愚か者の独り言 講演集 一
偉大なる光の王に導かれ
我が身は動き口は語らん
はじめに
この講演集は縁あるお方のご好意とご尽力により、
お話会のテープを文字に起こしていただきましたものを、
何回分かまとめて一冊の書として世に著したものです。
幼い頃より「神様とは一体どのようなお方だろうか、
人間とは何者だろうか、心とはどういうものだろうか」
常にこのような思いから離れることができませんでした。
昭和四十九年十一月、私は故高橋信次先のご講演に縁をいただき、
反省することによって己の心を知ることを学びました。
そして人間を幸せにするもの、或いは不幸にするものは、
すべて自分の心の作用によって現れていることが理解できました。
その結果、今の私はこの世の中の誰よりも幸せ者であると
自認しております。
人様は、私の毎日の生活が、一年中ただ一日の休みなく、自分自身の
時間が皆無に等しいのをご覧になると、可哀想な奴だ、自分の
ことは何もできないで馬鹿な奴だ、と思われるかもしれません。
しかし、そう思うのは思う方の心であって、私の心ではありません。
自分に与えられた環境の中で足ることを知り、常に感謝に心を切り
替える練習を積み重ねた時、たとえどのような環境の中にあっても
私の心の中は幸せでいっぱいになります。
この幸せを一人でも多くの方々にお伝えしたい、喜びに満たされて
ほしい、苦しみから救われていただきたい、ただこの一念で私の命の
尽きるまで人さまにお伝えさせていただきたいと思っております。
浅学非才無学文盲の愚かな者ですが、日々の生活実践と自分の体験を
通して喜びに至る道のお話をさせていただいております。
この書の出版にあたり、全く無償の愛の奉仕によってご尽力下さい
ました皆様に心から感謝を申し上げますと共に、この書に縁ある
皆様のご幸福を祈念致します。
合掌
平成元年一月
長尾 弘