ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『坂の上の図書館』『掃除は「ついで」にやりなさい!』

2016-10-31 23:08:51 | 
『坂の上の図書館』 池田ゆみる作 羽尻利門絵 さ・え・ら書房
 児童書。小学五年生の春菜が暮らすことになったのは、自立支援センター「あけぼの住宅」。ここでは、住む家のない母親と子どもが少しのあいだ暮らせる。あけぼの住宅のとなりには市民図書館があり、春菜は、生まれてはじめて図書館に入った。友人や司書、本との出会いが、春菜を少しずつ変えていく…
 本との出会いで春菜の世界がどんどんと開けていくのが読んでいて気持ちがいい。きっかけの本が『ちいさいおうち』というのがうれしいじゃないか!

『‟世界一”のカリスマ清掃員が教える掃除は「ついで」にやりなさい!部屋も心もきれいになる63のワザ』 新津春子 主婦と生活社
 2013年、2014年、2016年と羽田空港が「世界一清潔な空港」に選出された功労者の一人で500人の清掃員を束ねるリーダーである著者が自宅でやっている掃除法を教えてくれる。
 漫画や写真で読みやすい。「はじめに」に作者の言いたいことが全部書かれている。合間を見てササッ。めんどくさいなと思ったらやれるところだけ。一か所でも、たった3分でも掃除ができた自分をほめる。掃除はキレイになるから気持ちいいと思えることが一番大切。掃除は優しさ」相手(人やモノ)をイメージした掃除をすれば、仕上がりが違う。なるほど。
 モノを無理して捨てる必要はない。汚れを虫歯と考えて、症状が出ないように予防掃除が大切。掃除をするときは、ケガをしないようにもう片方の手で体を支える。掃除用具も清潔さをキープ。なるほど。
 「後でしよう」と思うと億劫になって結局しない。だから、私は汚れに気付いたら、すぐ掃除するようにしている。(最近の話)「いつやるの?今でしょ」じゃないけれども。全部ではなく、気が付いた一か所だけならば、そんなに時間がかからない。そして、自分をほめてあげればいいんだね。掃除をがんばろうという気持ちにさせてくれる。
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正倉院展

2016-10-29 21:10:42 | 美術鑑賞
第68回 正倉院展 平成28年10月22日-11月7日 奈良国立博物館
●鳥木石夾纈屏風 鳥がかわいい。蝶やあぶ?もいる
●漆胡瓶(ペルシャ風水差し) 美しい。鳥の頭のような注ぎ口がおもしろい。台や持ち手にある帯状の連続模様もきれい。私の二番目のお気に入り。

●藺箱(植物を編んだ容れ物) 箱の本体と蓋がぴっちりと合わさるように重なりを編んで作っているのが地味にスゴイと思う。
●粉地金銀絵八角長几(献物用の台) 天板の横に描かれている花模様と優美な曲線の足がいい。
●布作面(麻布の面) ハンカチに人の顔を描いてひもをつけたような面。目の部分が見えるように穴があいている。
●大幡残欠(大型の染織幡) 大きい。パッチワーク風で曲線をつくるのが難しそう。色もきれいに残っている。聖武天皇の一周忌法要で用いられたもの。こんな大きな飾りを用いた法要は、さぞかし荘厳だっただろうと当時を想像した。

●磁皿 皿の縁が立ち上がっていて、しかも薄く、作るのがさぞかし大変だっただろうと想像する。
●鈴 くちなし、うり、杏仁などをかたどったもの、蓮華やガラス玉がついたものなど鈴のデザインのバリエーションがいっぱい。子どもの一番のお気に入り。
●牙櫛(象牙の櫛) 櫛の歯が細かい。私の髪をといたら、一回で櫛の歯が欠けてしまいそう。
●撥鏤飛鳥形(染象牙の鳥形かざり) 小さい小さい小鳥。かわいい。私の一番のお気に入り。
●黄牙彩絵把紫牙撥鏤鞘金銀荘刀子(小刀) 美しい模様を施した小刀。子どもの二番目のお気に入り。

 4時過ぎに入館。思ったより混んでおらず、ゆっくり見ることができた。今回も、すばらしいお宝を見ることができた。


 正倉院展を見た後、奈良ホテルに有名なビーフシチューを食べに行く。

 ビーフシチュー お肉がとろとろ


 デザートのイチゴのムース  
 なぜ、イチゴ?栗、柿、リンゴなど秋の味覚がいっぱいなのに。季節感ゼロ。少し残念。

 鯛のポアレ ブロッコリーのピュレ ブールブランソースがおいしかった。


 天井のライト
 壁にかけてある絵も素敵で、作者を聞いたら、川合玉堂、横山大観、竹内栖鳳だった。すごい・・・。

 お宝を見て、美味しものを食べて、なんとも幸せな一日。
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『暗幕のゲルニカ』

2016-10-27 21:59:55 | 
『暗幕のゲルニカ』 原田マハ 新潮社  
 反戦のシンボルにして2 0世紀を代表する絵画、ピカソの〈ゲルニカ〉。国連本部のロビーに飾られていたこの名画のタペストリーが、2003年のある日、突然姿を消した― 誰が〈ゲルニカ〉を隠したのか?
 いやあ、よかった。第二次世界大戦中のパリ、現代のニューヨーク・スペインが交錯する。9.11後のニューヨークで反戦のシンボルとしてゲルニカをニューヨーク近代美術館に展示しようと奔走するキュレーター・八神瑤子。果たして、ゲルニカはニューヨークにやってくるのか。しかし、ゲルニカを巡り、国や団体が暗躍する。一気読みだった。ピカソの恋人・ドラが魅力的に描かれている。ゲルニカの反戦のメッセージがすごく伝わる小説だと思う。
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小耳にはさんだ話

2016-10-26 21:26:15 | 日記
 知り合いの80代の方が「ボケないために、一日に10人の人としゃべることを目標にしている」と言っていた。
 ん?何か聞いたことがあるような。私は、新聞やテレビ、本などでいいなと思ったことをノートに記録している。そのノートを見ると、あった。出所がわからないが、年をとっても健康でいるために、一日に一万歩歩き、一千語読み、百字書き、十人と会い、一回大笑いする、とある。
 7000歩くらいならば、実現可能だが、一万歩歩くのははなかなか難しい。一千語読むは、毎日本を読む習慣があるから実現できる。パソコンや携帯ばかりだから、百字を書くのは難しいかなあ。一日一回は大笑いしていると思うから、これはクリア。
 一日十人会う。仕事をしているから、これはクリア。では、ハードルを上げて、お知り合いが言っていた一日10人と話すはどうだろう。仕事をしているから、簡単にクリア!と思っていたら・・・。今日職場で話した人は、8人と意外に少なかった。仕事をしていて、これだから、仕事を辞めたら一日に何人と話すのだろう。仕事を辞め、子どもが独立して家族が減ったら、夫しか話し相手がいない!? 以前、友達のお母さんが、娘としか一日に話さなかったので、どんどん言葉が出なくなってきたと聞いたことがある。退職後、意識して人と交流しないとボケがきそうだ。
 
 これも職場の人から聞いた話。火曜日は、火でコンロ回り。水曜日は、水で水回り。木曜日は、木でフローリングなど床をみがく。金曜日は、金でお金関係のことをする。土曜日は、土でガーデニングや庭仕事。曜日の漢字を関連付けて、掃除をすると忘れないで家がきれいに保てると聞いた。
 しかし、月曜日は何をするのか忘れてしまった。月を見るという連想で、窓、網戸や玄関かな。
 今日は、水曜日なので水回りを掃除した。いつまで続くかなあ。しかし、体操なども思い出した時にまたやり出せばいいかと思う。やらないよりましだから。

 
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大妖怪展

2016-10-25 20:54:55 | 美術鑑賞
 「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」 2016.9.10-11.6 あべのハルカス美術館

●稲生物怪録絵巻  絵本『ぼくはへいたろう』(小沢正・文 宇野亜喜良・絵 ビリケン出版)の元になったもの。他の妖怪とは違う発想の妖怪が出てくるのがすごい。
●釣灯籠を持つ骸骨 駒井源琦  胸を張って誇らしげにポーズをとる骸骨がユーモラス。一番好きな作品
●幽霊図  正真正銘の幽霊だと思う。表装の裂地が枯れススキなのもいい。
●化物忠臣蔵 歌川国芳  妖怪が乗っている動物が屁をこいて妖怪退治?
●月岡芳年の大判錦絵  二番目に好きな作品群。月岡芳年ってうまいと思う。
●六道絵 集合地獄図  国宝。しかし、暗いので何が描いてあるのか、よくわからない。
●地獄極楽図屏風 伝源信  重要文化財。波の中でサメや鹿など動物が泳いでいるのがおもしろい。
●みみずく土偶  重要文化財。頭の上に乗っている皿のようなものに赤い顔料が残っているのがすごい。
●妖怪ウォッチ  ボツになったキャラクターのスケッチがあるのがおもしろい。

 夕方で人が少なく、ゆっくり見ることができた。いろいろな妖怪や幽霊がいて、私はおもしろかった。
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