ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『ミシンと金魚』

2023-10-29 23:43:10 | 
『ミシンと金魚』 永井みみ  集英社
 認知症を患うカケイは、「みっちゃん」たちから介護を受けて暮らしてきた。ある時、病院の帰りに「今までの人生をふり返って、しあわせでしたか?」と、みっちゃんの一人から尋ねられ、カケイは来し方を語り始める。父から殴られ続け、カケイを産んですぐに死んだ母。お女郎だった継母からは毎日毎日薪で殴られた。兄の勧めで所帯を持つも、息子の健一郎が生まれてすぐに亭主は蒸発。カケイと健一郎、亭主の連れ子だったみのるは置き去りに。やがて、生活のために必死にミシンを踏み続けるカケイの腹が、だんだん膨らみだす。そして、ある夜明け。カケイは便所で女の赤ん坊を産み落とす。その子、みっちゃんと過ごす日々は、しあわせそのものだった。それなのに――。
 カケイのエピソード一つ一つが強烈。兄と広瀬のねーさんが、はちゃめちゃなようで優しい。
 亡くなった祖母を思い出した。祖母は母(祖母には娘)の言うことを「はい、はい」とあきらめたように聞いていた。その姿がカケイさんの「あい」という返事とダブった。祖母は、昔、「末っ子で可愛がられて大事に育ったから、当時としては婚期が遅れてしまった」と言っていた。戦時中に子育てして大変な思いをしたと思うが、幼少期の幸せな記憶があって良かったのかな。私には、ただただ優しい祖母だった。細長い葉っぱでくるんだお饅頭とか、片付けが下手くそなとことか、懐かしい。
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孫の股関節脱臼2

2023-10-28 15:45:45 | 日記
 1は、こちらから

 孫が来た。人見知りが始まっていて、じじばばが抱こうとすると泣く。ママに抱っこされた状態でも目線を合わせてくれず、回り込んで見たらプイと反対を向く。知らない人が近づくと嫌がるようになり、賢くなっていると感心する。
 でも、気になるようで、遠くからママに抱かれた状態でじじばばを観察している。3m位離れたところから一歩ずつ時間をかけて近づく。すると、30分後くらいには、傍にきても泣かなくなった。

 孫は、股関節脱臼の治療のため1か月入院していた。居住地の病院では、牽引してからリーメンビューゲルを付けた方が効果があるということで、牽引するために入院した。子どもは孫に会いに毎日行っていた。(まだ、ずっとではなく面会制限があった。病院まで遠いので午前か午後かどちらか面会に行く感じだった。)赤ちゃんの入院は少なかったようで、看護師さんにはかわいがってもらったようだった。また、牽引のために足に包帯を巻くのだが、孫は足が長いらしく微妙に包帯が足りないらしい(看護師さん談)足が長いのは、パパの家系の遺伝だな。

 退院後は、リーメンビューゲルをずっと装着。お風呂に入るときにも着けている。お着替えは、リーメンビューゲルのベルトをくぐらせて服を着せるので大変。抱っこ紐、ベビーカー、チャイルドシートは、リーメンビューゲル装着して使用できるものではなかったので、出かけるときは抱っこ。授乳も横抱きではなく足をしっかり開いて立て抱きで。傍から見ていると「大変そう」と思うが、子どもは慣れたようで淡々とこなしていた。


リーメンビューゲル装着中

 リーメンビューゲルを装着しているので、寝返りもお座りもまだである。歯は下に二本。むずかゆいようで、おもちゃをよくガシガシと噛んでいる。離乳食も始まっていた。お粥さんを炊いて、用意する。御機嫌がよくないようで、食べない。「そっかそっか、今日は食べたくない日か」と言いつつ、ニコニコとして見ている。孫は何をしても かわいいのだ。我が子なら「せっかく作ったのに、なんで食べない!?」と激怒していたところだ。あの時はごめんよ、我が子。

 今度診察に行って順調ならば、昼間はリーメンビューゲルが取れて、夜間のみ装着になるのだとか。孫も子供もがんばれ~。



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『カレーの時間』『ツバメのひみつ』

2023-10-12 19:53:35 | 
『カレーの時間』 寺地はるな 実業之日本社
 ゴミ屋敷のような家で祖父・義景と暮らすことになった孫息子・桐矢。カレーを囲む時間だけは打ち解ける祖父が、半世紀の間、抱えてきた秘密とは――
 祖父の昭和な言動には、「今はそれじゃダメなのよ」「時代が違うのよ」とツッコミの嵐。嫌な奴だが、それこそ時代でしょうがなかったのかもしれない。生い立ちがそうさせたのかもしれない。
 最後はホロリとしてしまった。不器用な男だが、家族を愛し、一生懸命に生きてきたのだ。
 「カレーって、国民食なんだなぁ」としみじみと思った。

『ツバメのひみつ』 長谷川克 緑書房
 人間にとって身近な鳥でありながら謎の多いツバメの実態に迫る。基本的な生態から、飛翔と渡り、恋愛事情、子育て、文化や人間とのかかわりまで、最新の研究で明らかになった事実などを盛り込みつつ、わかりやすく解説。
 ちょっと、難しいところもあったが、知らないことがいっぱいわかって楽しかった。
 ツバメが卵をあたためる部分は、羽毛がなく肌で直にあたためるのだとか。子が巣立ちした後も親はしばらく子の世話を続けるとか。ツバメの親の帰還率は50%くらいで、巣立ちのヒナにいたっては、3%くらいと渡りは大変なこと。ヨーロッパのツバメは、浮気しがちだが、アメリカや日本のツバメは浮気をあまりしないこと。燕尾の長いオスは、巣作りをサボりがちとか。ツバメの耳は、普段は羽毛におおわれているが、穴があいているだけとか。へぇ~、そうなんだ~ということばかり。
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俳句生活 兼題「蜩」で人

2023-10-11 15:18:01 | 俳句
 俳句生活 よ句もわる句も 兼題「蜩」で人をいただきました。ありがとうございました。

蜩や吾子に含むる乳痒し    丸山隆子

 昨日〆切の写真de俳句は、いつも以上にダメダメ句を出してしまった。なんかなあ。自分の詩心のなさが悲しい。
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いざかや 粋旬 西村屋

2023-10-10 19:18:30 | グルメ
 六甲ミーツアートを楽しんだ後、晩御飯。足が疲れたので駅からあまり歩かないところということで、「いざかや 粋旬 西村屋」
 日本酒三種飲み比べを注文し、一品料理を頼む。焼き鱧は、ふわふわ。骨切をきちんとしているのだろうか、骨を感じない。(スーパーで買った鱧は、骨を感じるときがよくある)タコの煮つけは柔らかい。美味しいので、日本酒もすすむ。満足、満足。ちょっと酔っ払いだったかな。

<いざかや 粋旬 西村屋>
住所     〒650-0021 神戸市中央区三宮町1-10-1 さんちか 味ののれん街
TEL     (078)326-7666
営業時間   午前11:00~午後9:30(L.O.午後9:00) ※状況により閉店時間を前倒し(午後9時閉店)することあり
ランチタイム 午前11:00~午後3:00(L.O.午後2:00) 日曜も営業
定休日     第3水曜日
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