生涯いちエンジニアを目指して、ついに半老人になってしまいました。

その場考学研究所:ボーイング777のエンジンの国際開発のチーフエンジニアの眼をとおして技術のあり方の疑問を解きます

その場考学との徘徊(11) 廃城と廃線

2016年07月16日 08時10分33秒 | その場考学との徘徊
廃城と廃線

NHKの大河ドラマの真田丸の題字で有名になった左官の鋏土秀平氏の作品を高山市内の特別展を拝見した。(その場考学との徘徊 09)
それから、にわかに真田丸ファンになってしまい、今回は八ヶ岳南麓から上田市立博物館を目指した。

朝の白樺湖で一息ついての2時間、80kmのドライブです。上田市立博物館は、上田城の敷地内にあり、看板にあるように丁度、「NHK大河ドラマ館」で特別展が開催中で、そちらのほうに団体の観光客が押しかけていました。

大河ドラマ館は、さすがNHKの肝いりだけあって、かなりの数と内容の展示でした。また、博物館の特別展も歴史上重要な古文書が多く展示されており、勉強になりました。



残念ながら、両方ともに撮影禁止。最近は、国立博物館のように、自己の所有物の撮影は許可しているのですから、もう少し訪問者にサービスをしてもよいように思います。

上田から10kmほど北に真田の町があり、かつての本拠地の山城や館跡や墓所などが観光名所になっており、10年ぶりにそこにも行ってみました。
 ここの歴史館には食事処が併設されていて、昼食は煮込みうどんとおはぎのセット。これは、カボチャなども入っていて、まったくの甲州の「ほうとう」なのですが、名前は「うちいれ?」とまったくの別名です。



館跡には、小さな神社がありますが、この拝殿の後ろには立派な本殿があり、周囲は自由に近づけました。よく見ると、伊勢神宮を思わせる掘っ立て柱の建物が、きちんと屋根の下にあったのは、驚きでした。




帰路は、安曇野経由の長野道を選びましたが、途中で廃線になった旧篠ノ井鉄道のトンネルと橋梁を歩いてみました。
 誰もいない場所でしたが、遊歩道の整備はよくできていました。






城も、廃線もどちらも使われなくなったものを保存して、有効に利用することを実行した結果なのですが、多くの人を集めるかどうかは、宣伝次第ということなのでしょう。特別展はその時、その場限りのもの。太く短くか、細く長くかも選択次第。どちらが歴史に残るかは明らかなのですが、現代の資本主義社会では、前者ばかりが増え続けるのでしょう。

梅雨の中でのドライブ日和を選んでのいちにちでした。