生涯いちエンジニアを目指して、ついに半老人になってしまいました。

その場考学研究所:ボーイング777のエンジンの国際開発のチーフエンジニアの眼をとおして技術のあり方の疑問を解きます

黄鶯睍睆 (立春の次候で、2月9日から13日まで)

2021年02月08日 13時49分06秒 | 八ヶ岳南麓と世田谷の24節季72候
黄鶯睍睆 鶯が山里で鳴き始める(立春の次候で、2月9日から13日まで)

雪の日の餌台



 雪の日には いつも餌台が殊の外の大繁盛になる。我が家の餌台がベランダの軒下にあるので、雪が全く積もらないためだ。
 餌は,ひまわりの種を陶器の中、外、屋根の上、ベランダの縁と色々なところに分けて置くことにしている。見ていると それぞれの場所にきちんと一匹ずつ留まる。ヤマガラ、コガラ、カワラヒワが多いのだが、少し大型のキジバト、あかげらなどもやってくる。多くは数秒間の滞在だが、中には延々とついばむものも居る。
 
鳥の本を調べると、これらの鳥は冬には低地に移動するとある。確かに、冬になると数がめっきりと減っていることが分かる。しかし、雪の日には、低地には食べ物が見当たらず、食べ残しの木の実などを求めて、山へ上がってくるのだろうか。雪の日のベランダの手すりに一列に並んで順番を待つ姿は、とても可愛い。
 
 空気中を動き回る鳥、水中の魚。二つの運動性能は、密度と粘性抵抗の違いからそれぞれの先祖たちが自ら設計したものだ。人間は、まだそこまで及んでいない。

十日市(2007)



 増穂の臼職人から聞いた十日市に出かけた。南アルプス市の旧十日市で千年以上も続いている市と云われている。町中の学校の校庭が駐車場になっている。お目当ては臼なのだが、それが中々見つからない。通常の縁日の出店がほとんどだが、地元ならではの店もちらほらとある。

 今日は、手彫りの臼の相場を知るだけで買う意思は全く無い。代わりに近くで開館をしていた鬼瓦を物色した。当地の名産の一つらしい。名古屋城など、大きな鬼瓦は良く聞くが、ミニチュアの鬼瓦も中々に楽しい。小さな筆縦型のものを買って、一紀荘で使うことにした。

 臼も鬼瓦も設計図は存在しない。いや、頭の中には紙に書いたものよりも遥かに緻密な設計図が存在するのだ。
ちなみに、この直ぐ後に増穂町に出かけて、売れ残りの臼を購入した。その後、何年かは山での餅つき会を楽しむことができた。


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