写真を撮られる時、子供たちがピースサインをするようになったのは何時頃からだ
ろうか。私のころはなかった。今では結構いい大人も両手をかざしてモデルになっている。
今回の大阪寝屋川の子供を誘拐して殺害したとされている男がピースサインをしている
写真がテレビに出てきて４５歳にもなる男のこれが姿かとあきれてしまった。
幼稚というか、ばかばかしいというか、とても１人前の大人の姿とは思われない。
まあ、まともな神経の持ち主だったらこのような悲惨な事件は起こさないだろうけれど。
長生きできるようになったけれど、大人が幼児化している。なかなか大人になれないで
いる。これって幸せなことだろうか。
わたしはちゃんとした男がいいな。
台風１５号は先島諸島に甚大な被害をもたらして、今、山口や島根などが心配されている。
今まで吹いたことのないような強い風が吹き、車も家も吹っ飛んでいる様子をテレビで
見て恐ろしくなった。
自然の猛威はひとたまりもない。生きた心地がしなかったであろうと思う。
近頃は過去になかったような災害がよく起きる。海の温度が高いので台風の勢いが
下がらないまま上陸するのだそうだが、やはり地球温暖化のせいなのだろうか。
自然が暴れるままに身を任せているより仕方がないものなのか、少しでも和らげる
ために人間にできることがあるものなのか。
５歳まで神戸で育った。父の勤務の関係である。
ところが祖父が亡くなって突如帰省することになり、父は地元に転勤した。
夏と冬に帰省するだけなので、初孫の私を可愛がってくれたそうだけれど祖父の顔を
実感としてはっきり覚えていない。写真で見る顔が先に目に浮かんでくるのだ。
その祖父が、しばしば祖母とともに訪れていたという城崎温泉「まんだらや」に１度行っ
てみたいと数年前から思うようになった。
実を言うと城崎には何度も行っている。子供が幼稚園のころから中３の夏まで
しばしば天橋立へ海水浴に行き、その帰り城崎で１泊して帰ったものだった。
一人になってからも、出石や余部鉄橋、伊根などを巡ったとき橋立で１泊、城崎で２泊
した。「まんだらや」はその時１人宿泊は取れなかった。
実家の弟は私より１０歳（学年では９年）若い。当然祖父は知らない。
しかし彼も両親や祖母から聞いていたらしく、「まんだらやへ行きたいね。」と言い出し
た。そこで今回相談して行くことにした。義妹（弟の連れ合い）もいれて３人。
「まんだらや」はネットで見る限り若者向けになっていて昔の面影はなさそうだが。
祖父と祖母がはるばる遠いところを国鉄を乗り継いで行き、愛した温泉宿。
何故か名前を聞くだけで懐かしい気持ちがする。
ＪＲ「北斗星」の最後の姿を見るために今朝の上野駅に人があふれたそうだ。
そして「ありがとう！」と書いた紙をもって写真を撮って涙ぐむ人までいた。
こんなに多くの人がこの列車にそんなに思い入れがあるのだろうか。
乗ったこともない人まで「最後のブルートレイン」ということで押しかけているらしい。
わたしは比較的珍しい列車には乗りたいほうだけれど、「撮り鉄」ではないので乗ったこと
もない列車に最後だからといって会いに行く気持ちは理解できない。
子供のころから何かに熱を上げることができない、端的に言えばつまらない性格だ。
冷めているというのは短所であろう。歌手や俳優を追っかけて韓国まで行ったりする
情熱的な女性がむしろうらやましい気もする。
まあ、性格だからしょうがないや。
昨日図書館からメールがきたので予約してあった「家族という病」を借りてきて読んだ。
今、よく売れているらしい下重暁子氏の新書版である。
「なるほど」と思うところも「そうかなあ」と感じるところもあったけれど
「子離れが出来ない親は見苦しい」のところで「まったく」と思いながら読んだ。
お向かいの奥さんは気の良い人だけれど話題はすべて子供のこと。
同居している１人息子は４０代半ば、独身。毎朝、３時くらいに起きて朝ごはんを作り
６時ころ出勤らしい。帰りは夜８時半。家じゅうの電灯をつけて玄関の外に出て
１０分か１５分待つ。車で帰宅すると夕ご飯とお風呂。
夜勤の日は朝８時半に帰宅するのでやはり外に出て待つ。普通できることではない。
もう１人結婚した娘がいるのだけれど、もう孫が社会人だというし息子の姉だから
５０歳に近いと思われる。その娘が肩を痛めて医者通いをしているのが心配で
堪らない様子。いつもその話題になる。もちろん彼女に夫がいる。親の鏡かなあ。
首相がまた蓮舫さんの質問中に野次を飛ばした。
総理の野次というのもさることながらこの人の野次には品性がない。
どうしてこのような下品な野次が出るのだろう。知性の問題かしら。
