ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
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『一人称単数』と元阪神のラインバック

2021-04-28 19:38:29 | 
『一人称単数』 村上春樹 文藝春秋
 短篇小説は、ひとつの世界のたくさんの切り口だ。6年ぶりに放たれる、8作からなる短篇小説集。
 『ノルウェイの森』を読み、わけわからな過ぎて挫折した私。これは、短編だし、読んでみるかと手に取った。うん、これは、私の好きなテイストであった。
 特に『クレーム』『品川の猿』『謝肉祭』が好き。
 そして、『ヤクルト・スワローズ詩集』で元阪神のラインバックの死を知った。ブリーデンより細身でスタイルがよく、お髭がカッコよく、コツコツと打っていたような気がする。そのラインバックが死亡していたなんて!亡くなったのは1989年。「探偵ナイトスクープ」にも取り上げられたらしい。1990年前後、私は東京で子育ての真っ最中。親も遠く離れ、夫はバブルで仕事が忙しく、一人で子育て・家事に追われていた。新聞もテレビも見ることがなく、1990年前後の社会の記憶が全然ないのだ。知らなかった。
 ラインバックが退団してから数年後。数人で神戸のスペイン料理店で食事をしていたら、横から話しかけてくる外人がいた。「それは、どんな味だ」「美味しいのか?」と聞いてくるらしく、英語ができる人が対応していたら、「元阪神のラインバックやて」 それを聞いた一同は、盛り上がった!そして、上司が色紙を店員さんに買いにいってもらい、皆でサインをもらった。もう、引っ越しでどこかへ行ってしまったが、「タイガース マイク・ラインバック ロシニョール」と書いてあったと思う。記憶に間違いがなければ、ロシニョールは、当時ラインバックが働いていたというスキーブランド。ラインバックは、紳士的で気さくだった記憶がある。
 本を通して、ラインバックと再会できてよかった。ラインバックさん、あなたは今もたくさんの人々の記憶に残っています。
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2 コメント

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Unknown (fumioyadi)
2021-04-29 21:46:22
ラインバック学校好きでした。
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Unknown (fumioyadi)
2021-04-29 21:47:16
うわあ、学校じゃない。「が」。
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