出掛ける前日、庭で見つけたホトトギスと枯れないで残っていた縷紅草。
ホテルで新幹線が東京から博多まで止まったというニュースを見た。
よかった!ホテルで見ている側だったので。
ここ2,3日、衣替えに追われていた。
勤めていたころは「ちょっと季節に先駆けて着る」のを信条にしていたが
最近は「季節を追っかけて」いるような感じだ。
季節の方も気まぐれでなかなか暦通りに移り変わってくれない。
ほんの最近まで「暑かった」のに急に寒くなって、クローゼット、
洋服箪笥、押し入れ箪笥、衣装ケースなどとあちらこちら、洋服は勿論、
下着、靴下など、掃除機をかけながら、整理もしてやっとどうにか
落ち着いた。
昔はこんなことを夫の分と2人分していたのだ。
年老いて手際が悪くなったのとぐうたら生活に慣れてテキパキできなく
なったのが要因だと思う。
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外は青空、この辺りではまだ紅葉になっていない。我が家の南側の
道路は銀杏並木なのだけれど葉っぱは緑のままである。
落ち葉の季節の赤・黄いろの絨毯よりも、公孫樹の真っ黄色に敷き詰め
られた姿の方が好きで、毎年のように神宮外苑や東大を訪れたけれど、
今年は明日から西に旅する。(神宮外苑は観光バスが増えて風情が
損なわれるようになった)
ギンナンも大好きで、先だって愛知・祖父江の銀杏を1箱購入して
少しチンしてお塩を振りかけて食べた。秋の味覚である。
首相が来年10月から予定通り10%に上げると宣言した。
食料品と新聞などは軽減で8%のままに据え置くことになるらしい。
ややっこしいのは、お店の中で食べると10%、持ち帰ると8%までは
まぁ理解できる(区別がつきにくいけれど)として、キャッシュカードで
購入すると2%ポイントがついて結局食料品をお持ち帰りにすると
実質6%になるらしいということである。
わたくしもカード支払いはそこそこ人並み(?)くらいはしていると
思うけれど、ご近所にはカードを全くもたない人もいる。
新幹線、ホテル、タクシーなどやデパートの買い物などはキャッシュ
カードだがスーパーやコンビニはチャージするカード(スイカと同じ)
にしている。
でもレジで現金払いしている人は田舎ということもあるけれどかなり多い。
都会では自分の前に並んだ人が3人現金払いだとイライラすると何かで
読んで、そこまでせわしない世の中になったかとちょっと驚いたが
息子がコンビニでApple Watchで決済するのを見て「えッ?」だった。
来年10月以降はスーパーでもポイントカードではなくてキャッシュカード
にしたほうがよいのか、計算に弱い身には訳が分からなくなった。
日常的にマーケットに行くのに今はキャッシュカードを持たないけれど、
来年からはお財布の中身が変わるのかもしれない。
まったくカードが使えない弱い立場の人は毎日スーパーで2%の恩恵を
受けることなく払い続けることになるのだろうか?
スーパーの買い物は頻度も金額も1回8千円前後になるから重なった
額の2%はちょっとしたものになる。
あんまり難しい改正は業者も困るであろう。****
お寿司はお店で食べるより、出前にしたほうが安くなるので
出前ばかりになってお店はガラガラってなことになるかも(笑)
お寿司屋さんはきっと困るだろうなぁ。
今朝の朝刊「みちのものがたり」は「野麦峠」だった。
たしか高校1年生のころ3つ年上の友達が「ああ野麦峠」(山本茂美)
の話をした。
当時文学少女もどきだったわたくしはこのルポの題名とおおよその
内容は知っていた。泣き虫なのでこういう内容の話は苦手なのだ。
わたくしは「読んではいないけれど、いいの」と言って借りなかった。
後年、夫の知り合いが古川の「起こし太鼓」というお祭りに誘ってくれて
飛騨古川の「八ッ三」という旅館に宿泊した。女工たちがここに集め
られ、ここから信州岡谷の紡績工場に歩きで連れて行かれるのだ。
「八ッ三」は今は古川では高級な旅館になっているが当時を偲ばせる
古いものがたくさん残されていた。
その時、彼(若かった友人)が勧めた「ああ野麦峠」のことを思い出して
読んでおけばよかったとちょっと悔いた記憶がある。
その後食事会をする仲間たち8人で21人乗りの豪華観光バスを借り
切って白骨温泉に行ったとき(白濁の温泉がでなくなって入浴剤を
入れたと1時騒がれた)帰りにドライバーが野麦峠を通ってくれた。
記念館や工場で結核にかかり兄の背に背負われて故郷に帰る途中
この峠で「ああ飛騨が見える」とつぶやいてこと切れたという少女を
背負う兄の銅像なども建てられていてこの過酷な道を当時の少女
たちが貧しさのため働きに通った道なのかと感慨深かった。
見たことはないけれどこの作品は何度か映画化されたらしい。
3年前に群馬の富岡製糸所に行ったけれどここは地方の選ばれた
有力者の娘たちが来ていたところで製糸所でも大きな違いがある。
今もまだこの作品「ああ野麦峠」を読んでいない。