前回の続きです。
法海寺。
600年前の壁画が保存され、さらにその説明をしていただけると聞いてやってきました。
が、最初に目に飛び込んできたのは。
ん???
なんだ、この近代的なキラッキラな絵は?
600年前の壁画はどうした?
デジタル化されちゃったのか?
・・・なわけはない。
このキラキラエリアを抜けると、そこは。
樹齢1000年の白皮松(シロマツ)の奥。大雄宝殿。
この中に壁画が保存されております!
予約の時間まではまだ余裕があったので。
境内を散策。
昼間でもまだ降り続く雪。
北京パラリンピックのマスコットもすっぽり。
いよいよ予約時間になりました。
定員18人、みな靴の上からカバーを装着。
水筒を持っていたのでそれは持ち込み不可。ロッカーに預けなければなりません。
一歩中に入ると、そこは照明もなく真っ暗。
それぞれ懐中電灯を手にそろそろと中に入り、いよいよ解説スタート!
いやぁ~。素晴らしかった!!!!!
もう、「壁画LOVE!壁画を愛してやみません!」という感じの解説員のおばちゃんが、マシンガンのごとくものすごい勢いで次々と壁画や建物についての説明を繰り出すのですが、それがまた面白い!
本来は20分の解説が(私たちの前のグループは20分で出てきました)、おばちゃんの壁画愛が止まらずたっぷり50分。
10枚の壁画を存分に堪能。実にぜいたくな時間でした。
さて、壁画は写真撮影禁止なのですが。
こちらの薬師殿などにレプリカが保存されています。
明るいところで見るとこんな感じなのか~。
解説員の話を思い出しながら。
再び観賞。
例えばこの壁画の中に描かれているふんわり柔らかそうな羽衣の描き方とか。
実際には壁画の上にひとつひとつ宝石や金が装飾されていたりとか。
この透明感の出し方とか。
奥行きの出し方、3Dに見える方法、四季おりおりの花が同じ壁画に書かれていて時間にとらわれない世界を描いているなど壁画の含み持つ意味とか。
私が特に食いついたのは、やはり。
動物についての説明。
生き生きとまるで動き出しそうな毛の描き方とか。
獅子のたてがみがなびく様子をいかに描き上げるか。
萌え萌えの獅子の目線や手の重なり具合。
600年前の壁画がここまできちんと保存されていることに驚きだったし、それ以上に、熱のこもった解説のおかげでその壁画のすばらしさを存分に楽しむことができました!
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