花男の物置部屋 引っ越して3箇所目

備忘録的に食ったもん、読んだもん、聴いたもん等を書いてます。

「絶対、最強の恋の歌」  中村航

2008-02-03 22:56:01 | 活字もすっげえたまには読むぞ


この人の作品初めて読んだアンソロジー「I LOVE YOU」にも収録されてた短編「突き抜けろ」を中盤に前後の、そしてもう片方の視点から見たストーリーを紡いだお話。


淡くも強かな蒼さが良い。


ゆるく優しく気持ちが「ぽわ~・・・」っと暖かくなる様な・・・いや、花男の場合キャラ的にも嗜好的にも「てめえにラブストーリーはねえだろ!?」っつう話なのだが・・・

・・・良かったです

甘すぎず・・・そう、合成甘味料的な甘さじゃなくナチュラルな甘さだったから良かったのか?何かと「粋」がそこあった事も楽しめた理由か?まあ面白かったんだから言い訳なんぞする必要も無い訳で・・・

と言う事で「俺の"プライムタイム"は終わってねえぞ」と心の中で叫んで見よう。

雪かよ!?

2008-02-03 19:12:21 | 食い物の話とか


ちょっと前に同じ様な事書いたけど、大人になって雪が降っているとどちらかといえばブルーになる様になった。ともかく「機動力」が奪われるのがウザイ。降雪=イベントとして楽しめなくなった。

花男が高校生の頃、確か「60年ぶり」と言う大雪が関東地方に降った。その朝なんかの理由で人より早く通学しなくてはいけなかったのだが、未だ人が入り込んで無い道「またぐら」あたりまで降り積もった雪に「ずぼっ ずぼっ」っと足を抜き差ししながら学校へ向かった。学校へ着くと当然下半身はずぶぬれだったが、それでもこの頃はなんか楽しかった。

雪が降ると、もう単純に「ウザっ・・・」と思うようになったのは社会人になって何度目かからの冬からだったと思う。そんなちょっとした部分でもどうも人生の楽しみ方が限定されてしまってきている様な・・・そんな気分に一瞬なったりするのだが・・・それはきっと勘違いさ。単に「雪」との利害関係が変わって来ただけの事。

と言う事でカレーを食いまくる


暖かいルーに冷たい御飯→ルーのみ人肌→冷たいルーに暖かい御飯

と言う流れ。

で、米が切れたのだが・・・・新規購入すると花男の飯炊き頻度からすると来る引越し時期までに消費し切れそうも無い。よって購入見送り。

そして未だカレーは鍋に・・・明日はどう食うか?


2年ほど前「世界一の企業」へ転職して行った元同期に電話をして見た。「俺も辞めるんだ」と言う報告で。

「てっきり結婚するって電話かと思った・・・・」

だってさ。彼の電話の後ろから聞こえてきた幸せそうな「家庭の音」。転職して正解だったんだろうと、それが何より。割と寡黙な感じで相変わらず良い奴。柔らかそうな人柄に見えるが実は"芯"が強い、そんな奴だった。今の状況について簡単に話した所

「(引継ぎ期間が)長すぎだって。そんなもん後のことは限られた時間で会社が何とかするのが筋だ。」

と淡々としたトーンながら結構強い発言も彼のキャラの一端をを思わせる。

思えば入社した時は「長くて3年か・・・5年だな」と思っていた。でも結局なんだかんだと働き続け・・・機会が無くも無かったが、結局残留を選び・・・遂に勤続15年。思ったよりはずっと長く続いた。この歳になって、このまま定年まで働くのかなと漠然と思い始めていたが、改めて結局いろんな「流れ」に後押しされた形での転職の決断。

さてどうなる!?

自分の人生のイベントである。どう転んでも、その顛末を自分が楽しまなきゃ損。



「GOTH」 乙一

2008-02-03 00:07:02 | 活字もすっげえたまには読むぞ


「僕」と森野が関わる暗黒系なお話6本。ミステリィらしい。どのお話も「法的」な解決は見ない。

どう言ったもんか・・・うん、面白かった。ダークサイド目線で暗闇を見つめる感じなのが良いのか?無駄の無い展開で相当ダークな内容のはずなのにサラッと読める。時間的にも結構サクサク。主人公二人のキャラも良い。似て非なるな対比も終始良い。

腹一杯感は無いけど、程よい暗黒ムードでむしろ癒されました。