ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

村木厚子さんの強さはどこから サワコの朝より

2019-08-31 16:22:04 | 日記
 仕事に行く用意をしながら、サタプラを途中まで見る。その前の番組「サワコの朝」も興味があったら見ている。今日は途中から見出したら、視聴が止まらなくなってしまった。ゲストは元厚生労働事務次官・村木厚子さん。2009年、虚偽公文書作成の容疑で逮捕。164日の拘留の後、無罪となった。あのえん罪で話題になった人だ。

 当時、官僚は悪というイメージがあったが、一貫して「やっていない」と言って無罪になったので、強い人だなと思った記憶がある。でも、阿川佐和子さんと話している姿は、優しく、どことなくユーモアがある感じの人。

 事件は、実体のない障がい者団体が郵便の割引制度を受けるために、国会議員に口添えを依頼。国会議員が元部長に口添えし、村木さんが議員案件として部下に虚偽公文書作成を指示したというもの。(う~ん、誰かが共謀して村木さんを陥れた事件だったような気がしたけれども、思い違いか)

 164日の拘留を一貫して無実を訴え、がんばれたのは、なぜなのか?
 父親に「(仕事の事情で)やったのか?」と聞かれ、「やっていない」と答えると「徹底的に戦え!」と言われたこと。
 弁護士さんが、面会時に「真実を貫け」といういう文字とその下に同僚や友達の名前が書かれた紙をアクリル板ごしに見せられたこと。
 拘置所内では、「本当はやったんじゃないの?」という噂が聞こえてこなかったこと。
 そして、「一喜一憂はしまい」「泣いても怒ってもいいことはない」と心穏やかに過ごそうと思ったこと。
 拘置所の食事で秋刀魚が出て「季節を取り入れてるな」と思ったとか、拘留中に肌がきれいになったとか、村木さん自身のユーモアとうか気の持ちようもよかったのではないか。

 取り調べでは検事に「執行猶予がつけば、大した罪じゃない」と言われたという。「実刑がつかなければ、さっさと罪を認めて社会に出て、やり直せるじゃない」みたいなことを言われたらしい。村木さんは「クロはクロですよね」「検事さんの常識は狂っている」と泣いて猛抗議したらしい。休憩をはさんで、検事が「村木さんは検事の常識が狂っていると言ったけれども、そうかもしれない」と言ったとか。するとなんと村木さんは「職業病ですよね」と答えたという。いやいや、そこ、そんなこと言うところちゃうやん!と思って笑ってしまった。
 閉じられた社会、仲間内の世界では世間の常識とズレることはよくあること。「企業の常識は、世間の非常識」と消費者問題の相談員がよく言う言葉がある。企業のところは、検事とか教師とか、いろんなところに置き替えができそうだ。
 
 家族や同僚、友だちが村木さんを信じてくれていたのは大きいという。しかし、途中で、ちゃんとがんばらないと、娘たちが将来何かがあった時に「あの時、お母さんも頑張れなかった」と思ってくじけたら大変だと思ったとか。娘のことを思ったら「大丈夫」「最後まで毅然としていよう」と思ったと言うのを聞いて、私は泣いてしまった。(ちなみに、夫は家事もできたし、家族を守ってくれたので安心して戦えたそう)
 『冤罪 女たちのたたかい』を読んだ時に、厳しい取り調べに折れて嘘の自供をし、後で無罪を主張しても、無罪を獲得するのに大変なことを知ったので よけい「よく頑張った!」と思ってしまう。
 信じてくれているというのがどんなに大切なことか。ふりかえって私に何かあった時に「彼女はそんなことをする人ではない」と言い切ってくれる友や同僚はいるだろうか?

 村木さんは、現在、瀬戸内寂聴とともに若草プロジェクトに取り組んでいる。若草プロジェクトとは、生きづらさを抱える少女や若い女性を支援する取り組み。虐待などを生き延びた子どもは、非行や家出に走りがちで自分自身を悪い子だと思いがちだが、助ける大人もいることを伝えたいという。

 村木さんの優しそうだが芯の強い姿、ユーモアのある姿がとても魅力的だった。

 興味のある方はサワコの朝のホームページへ。9月7日7時59分まで見逃し配信がある。
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『子どもには聞かせられない動物のひみつ』『地球星人』

2019-08-30 22:00:33 | 
 夏休みに読もうと思っていた本が全然読むことが出来なかった。図書館で予約していた本がドサッとやってきて、読むのに追われていたこともある。仕事が忙しく残業が多くて、時間的にも体力的にも本を読むことがかなわなかったこともある。返却日がせまっているので、急いで読んで頭に入ってこない。心に響かない。機械的に文字を追っているだけ。ゆっくりと本を読みたい。何をしているんだろう、私。

『子どもには聞かせられない動物のひみつ』 ルーシー・クック 小林玲子訳 青土社
 アリストテレスからディズニー映画まで、人間が作った動物王国は間違いだらけ。乱倫なパンダ、売春するペンギン、トイレで婚活するナマケモノetc。イギリスの女性珍獣ハンターが、嫌われ者たちの誤解を正し、人気者たちの裏の顔を暴く、前代未聞の驚きの動物エッセイ。
 おもしろおかしく書いているので、本当なの?と思いながら読んだ。

『地球星人』 村田沙耶香 新潮社
 なにがあってもいきのびること。恋人と誓った魔法少女は、世界 = 人間工場と対峙する。地球では「恋愛」がどんなに素晴らしいか、若い女はセックスをしてその末に人間を生産することがどんなに素敵なことか、力をこめて宣伝している。地球星人が繁殖するためにこの仕組みを作りあげたのだろう。私はどうやって生き延びればいいのだろう――。
 虐待の描写は気持ち悪い。「大人に逆らったら殺される。大人に捨てられたら私たちは死んでしまう」子どもたちは、そう思って言えずに、自分がゴミ箱やサンドバック(大人のはけ口)と分かって生き延びるのだ。
 生き延びたら生き延びたで、社会の「働く道具」「生殖器」と期待される。この本は、現代社会の生きづらさを著しているのだろう。常識をふりかざす地球星人のほうが、壊れているような気もしてくる。
 最後は、思いもよらない方向へ。何がなんだかというかんじだが、「なにがあってもいきのびること」という誓いが生きてくる気がする。「生きていればいいこともある」「生きることが大切」というメッセージが浮かんできた。
 関ジャニ∞の「生きろ」が私の脳内を流れている・・・。
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『見習い職人フラピッチの旅』『昔むかしの物語』

2019-08-29 23:52:41 | 
 クロアチアの女流作家イワナ・ブルリッチ=マジュラニッチの児童文学。イワナ・ブルリッチ=マジュラニッチのこの本は、クロアチアでは必読図書に入るくらい有名であり、彼女はクロアチアのアンデルセンと称される。イワナ・ブルリッチ=マジュラニッチは、これらの本によって二度ノーベル賞候補にあがったらしい。

『見習い職人フラピッチの旅』 イワナ・ブルリッチ=マジュラニッチ作 山本郁子訳 小峰書店
 靴屋の見習い職人フラピッチは、小鳥のように陽気な子!本のようにかしこくて、お日さまのようによい子です。緑のズボンと赤いシャツ、すてきなブーツに輝く帽子、肩にかけた赤いかばん。旅のしたくをととのえるとフラピッチは親方のもとをとびだし、旅に出ました。
 次から次へと事件がおこり、いったいどうなるんだと引き込まれていく。語り口がアンデルセンのお話のようだった。

『昔むかしの物語』 イワナ・ブルリッチ=マジュラニッチ作 山本郁子訳 冨山房インターナショナル
 東欧のクロアチアの国民的ベストセラー『昔むかしの物語』は、スラブの国々に伝わる民話をもとにつくられ、親子や夫婦、家族の大切さをテーマに8つの物語が収められている。
 昔話らしいお話でおもしろかった。
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線香花火

2019-08-27 20:15:51 | 日記
 昨日、テレビ大阪の「世界!ニッポン行きたい人応援団SP」で「線香花火を愛するアメリカ人」をやっていた。筒井時正玩具花火製作所で線香花火を学ぶのだが・・・。

 出てきたのは、こよりの線香花火。あれ?私は、細い木の枝のようなものの先に黒い火薬のついた線香花火で遊んだけど。と思っていたら、関西と関東では線香花火の形が違うらしい。 関東は、こよりで、関西はわらだった。(細い木の枝ではなかった)線香花火はワラの先に火薬を付け、それを香炉に立てて火をつけて遊んでいたことが、始まりだとか。香炉に立てる姿は線香みたいだものね。
 そして、関西の線香花火は、点火してから斜め上に向けるらしい。知らなかった。普通に下に向けて遊んでいたよ。

 また、線香花火の一生にも驚いた。美しい。線香花火は深いなあ。

 ちなみに、筒井時正玩具花火製作所が、ねずみ花火を考案したとテレビで言っていた。テレビで製作所の社長ご夫妻が着ていた線香花火のTシャツがかわいかったな。

 花火と言えば、ドラゴンや落下傘、ロケット花火とかで遊んだ思い出がある。あと、うんこ花火とかヘビ花火とか言ったが結構好きだったな。テレビを見ていたら、線香花火をしたくなった。
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阪神なんば線ミーツ・アート in あまがさき

2019-08-25 21:15:01 | 美術鑑賞
 妹に誘われて「阪神なんば線ミーツ・アート in あまがさき」(8/23~8/26)へ。まず、阪神尼崎駅前のあまがさき観光案内所へ行って、スタンプラリーの台紙をもらう。「お~いお茶」ではなく「お~い兵庫」のお茶をもらう。(先着1000名)


 スタンプラリーの台紙の地図に載っているルートに沿っていく。のぼりが目印で、のぼりのあるところに作品あり。台紙に押すスタンプがある場所がわかりにくいことが多いが、近くに立っている六甲ミーツ・アートのTシャツを着た人に聞くと親切に教えてくれる。

久保寛子 「やさしい手」 @尼崎城
六甲ミーツ・アートにもあった作品。よく見るとブルーシートでできていたんだね。ブルーシートは、自然災害の脅威と復興をイメージしているのだとか。そんな意味があったとは知らなかった。


前田真治 「キャッシュレス」 @開明中公園
競馬場や競艇場の外れ券を旧開明小学校の土地代と同じ額まで集めて展示している。ちまちまと外れ券を拾ったのかな。



深尾尚子 「うさぎ」 @大覚寺
私の一番好きな作品。うさぎりんごがゆらゆらと風に揺れているのも楽しい。


風間天心 「Ebb-Ripple」 @大覚寺
水引で作られている


久保寛子 @貴布禰神社


松本かなこ @三和市場
チョークアート。地面に描いているのに浮かんで見える


栗真由美 「ビルズクラウド」 @三和市場
暗い中に浮かび上がるランタン。これは市場のお店。私の好きな作品。

現代美術二等兵の作品 @三和市場
私は、現代美術二等兵の作品が大好き!以前、六甲ミーツアートで現代美術二等兵の作品のガチャガチャがあったけれども、今回も現代美術二等兵の作品のガチャガチャがほしかった!

お腹の文字が福ではなく、悪






生命の神秘のれん


C C TRAIN 獅子舞がChoo Choo TRAIN


深尾尚子 「たいやき」 @尼崎えびす神社

大覚寺、貴布禰神社、尼崎えびす神社ではアート作品をモチーフにした特別御朱印がある(別途料金必要)

御朱印帖を忘れてしまったが、かきおきがあった。よかった~。

あまがさき観光案内所に戻り、スタンプラリーの台紙を見せてノベルティをもらう。(9つのスタンプポイントのうち8つ以上集めるともらえる)

付箋と絆創膏


鈴木なるみ @阪神尼崎駅構内
絵柄がかわいい

楽しい、楽しい一日であった。






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