広州旅2日目。
この日は世界遺産"開平"へ行くぞ!と、朝からバスターミナルへ。
広州にはいくつか大きなバスターミナルがあるのですが、今回は。
≪芳村汽車客運駅≫へ。
いつも通り今回の旅もほぼノープラン。 バスターミナルに到着後、一番早い開平行きのチケットを窓口で購入。(要パスポート)
そして、待合エリアへ(ここでもまた、要パスポート)
そしてセキュリティチェック。
実は数分後には発車するというチケットを購入したので、こんなちんたらしてたらバスが出てしまうやんっ!!!
と焦って最終の乗り場まで走っていったのですが。
そこはゆる~い中国。
出発時刻8:50過ぎてもバス、動きませんがな。(走ってそんした)
バスはこんなの。
開平にはバスターミナルが2つありますが、観光に便利なのは"义祠"という方です。
5分ほど過ぎたあたりで、車内で再度チケットチェック。 ようやく動き出しました。
(ちなみに、チケットをよく見るとバスの座席が決まっていましたが、私たち含めみんな自由に好きな席に座ってました)
途中事故渋滞があり、予定より若干遅れて約2時間半後。 開平に到着です。
ここからローカルバスも出ているのですが、それほど時間がない私たちはタクシーをチャーターすることに。
ふらふらしてたらタクシーの運ちゃんが声かけてくるやろ・・・と、隙を見せまくりながら歩いていたら、タクシーではない運ちゃんがやたら声をかけてくる。
値段を聞くとそこまで悪くないので、このおっちゃんの車にしようかと思うものの、どうも若干の不安が付きまとう。
そこに現れたのが、町の警察っぽいに~ちゃん。
一応確認しとこか・・・と「ここで車チャーターしても大丈夫?」と聞いたところ、に~ちゃん。 ぼそっと一言。
「知らん」
おいこら、なんやそれ!!!!!
・・・と怒りそうになったのですが、次の瞬間。
に~ちゃんは無言で客待ちをしているタクシーの方を指さし、あれに乗っていった方がいいんちゃう?的なそぶりを見せたのでした。
というわけで、よくわからんおっちゃんを振り切って、タクシーと交渉開始。
最初値段で折り合いがつかなかったけど、ここは強引にこちらの言い値を押し通し、いよいよ観光出発!!!
(タクシーと交渉する時は、最初に行きたいエリアすべてを伝えておくことをおススメします)
・・・にしても、このタクシー。
ヴィトン?????
シートというシートがヴィトン(らしきもの)に包まれていて、そのうさん臭さと言ったら。
(実際はうさん臭くなく、ちゃんとこちらの希望通り観光地を周ってくれました)
さてさて。ようやく観光です。
開平の世界遺産はいくつかのエリアに分かれているので、まずは一番遠い"瑞石楼"がある錦江里へ。
おぉ~! 到着したぞ~!
・・・にしても。
なんか、めっちゃ、わちゃわちゃしてへん?
修繕中???
・・・とその時!
信じられない物が目に飛び込んできました。
えっ? えっ??? 日の丸っ!?
うそやろ?
中国で日の丸が掲げられてるなんて見たことないっ!
何、ここっ! まさかの大歓迎???
と思ったら。
重機???
スタッフ?????
そして。
よくわからない、Tシャツ男子。
そうなんです。
この世界遺産で、まさかの"反日ドラマ"撮影中だったのでした。
うわぁぁぁ・・・。よりによって反日ドラマ。
ここまで来たのに観光できひんかったらどうしよ~。
なんて心配は無用でした。
自由に観光。
「撮影中以外やったらかまへんで」らしい。
というわけで、瑞石楼。 "開平"を代表する建築物のひとつです。
残念ながらここは見学不可でした。
でも、別の建築物は中の参観が許されていて。
せま~い階段。
レトロな家具が配置された部屋。
そして、屋上から見る錦江里の風景。
別の時代に入り込んだような不思議な錯覚。
細い路地を抜け。
他の楼にも登ってみる。
他に観光客もいなかったので、なんだか現実感がなく。
ふわふわとした気持ちで景色を眺めていましたが。
たくさんの反日ドラマエキストラのみなさんが、私たちを現実に引き戻してくれました。
(こういう服装の人ばっかり周りいたので、ある意味現実感がなかったとも言えるけど)
こんなのも用意してるんやね。
というわけで、思いがけずドラマ撮影現場に遭遇しましたが、ちゃんと観光できた"瑞石楼"でした。
~おまけ~
"開平"では入場料が必要で、5か所の共通券も購入することができます。
ここ錦江里でチケットを売ってくれたお兄ちゃん。 彼はなんと・・・。
日本語 ぺらっぺら!!!!!
こんな辺鄙な観光客もあまり来ないところで、しかもめちゃめちゃ流ちょうな日本語を話すに~ちゃんに出会うなんて。
さらに、まるで修行僧のように物腰やわらか、ソフトな印象。
いったい彼はナニモンなんだったんやろ?