のレトルト食品を持参していて
それらを招待所で食べさせてくれた。大変だったと思うが優秀な
添乗員であった。(ワールド航空サービス)
その後は順調に莫高窟、陽関などを見物し、酒泉に泊まり、嘉峪関などを
見物して蘭州へ、黄河遊覧などをしたり、見物して広州でも宿泊。
その後、香港に泊まり翌日帰宅した。
長い長い天山山脈の下の真っ暗な砂漠を夜通しバスで移動し、招待所で
1夜を過ごした記憶は生涯忘れられない。
「招待所」もそのころとは様子が変わっているらしいが、あの広い中国の
どこの招待所に彼女はいるのであろう。