ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『パシヨン』

2024-02-29 21:02:06 | 
『パシヨン』 川越宗一 PHP研究所
 キリシタン大名・小西行長の孫で、対馬藩主・宗義智の子として生まれた彦七(のちの小西マンショ)の運命は、関ヶ原の戦さによって大きく変わった。離縁された母・マリヤとともに彦七は長崎へ。キリシタンへの迫害から逃れてきた、小西家の遺臣らの世話になりながら成長していく彦七だったが、彼には小西家再興の重圧がのしかかっていく。キリスト教が禁じられ、信徒たちの不安が高まるなか、彦七はある重大な決断を下すのだが……。
 パシヨンは、「情熱」だと思っていたが「受難」だった。
 分厚さにたじろぐが、読みだすと一気だった。キリスト教禁止の時代に最後の日本人司祭となった小西彦七と幕府の禁教政策を推進する井上政重の人生が交差して、重厚で見事な物語。始めに出てきた人がラストで再登場するのは、伏線が回収されるようで気持ちがよかった。しかし、キリスト教徒への拷問は、胸糞悪い。
 同じ日本人でも宗教が違うことで諍いがあり、同じキリスト教徒同士でも派が違うことから諍いがあるという話から、ロシアとウクライナ、イスラエルとアラブの戦争を思った。争いはなくならないのか?人間って変わらないのだろうか?
 ペイトロ岐部渇水という人物が出てくるがエルサレムへ行くという話から加賀乙彦『殉教者』の主人公だと思いいたる。また、読み返したくなった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

俳句ポスト 兼題「蜜柑」で佳作

2024-02-28 16:01:28 | 俳句
 俳句ポスト365 兼題「蜜柑」で中級者コース佳作をいただきました。夏井先生、ありがとうございます。

食うけどさ母から蜜柑三箱目              丸山隆子

 去年の6月「野遊び」以来の佳作(昔の人)でした。久しぶりで うれしい。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「身体---身体」

2024-02-27 23:09:27 | 美術鑑賞
「身体---身体 コレクション2」 2024年2月6日-5月6日 国立国際美術館 開催時間/ 10:00 – 17:00、金曜・土曜は20:00まで 
休館日/ 月曜日(ただし、2月12日(月・休)、4月29日(月・祝)、5月6日(月・休)は開館し、2月13日(火)は休館)
やっぱり大好きなものがいっぱいでした。


マックス・エルンスト 灰色の森 一番好きな作品 不思議さが魅力


煉瓦の壁 ジョージ・シーガル


草間彌生 道徳の部屋 草間彌生だわ~


リンダ・ベングリス ビッザリーニ なんかわからんけれども、クロワッサンぽくて好き


塩田千春 トラウマ/日常

やっぱり大好き、塩田千春 いい!


ブブ・ド・ラ・マドレーヌ 人魚の領土-旗と内臓


フェリックス・ゴンザレス=トレス 無題(ラスト・ライト)


加藤泉 無題

重石?は、こんな感じ


影 高松次郎 以前は売店の横にあったが、休館中にクリーニングして地下二階に
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「女性画家たちの大阪」

2024-02-25 08:34:44 | 美術鑑賞
「決定版!女性画家たちの大阪」 2023年12月23日-2024年2月25日 大阪中之島美術館
開場時間=10時~17時 休館日=月曜日

島成園をはじめ、大阪で活躍していた女性画家たち。いいじゃないか!女性が抑圧されていると考えられる時代に意外に多くの女性が活躍していた気がする。でも、やはりいいとこのお嬢さんが多い気もする。


島成園<桜花美人> 美人!


金澤成峰<哀しみ> 婚礼の装束で髪に矢。夫となる人を戦で亡くしたのだろうか。


中島成薫<春雨> 桜と雨。細い雨が見えるよう。


菊池成輝<春> 黒が効いている


多田千浪<春宵> 赤と黒が印象的


原田千里<二人少女> かわいい


三露千鈴<殉教者の娘> 掛け軸にキリスト教の礼拝堂という意外性


三露千萩(昌園)<編み物(原題・自画像)> 編み物の風合いまで感じられる

●木谷千種<浄瑠璃船> 一番好きな作品。浄瑠璃に聞きほれる娘のせつない表情がいい。
●島成園<無題> 痣のある女性の心の中をのぞいているような気持になる。女性が絵を描くということは、やはりいろいろと困難があったのだろうかと勝手に想像してしまう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「刀と拵の美」

2024-02-24 15:09:43 | 美術鑑賞
「刀と拵の美」 2024.1.6-3.17 中之島香雪美術館
休館日/月曜日  開館時間/10時~17時

拵えの意匠の細かさや美しさに目を奪われっぱなし。刀身の妖しい光に目が釘付け。


右側上右 韋駄天速疾鬼図目貫
  上左 黒漆牡丹文蒔絵短刀拵
  中  雲形花菱文散七宝鐔
  下  流水花鳥図鐔 上が双鶴、中が沢潟、下が蛇篭
中 上  鳳凰図目貫
  中  一輪牡丹図目貫
  下  蝸牛図目貫
左側右  太刀 銘正恒
  上  朱漆海老鞘脇指拵
  下  蝶鈴虫図縁頭


左から木地呂雲文蒔絵刀拵
   朱漆海老鞘脇指拵 赤が美しい
   太刀 銘正恒
   黒漆牡丹文蒔絵短刀拵


左から刀 銘備前国住長船 刀身に龍の彫刻
   黒漆藤文螺鈿蒔絵印籠刻鞘脇指拵 螺鈿が美しい
   金梨子地桐葵紋蒔絵糸巻太刀拵
   短刀 銘国光


黒漆牡丹文蒔絵短刀拵 黒漆に金の牡丹が映える


黒漆藤文螺鈿蒔絵印籠刻鞘脇指拵 螺鈿が美しい


木地鳳凰文螺鈿飾剣拵 飾りが美しい


雲形花菱文散七宝鐔 七宝が美しい


刀には美しい刃文
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする