三重県の答志島に漂着ゴミが次々押し寄せて「清掃きりがない」
と長年の海水浴場をついに閉鎖するという。
答志島の海水浴場は我が家にとって思い出の場所なのだ。
息子がやっと1歳を迎えた夏に名古屋から近鉄特急に乗って
鳥羽から船で渡った。
そのちょっと前までミルクを飲んでいて「お魚はミルクの
匂いが好きだから坊やのところに寄って来るかもしれないので
やめようね」と脅してどうにかやめさせたばかりだった。
鳥羽からの船の航跡を「チェッケン(石鹸)みたい」と喜んでいた。
三島由紀夫の神島でもよかったのにどうして答志島にしたのか
記憶がないけれどたぶん一番大きな島で旅館の数が多かったの
だと思う。
おぼつかない足で海水浴場まで歩いたけれど海の中に入るのは
怖がった。確か3泊したと思う。最後にはどうにか入れるように
なった。
その前に温泉は愛知県の湯谷温泉に連れて行っていた。
豊橋から飯田線に乗り換えた。
彼の初旅である。帰り、鳳来寺に立ち寄ったけれど「抱っこ!抱っこ!」
と言ってきかないので登るのをあきらめて帰ってきた。
結局それ以来鳳来寺には行っていない。
あのきれいな海だった答志島の海が流木、ペットボトル、
プラスチックの破片などで埋め尽くされる。
今、プラスチックを無くそうという機運が高まっているけれど
木曽三川などから流れつく。
地球が汚れ、壊されていく。
気象災害が毎年日本を襲う。
抜本的な政策が必要だ。