花男の物置部屋 引っ越して3箇所目

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「人格者」 佐藤 青南

2022-07-25 12:11:33 | 活字もすっげえたまには読むぞ

 

音喜多弦&鳴海桜子とコンビ物シリーズ化で第二弾ですね。

 

有名なバイオリニストの放火殺害。その帳場で篁の事件から二年後、再びコンビを組むことになった音喜多と鳴海。しかし彼は人格者として知られ、殺害の動機の調査も難航する。そんな時殺害前にあったと言う脅迫電話の情報から、いくつかの動機の線が見え始めるが・・・と言う感じでしょうか。

 

音楽知識と刑事としての鋭い才能を発揮しながら、ともすれば天然ボケな鳴海と保護者の様な音喜多の関係のコメディ要素と本線のミステリィの程よいバランスは前作通り。ややネタバレだけど「人格者」を軸とすればそうだよねと言う点で、人格者のままで驚きをもたらしてくれる結末だったらもっと良かったなあとかも思ったけど・・・ミステリィのテンポや仕掛け&鳴海視点の謎解きの独特さもあって楽しめました。鳴海の想いで少し伏線も残しつつ次に続きそうなんで、楽しみにしてます。

 

面白かったです。

 

シリーズ前作の感想↓

「連弾」

 

 



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