NPO法人猫の味方ネットワーク

不幸な猫を幸せに・・・命を大切に・・・

辛い選択の安楽死

2015年12月04日 20時00分26秒 | Weblog
新宿から2月に入所したオスのマミちゃん
やっと3匹の写真が撮れるようになり
そっくり3匹の見分けが付くようになりました

いつも部屋のタワーから
梁の上に登って
みんなを見下ろしていたマミちゃん
夏頃から登る事が無くなっていました

かなり慣れてきたからと勝手に想像
実は登れなかったのでしょう
今だから解った事
まったく人馴れしていない
新宿の大手公園の野良猫でした

餌を上げていた人が定年の為に
餌を上げる事が出来ない
公園の中は一般の人が入れません
もうすでに5匹は10歳を超えています
放置すれば餓死するのが解っています

餓死だけはさせたくないと
必死のお願いに5匹を引き受けました
一緒に入る部屋がない為に
3匹と2匹とに分かれて入所

マミちゃんが一番ロシアンブルーの顔でした
端正な顔立ちで
同じグレーでも日本猫との雑種の
他の2匹とは別格なほどロシアンブルーでした

昨日、突然下半身が動かなくなっていたのです
そして大量のオシッコ
もしかして糖尿?
そう疑いました
昨日は寝床に移そうとしただけで
動けないのに大変な威嚇
慌てて溶接手袋装着
何とか座布団の半分まで移動

昨日も東京行でしたが
そんなこと言ってられません
早朝、掃除もそこそこに
すべての猫の『餌』『トイレ』と済ませ
マミちゃんをケージに

もう威嚇する元気がありません
体温も低い
これは大変
着の身着のままで車を東大和市の湖畔まで

血液検査の結果
驚きでした
心筋症による運動機能障害

早い時期に見付ける事が出来れば
血栓を溶かす薬の効果があるそうです
2年前に府中市のモップ君3歳
同じ病気だったと先生

助からないのです
もう体温も低い
人馴れしていない猫が威嚇も出来ない
ぐっと私を見て居る
嫌だったでしょう
思いっきり威嚇したかったでしょう

先生
「戸口さん、もう助からない
苦しんで息を引き取るのを待つか
今、楽にさせて上げるか
猫の為にどうしてあげるのが一番か
安楽死もありですよ」

リリースのように傍に居て欲しい猫
マミちゃんのように傍に居て欲しくない猫

このまま苦しんで亡くなるのなら
威嚇したいのに出来ないで
病院で嫌な事をされただけで
終わりにして上げたい!!

私はそう先生に告げました

先生の処置が始まりました
私は床に平伏しているだけで精一杯
ひたすらマミちゃん、マミちゃんと
名前を心の中で呼ぶだけしか出来ない

先生は聴診器で死亡を確認されました
合掌
とても綺麗な大きな眼でした
私にありがとうといっているような
そんな綺麗な眼でした

そして泣きながらまたひたすら秩父へ
到着してケージから段ボールに移そうとしてびっくり
何と眼が閉じているのです

穏やかに気持良さそうに
眠っているかのように
眼が閉じているのです

今まで亡くなってから
眼を閉じようとしても
なかなか閉じられません
ほとんどの猫は眼が開いています
それは最期に苦しんでいる証拠だと解りました

何と安楽死は
こんなに気持ちの良い最期になる
苦しい最期が解っていたら
ぜひ安楽死をお勧めしたい

ただリリースのように万が一
復活してくれるかもしれない
延命できるかもしれない
そんな望みがある時は
お勧めではありません



死んで初めて抱ける子

人に懐いていない猫は
触る事もままならない



「マミちゃん、ここが新しいお部屋だったんだよ
今よりずっとずっと日当たりが良いでしょう」

マミちゃんの依頼者より
十分なフードを上げると仔猫が産まれるからと
十分なご飯を貰えず
公園でゴミやお弁当の残りを
漁って食べていたそうです

良くここまで元気で居てくれました
1年弱のシェルター暮らしでしたが
私はマミちゃんと目線を合わせるくらいしか
出来ませんでした

でも十分なご飯と暖かい部屋
そして獣もいない安心できる部屋
そんなシェルターに満足してくれていたでしょうか

新宿5匹の猫たちは
他の猫がロックを外して中に入っているのに
決して5匹は出ようとしません

これこそ
ここが一番と気に入ってくれている証なのかもしれません
マミちゃんもそうでした
決して開いていても出ませんでした



6.7Kの体重は重い
初めて抱っこしました
抱き締めました

今度は必ず私のところに最初に来るんだよう
私の命が消えるまで
ずっとずっと活動しているから
今度はベタベタ猫になろうね~

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