花散歩

函館および道南の野山の花を中心に、観光、グルメ、温泉などを紹介しています。

オオウバユリ(大姥百合)

2006年08月07日 | 山野草
市民の森の木道を歩いていると、オオウバユリの群生に出会いました。
山地の林内に生える 高さ1.5mにもなる大型の多年生草本で、地下に直径3~5cmの 鱗茎 ( りんけい ) があります。茎の上部にクリーム色を帯びた鐘形の花を10~20個ほど横向きに付けます。名の由来は、姥百合(うばゆり)で、茎が伸びて花が咲く時期には、葉(歯)が枯れてしまうことから、ウバユリの名がつきました。
何個花がついていても、ほとんど同時に咲きそろって、3~4日でしぼんでしまいます。咲いたかと思うと、あっという間に終わってしまう花です。

マタタビ(木天蓼)

2006年08月07日 | 山野草
市民の森の散策路を歩いていると、何処からかいい香りがしてきました。上を見上げると白い梅のような花が咲いていました。顔を近づけると甘~い香り、正体はマタタビでした。
山地に生える落葉性のツル植物。長く伸びた茎は、他のものにゆるく巻きつきす。枝先の葉腋に、1~3個の梅の花に似た芳香のある純白の花を下向きに咲かせます。花の咲く頃に、茎の先端部分の葉が白くなります。名前の由来は、疲れた時に甘い果実を食すると「再び旅ができる」との事からきています。マタタビの果実は、ネコが好むことは良く知られています。

オニノヤガラ(鬼の矢柄)

2006年08月07日 | 山野草
市民の森の散策路で見つけたオニノヤガラです。
山地の雑木林内に生える高さが60~100cm程にもなる大型の腐生植物で、葉緑体を持たず、ナラタケ菌と共生する腐生ランと言われています。まっすぐに伸びた茎を鬼の使う矢に見立てたところからこの名がつきました。別名をヌスビトノアシ、また古名を神ノ矢幹といいます。神ノ矢幹の命名は、鬼ノ矢幹と同じく「神の使う矢」という意味です。ヌスビトノアシ(盗人の足)の由来については、根茎を盗賊の足にたとえたもので、その形が足音を殺そうと爪先立ちになった盗人の足に似ているといったところでしょう。