南米旅、続きです。
お財布スラれるという印象的なマチュピチュ観光の翌日。
この日はペルーのクスコからボリビアのラパス空港を経て、いよいよウユニへ移動です。
少々長くなる上にハプニングでドキドキですが、お付き合いいただけたら嬉しいです。
朝5:00にホテルを出発し5:30にはクスコ空港着。
朝の空港。まだ人もまばらです。
今日の最大の関門は、ラパス空港での乗り継ぎ。
予定では、7:40 クスコ → 9:40 ラパス
12:15 ラパス → ウユニ
一見余裕のある乗り継ぎに見えますが、高地に位置するクスコでは雨天時はフライトがほぼ遅れるという話。1時間2時間の遅れは当たり前。
せっかくゲットした12:15ラパス発のフライト。(詳しくは「南米旅3」を) 絶対乗りたい!!!
・・・で、この行列は?
このクスコ空港。 国内線は早くからオープンしているのに、国際線のセキュリティチェックは7:00にようやくオープンするとのこと。
なんでもっと早く始めないんだ! 7:40定刻で飛ばす気、最初からさらさらないやろ。
先ほど降っていた小雨が止んだとは言え、外は曇り。
空港スタッフを見つけるたびに「このフライトは定刻に飛ぶ? 今のところ遅れの情報はない?」と聞きまくり、そのたびににっこり「大丈夫!」の返事をいただく私たち。
7:30過ぎ。 スタッフがそわそわし始めた!
CAさんが飛行機に乗り込んだ!
これは、これは、超超ラッキーな私たちでは? 定刻で飛ぶのでは!?
8:00。 無事離陸~!!!
やりました!!! 無事、クスコをほぼ定刻で出発しました!
1時間後。(ペルーとボリビアの間には1時間の時差があります)
無事、ボリビア ラパス空港に到着。
現地時刻10:00。
次のフライトまで時間たっぷり。 余裕、よゆう~!!!
アマゾナス航空のチェックインも済ませ、あとは12:15のフライトを待つのみ。
いやぁ。余裕ですわ。 わっはっは。
早めにゲートまで移動しておきましょう。
セキュリティチェックを済ませ、ゲート前へ移動。
おっ!?
アマゾナスの飛行機だ。
私たち、いよいよウユニへ行くんだな~。
・・・・・などと余裕ぶっこいていたのはこの時まででした。
ウユニ行きのフライトは『GATE8』から乗り込みます。
なので、セキュリティチェックを済ませ、GATE8の前で待機する私たち。
搭乗が開始したので、パスポートとチケットを係員1に提示して、いよいよ飛行機へ!!!
・・・と思ったら、乗客のみなさま階段を下りて、一階へ降りていくではないですか。
ほぉ。 GATE8は1階にあるのですね。
と、私たちも続いて階段を下ります。
階段を下りてそのまま進む私たち。
が、そこは、国内線到着の人々と合流するエリアのようで、結構な人だかり。 しかも、階段からまっすぐ進むとそこはなぜか到着した乗客たちの荷物がぐるぐる回ってるターンテーブル。
あれ? GATE8は?
下りてきた階段の周辺を見ると、GATE7a、7b、7cの表示だけ。
・・・GATE8はどこ?
流れに沿ってやってきたけど、ターンテーブルを超えて進むのは何だか変と思った私たち。
そこで、図の係員3にチケットを見せて「GATE8はどこ?」と聞くと。
「あっち」
指さしたのは図の下部分。 つまり“出口”方向。
係員3の指示通りてくてく出口方向へ進み、はっと気づいたら。
出口から出てるやんっ! 私たち!!!
さすがにこれはおかしいと思い、引き返してはいけないエリアとわかっていながら再度来た道を戻り、係員4にチケットを見せて「GATE8はどこ?」と聞くと。
「あっち」
やっぱり指さした方向は、出口。
いやいや、おかしい! 出口に出ちゃうでしょ?
改めてGATE8へ行くには?と聞くと。
「出口からでて、すぐ左のエスカレーターで2階に上がれ」
という。
え???
2階って・・・。 2階って・・・・・。
最初も最初、一番最初! セキュリティチェックの入り口やん~!!!!!
つまり私たち。
離陸10数分前に、すごろくでいえば「ふりだしに戻る」状態になってしまったのです!!!
やばいっ!とスイッチが入った私たち。 ここからはもう、ダッシュ! ダッシュ!
「時間がないんです! すみません~!」と叫びながら列に割り込み、セキュリティチェックの機械に荷物を放り込むっ! タブレットとかスマホとか入ってるリュックをそのまま放り込むっ!!!
夫は走りながらベルトをはずしセキュリティチェックを受け、そのまま走りながら再びベルトをしめるっ!!!
バタバタしながらもこういう時に物をなくしがちという危険信号が頭に働き(まぁ、前日スリに遭ってますので余計にね)、お互い貴重品の声掛け確認! チェック! チェック!
再びGATE8の搭乗口に到着。 係員1はもういない。 おっちゃん係員2だけがぬぼ~っと座っている。
もうパスポートも何も提示せず、さきほど通り抜けたばかりのGATE8搭乗口を再び走り抜けるっ!!!
搭乗口を抜け、先ほどと同じく階段を下りて1階へ。
GATE8はどこ? どこからウユニ行きの飛行機に乗れるんだっ!?
が、しかし。
1階のどこを見渡してもやはりGATE8はない。 もしかしたら1階ではなく、2階だったのかも。
と、またまた階段を駆け上がる。
すでにバッテン、立ち入り禁止となっている通路があるが、もしかしたらこの奥がGATE8なのかも。
突入だ~!
・・・という私たちを全力で引き留める係員2のおっちゃん。
そうか。やはりこちらではないのか。
ならば、ならば、いったいGATE8はどこにあるんだ~!?
教えて! おじちゃん!!!
「ノーイングリッシュ! すぱにっしゅネ!」
お・・・、おっちゃん・・・。
GATE8搭乗口にどっかと座っておきながら、あんた、何のためにそこにいるんじゃっ!!!
もういいわっ!!! と、再び1階へ。
GATE7a、7b、7cとあるなら、もしかしたらその先がGATE8かも!
賭けのような気持ちで長い廊下を走る! 走る! 走る~!!!
すると、前を走っていた夫の声が。
「飛行機、あった~!!!」
よっ、よかった~~~~~。
と、ほっとしたのもつかの間、再び夫の声。
「違う飛行機や~!!!!!」
「・・・・・」 (←声にならない)
違うゲートに向かって走っていたらしい。
今走ったばかりの廊下をひたすら戻る!
海抜4000m。 息が切れるというより、息をしても空気が入ってこない感覚。
でも! でも! 絶対に乗ってやる!
クスコでもぎとった12:15のウユニ行きのフライト、絶対に絶対に絶対に乗ってやる!!!
と頭の中で繰り返し、そして口からは。
「頑張ろう! 頑張ろう!!!」
と自分たちを励ましながら、走る! 走る!!!
1階から2階へ。 再び戻ってGATE8を探す。
が、見つからない。係員のおっちゃんは相変わらず「すぱにっしゅ、すぱにっしゅ」と繰り返すのみ。
もう、最後は悲鳴にも近い声で
「GATE8はどこ~!!!!! 誰か~!!! GATE8~!!!!!」
と叫びながら走っていたその時!!!
「うゆに~???」
え・・・?
何? 空耳?
そしてもう一度。
「ウユニ~???」
階段の下から、オレンジ色のベストを着た空港スタッフが私たちに向かって・・・
「ウユニ~?」
イエ~ス! イエス!イエス!イエス!!!
ウユニ! ウユニ!!! ウユニ~!!!!!
空港スタッフが天使に見えた瞬間でした。
で、結局GATE8はどこだったかといいますと、GATE7aからシャトルバスで、離れた場所の飛行機まで移動しての搭乗だったのでした。
私たちの天使、つまり先ほどのスタッフに先導され、てくてく、てくてく。 屋外を歩き、ようやくウユニ行きのアマゾナスの飛行機にたどり着いたのは離陸5分前。
無事、アマゾナスはウユニへと定刻で離陸したのでした。
ウユニに近づくと、飛行機の窓からは白い塩湖が見えてきて、乗客もなんだかウキウキ、そわそわ。
一方私たちはと言いますと。
ひたすら咳き込んでおりました。
海抜4000mで猛ダッシュすると、人ってしばらく咳が止まらないんですね。
ちなみにこちら。
アマゾナスの機内にあった、高山病についての注意書き。
・・・ですが。
4000mであれだけ猛ダッシュした私たちには不要やな。
50分のフライト。あっという間にウユニ空港に到着。
そうそう、この12:15のアマゾナス。
クスコでアマゾナスとやり取りしていた時は、残数1席しかないだの言っていたのに、実際は半数くらいが空席でした。
どういうこっちゃ?
ウユニは海抜3660m。 青空が近い!
ようやくほっとして時計を見たら。
止まっとる。 電池切れとる。
ラパス空港でのダッシュで時計も力尽きたか。
(がしかし、なんでよりによって旅行中に電池切れ!?)
それにしても、さきほどのわちゃわちゃ。
落ち着いて考えてみると、なぜ同じ飛行機の乗客(団体ツアーも多かった)についていかなかったのか?
途中おかしいと思ったのに、なぜ引き返して同じフライトの乗客を探してついていかなかったのか?
(現地係員に聞いている場合ではなかった)
反省点はいろいろありますが、今回の教訓。
『移動の際は、団体客についていけ! 飛行機乗るまで浮かれるな!』
わっちゃわちゃだったボリビア ラパス空港。
実は数日後ふたたびここを利用するのですが、そこでまたまたハプニングが・・・。
ラパス空港。 なぜだっ!?
≪旅行記は4トラベルで書いています≫
南米旅その10 ペルーからボリビアへ 海抜4000mのラパス空港で走れ!走れ~!!!