ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

パウンドケーキの驚きの作り方

2017-09-29 20:59:39 | お料理
 しっとりパウンドケーキを作るのだが、どうも真ん中がナマ焼けになってしまう。レシピを教えてくれた人は、材料だけ教えてくれて、あとはふつうのパウンドケーキの作り方で言っていたので、彼女に、作り方を確認する。バターに砂糖を入れて白くなるまですりまぜて、次に卵白を泡立ててと話していたら、「そんなことするんだ」と言う。「この他にどんな作り方をするんだ?」と思い「どんな作り方をするの?」と聞いて驚いた。
「卵白を泡立てて、その中に卵黄を入れて泡立てて、溶かしバターを入れて、小麦粉を入れて・・・」
「溶かしバター!?バターを150gも溶かして泡立てた卵に入れるの?」
「うん、すりまぜるの時間かかるし、ボウル1つで済むやん。洗い物、なるべくしたくないから」
「ええっ、ふくらむの?」
「卵泡立ててるし、ベーキングパウダーを入れているから、ふくらむよ」

 というわけで、溶かしバターを使う方法でパウンドケーキを作ってみた。

きちんとできたよ。ただし、ブランデーに漬け込んだドライフルーツに小麦粉をふって生地に混ぜなかったから、ドライフルーツが下に沈んでしまった。お菓子作りは、きちんとしないとしっぺ返しがくる。

材料 バター150g、卵3個、砂糖150g、薄力粉140g、アーモンドプードル20g、ベーキングパウダー小1/2、ドライフルーツ100g
1.薄力粉、アーモンドプードル、ベーキングパウダーを合わせてふるっておく
 ・カシャカシャとする自動粉ふるい器は、アーモンドプードルが詰まることがあるので、万能こし器のような粉ふるいを使うほうがいい
2.バターを溶かす
 ・卵を湯煎にする鍋でバターも湯煎にして溶かした
3.卵を湯煎にして、泡立て、砂糖を2.3回に分けていれる。卵が人肌に温まったら、湯煎からはずし、もったりするまで泡立てる
4.3に溶かしバターを入れて、泡立てる
5.4に粉、ドライフルーツを入れ、ゴムぺらで切るように混ぜる。
 ・ブランデーに漬け込んだドライフルーツを使うのもいいが、ブランデーをよく切り、薄力粉を大2位振りかけて使う
7.型に流しいれ、タネの真ん中をへこませる
8.180℃に予熱していたオーブンに入れ、約45分焼く

 ちなみに、生焼けの原因は、型の置き方だったみたい。取説を見たら、型の置き方をきちんと書いてあった。
 しかし、溶かしバターにすると膨らまないと聞いていたが、そんなことないじゃん。
 
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『夫・車谷長吉』

2017-09-28 21:33:37 | 
 「ジャニ勉」のぶらりで、丸ちゃんとすばるくんが抜刀術を体験。畳表を丸めたものを真剣で切るのだが、すばるくんは、どうしてもうまく切ることができない。次は丸ちゃん。丸ちゃんのことだから、また失敗するんだろうなと思って気楽に見ていたら、ナナナント、丸ちゃんはきれいにスッパリと切り落とす。2回目もスッパリ!さらに、土台に切り落とした畳表を乗せ、その乗せた畳表を切ることに。これは、皮一枚でつながっていたが、ほぼ成功。丸ちゃんスゴイ!また失敗するんだろうなと思ってごめんなさい。

『夫・車谷長吉』 高橋順子 文藝春秋
 十一通の絵手紙をもらったのが最初だった。出会い、直木賞受賞、強迫神経症、お遍路、不意の死別。異色の私小説作家を支えぬいた詩人の回想。
 車谷長吉と言えば、朝日新聞の人生相談が私は思い浮かぶ。なんか、ぶっ飛んだというか変わった人だなと思っていたが、奥さんがいると聞いて「こんな人と結婚する人ってどんな人???」と失礼にも思った記憶がある。生活リズムができあがっている50前の結婚。車谷は、甘えん坊のすねボンでへんこ。しかも、強迫神経症を病む。考えただけでも、大変そうだと思うのに、高橋さんは、飄々と暮らしている感じ。大変な生活だったが、原稿をチェックしあったり、句会を開いたりという文学を愛する二人の生活があったから、うまくいったのだろう。
 車谷長吉の絵手紙が掲載されているが、絵も文字も味があって、とてもいい。
 車谷長吉は、姫路出身ということで、姫路西高校、名古山斎場、大和会館とか私の知っているワードが出てくるので、親近感を持ちながら読んだ。
 
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「並河靖之 七宝」「俳諧と茶の湯」「MINIATURE LIFE展」

2017-09-27 21:23:41 | 美術鑑賞

美術館へ行く道の途中に咲いていた白い彼岸花


「並河靖之 七宝 明治七宝の誘惑-透明な黒の感性」2017・9/9-10/22 伊丹市立美術館
左 菊唐草文細首小花瓶 ブルーが美しい    右 不白作黒茶入れ「面影」 象牙の蓋の景色がいい。10角形のような形もおもしろい。
●龍文瓢形花瓶 首にも模様。龍の鱗が繊細
●藤花菊唐草文飾壺 黒地に垂れる白い藤の花の房がリズミカル
●蝶に竹花図四方花瓶 黒地に竹の緑が映える。細かい文様はないが、シンプルで美しい
●浜松千鳥文卓上煙草入れ 敷き盆添う 敷き盆には浜に寄せる波が描かれている。敷き盆と煙草入れが分けて展示してあったが、敷き盆に煙草入れを重ねるとどんな景色になるのか。すばらしい。
 七宝のつくり方のビデオ(12分)があり、七宝作りの大変さを感じた。並河靖之は、2色で黒を表しているらしい。黒地に彩色が映えて美しいことと言ったら。

「俳諧と茶の湯」平成29年9月9日-10月22日 柿衛文庫(伊丹市立美術館と同じ建物内にある)
●不白作茶杓 銘「一龍」 頭、腹、尾という銘の三つの茶杓があわさって「一龍」
●楽慶入作 黒四方茶碗 碌々斎歌銘「雪山」 茶碗の中の景色がいい
●而妙斎茶杓 一茶「名月を」句入り 茶杓の箱の側面にぐるりと句が書いてある。
 西鶴の達者な絵や芭蕉の真筆もある。

「MINIATURE LIFE展 田中達也 見立ての世界」2017年9月20日-10月2日 大丸ミュージアム(大丸梅田店15階)

 NHKのテレビ小説「ひよっこ」のタイトルバックでも有名な田中達也さんの作品展。日常の物とミニチュアの人形を組み合わせて不思議な世界を作る。平日の5時ごろの入館したが、そんなに混んでいなかった。最新作以外は写真撮影OK。


ひと泡吹かされ中

100匹乗っても大丈夫 ノアの方舟なので、もちろん、動物がつがいになっている

今夜はここに泊めてクリップ

ステープライブラリー

長さの記録に挑戦中 下品な私が一番好きな作品

 うまく写真が撮れなかったので、アップできないが、「”本”気の走り」という作品も好き

 とにかく、ずっと見ていられる。あっ、こんなところにこんなことしている。サルがここにいる。など見る度に発見がある。身近なものとミニチュアの人形を組み合わせてこんな作品を作るという発想がスゴイ。また、ダジャレまじりのタイトルが秀逸。

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簡単!プチトマトの白ワイン漬け

2017-09-25 21:19:03 | お料理
 子どもに「貧しい食卓をブログにアップしないほうがいいよ」と言われる。きょうびの若い子のように無理せず、普通の毎日の食卓でかまへんやんと思うのだが。若い子は、何十枚と写真を撮って、究極の一枚をアップするらしいが、おばちゃんは、はよ食べたいから1.2枚しか写真を撮らない。

今日の夕食

豚肉ミンチの味噌炒めとレタス(玉ねぎ、糸こんにゃく、生姜)、小松菜とじゃこ天の煮物、プチトマトの白ワイン漬け

プチトマトの白ワイン漬けは、プチトマトを軽くゆでて、白ワインに漬けるだけ。お酒が好きな人にはぴったりの一品。プチトマトは、よく熟れた甘いものがいいと思う。白ワインに漬ける時間は、ゆでてあるから30分くらいでも十分。お酒が好きな人は、もっと長く漬けこんでも。
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『魂でもいいから、そばにいて』

2017-09-24 23:19:35 | 
『魂でもいいから、そばにいて 3・11後の霊体験を聞く』 奥野修司 新潮社
 あの未曾有の大震災から、今年で6年――。その被災地で、死者を身近に感じる奇譚が語られているという。最愛の家族や愛しい人を大津波でうしない、悲哀の中で生きる人びとの日常に、突然起きた不思議な数々の体験の聞き書き。
 怪談話として読むものではなく、興味本位ではなく読んでほしい。グリーフケアなど、いろいろと考えさせられる一冊。
 故人が夢枕に立ったり、足音や携帯機器などで故人の気配を感じたリ。幽霊ならば怖いけれども、身内の霊ならば怖くないそうだ。また、震災後の本当につらいときに出ず、落ち着いたときに出てくることが多いという。どん底から這い上がっていないのに、夢を見たリ、気配を感じるとあっちの世界に行きたくなるから、姿を見せない。気持ちの整理がついて「死にたい」と考えなくなったら、故人が安心して慰めようとする。存在や気配を感じることで、「見られているから、頑張ろう」「そばにいてくれると思うと頑張らなきゃと思う」となるらしい。
 また、不思議な体験を真っ先に否定するのは家族であることが多いらしい。ただでさえ、「あの時ああしておけば助かったかも」とか「海の中で一人でさみしかっただろうな、冷たかっただろうな」と思っているのに、「何を言っているんだ」と家族に言われたら、「理解してもらえない」と辛いだろうな。
 「亡くなった人との再会は、大切な人を死なせて後悔している生者が、あの世の死者と和解する場であり、死者と共に生きていることの証である。だからこそ、それがどんなかたちであっても、大切な人との再会を祝福してあげたいと思う。そのとき生者は、死者と共に自ら新たな物語を紡ぎだせるはずだから」「最愛の人を喪ったとき、遺された人の悲しみを癒すのは、その人にとって「納得できる物語」である。納得できる物語が創れたときに、遺された人ははじめて生きる力を得る。不思議な物語はそのきっかけにすぎない」「町が復興しても、彼らに復興は訪れない。いや、誰も彼らを復興させることなどできないだろう。私たちにできるのは、自ら悲しみを癒せるように彼らに寄り添い、彼らの悲しみを受け止め、静かに聞いてあげることでしかない」 興味本位ではなく、遺族に寄り添う奥野さんのこの姿勢がこの本を深いものにしていると思った。
 そして、皇室にあまり思い入れのない私だが、天皇陛下が避難所で冷たい床に膝をつき幼い子供を亡くした家族に声をかけるエピソードには、胸があつくなった。
 しかし、遺族に「(家族に犠牲者が多いので)お金がいっぱい入ったんだろう」と言ったり、我が子を元妻
との復縁の道具にしようとして、津波にのまれ、自分だけ助かったという話を聞くと、死者より生者のほうが恐ろしいかもしれない。
 
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