ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『世界史は化学でできている』『生きものたちが作る美しい巣』

2024-04-30 23:31:01 | 
『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』  左巻健男 ダイヤモンド社
 化学が人類の歴史にどのように影響を与えてきたかを紹介。化学という学問の知的探求の営みを伝えると同時に、人間の夢や欲望を形にしてきた「化学」の実学として面白さを、著者の親切な文章と、図解、イラストも用いながら、やわらかく読者に届ける。
 かなりぶ厚いが章立てが細かいので、あと一区切りまで読もうとしているうちに、結構読むことができる。
 レアメタルには、埋蔵量が少ないだけではなく、多いが抽出が難しいものも入っているとは知らなかった。ウェッジウッド創始者の孫がチャールズ・ダーウィンだとか。原子は永遠に滅することなく地球の中でぐるぐる回っているとか。わかりにくいところは、流し読みした。

『生きものたちが作る美しい家 動物たちのすごい巣121』 鈴木まもる エクスナレッジ
 家を建てるのは人間だけじゃない!巨大な鳥の巣から、小さな深海生物がつくる巣まで、さらには鳥や魚たちの求愛の場や、チンパンジーの日替わりベッドなど、 住む環境に合わせて巧みにつくられたさまざまな生きものたちの「家」、全121種類をイラストで紹介。
 いろいろな巣を紹介。見えているだけで楽しい。イノシシとか身近だが、巣は見たことがなかったから、あんな巣だったとはビックリ。クモの糸で葉を縫い合わせて巣を作ったり、求愛の場所をきれいに飾り付けたりとおもしろい。
 そして、巣の作り方を図で描いているのがいい。ビーバーの巣は、巣を作ってから、下流に木で水をせきとめ、巣の周りに水をためるとか。
 気軽に見ることができる本。
 
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「モネ」

2024-04-29 14:52:46 | 美術鑑賞
「モネ 連作の情景」 2024.2/10-5/6 大阪中之島美術館
休館日/月曜日 開館時間/10時~18時

 平日の午後に行ったが、チケットを買うのも入場するのも長蛇の列。5時を過ぎれば、比較的混雑が解消されたような。
 モネはそこまで好きではないが(福田平八郎のついでに行った)、行ったら、やはりよかった。


右 積みわら、雪の効果
左 ジヴェルニーの積みわら


ルーヴル河岸


ラ・マンヌポルト 好き。

まさしく連作

ウォータールー橋、曇り


ウォータールー橋、夕暮れ


ウォータールー橋、日没


睡蓮


睡蓮の池


藤の習作 好き


睡蓮の池


芍薬


睡蓮


睡蓮、柳の反射

●ザーン川の岸辺の家々 家々の薄緑の壁が美しい
●花咲く林檎の樹 優しい感じで好き
●ヴェトゥイユの教会 空が美しい
●ヴァンティミーリアの眺め 海の青が美しい
●ポール=ドモワの洞窟 海がきれい

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「福田平八郎」

2024-04-28 16:49:46 | 美術鑑賞
「没後50年 福田平八郎』 2024.3/9-5/6 大阪中之島美術館
休館日/月曜日 開館時間/10:00-18;00

 大好きな福田平八郎。モダンな絵柄なので、昭和生まれだと勝手におもっていたら、明治生まれと知ってビックリ。しかも、現在親が住んでいる大分県出身とは知らなかった。とにかくよかった。
 NHKの「日曜美術館」で取り上げていたので混んでいると思ったが、モネ展と違って空いていた。しかし、図録を買うために30分並んだ。モネ展のレジはたくさんあったが、平八郎展は二つ。レジに並ぶ列はとぐろを巻いている状態。最後尾の案内もなく、皆さん「ここ、最後尾ですかね」「たぶん・・・」という感じ。途中で気分が悪くなった女の子もいるし、車椅子の方も狭い列に並ばされて気の毒だった。ちょっとは、改善されたかしら。


漣 これが見たかった!昭和7年の作品とは!


竹 竹の皮にこんなにたくさんのバリエーションがあるとは!


安柘榴 葉の描写がすごい。下部に鶏頭あり


朝顔 白が爽やか


新雪 質感がある


雲 シンプル。夏空という感じ


氷 こんな氷ある!『あんな雪こんな氷』(高橋喜平 講談社)の写真と似ている。


桃 お盆に桃が映っている





游鮎 略していい


うす氷 このお菓子好きなんですよ

グッズ売り場で売っていた

●野薔薇 正統派の上手さ
●池辺の家鴨 かわいい
●紫陽花孔雀図 白孔雀の白がまぶしい。紫陽花が芙蓉ぽく、色が薄い。
●草河豚・鰈 余白が大きい。思い切ったな。
●清晨 せいしんと読む。すがすがしい朝という意味らしい。とうもろこしがなっている。好きな作品。
●山桜 桜が咲いていない。樹皮がきれい。
●筍 黒い筍。背景が線描きの竹の葉で筍が際立つ。
●鮎 鯉の下にある池の小石がデザイン的
●雨 瓦に落ちた雨の変色で雨を表すとはすごい
●春の水 波の線がおもしろい


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「北斎と広重」

2024-04-27 15:43:55 | 美術鑑賞
「北斎と広重 冨嶽三十六景への挑戦 江戸東京博物館コレクションより」 2024.4.13-5.26 中之島香雪美術館
休館日:月曜日(祝・休日の場合は翌火曜日) 開館時間:10時~17時



 外国の方が1/4くらいいて、ビックリ。やはり、浮世絵って人気なのね。浮世絵の構図がとにかくスゴイ。大胆、考えつかない。


富嶽三十六景 神奈川沖浪裏 北斎 この構図と波頭の表現!何回見てもスゴイと思う


冨嶽三十六景 尾州不二見原 北斎 桶の中に富士山という構図。思いつかないよね。


冨嶽三十六景 常州牛堀 北斎 大胆に船を斜めに置き、右上に富士山、左下に鷺が飛ぶ。構図がいい。


冨嶽三十六景 隠田の水車 北斎 水車の水の表現!


冨嶽三十六景 東海道金谷ノ不二 北斎 浪の表現!


東海道五十三次之内 箱根湖水図 広重 デフォルメされたカラフルの山


東海道五十三次之内 沼津黄昏図 広重 大きな天狗の面が印象的


東海道五十三次之内 亀山雪晴 広重 画面を斜めに横切る稜線。見え隠れする大名行列。


花尽見立福禄寿 寿菊 広重 菊が見事


忠臣蔵 十一段目夜打押寄 広重 赤穂浪士の黒い影が印象的


忠臣蔵 夜打三 本望 広重 雪の上の多くの乱れた足跡が臨場感


名所江戸百景 水道橋駿河台 広重 どどーんと真ん中に鯉
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『人類初の南極越冬船』

2024-04-26 23:23:15 | 
『人類初の南極越冬船 ベルジカ号の記録』 ジュリアン・サンクストン 越智正子訳 パンローリング
 1897年8月、ベルギー南極探検隊は、純白の荒野で極点を征服するという野望に燃えてアントワープを出発した。だが船はベリングスハウゼン海の氷で身動きがとれなくなり、極夜が何カ月も続く南の果てでの越冬を余儀なくされる。暗闇のなかで原因不明の病に苦しめられ、船倉に巣くうネズミの鳴き声に心をむしばまれ、狂気の淵へと追いやられる男たち。
 おもしろかった。隊員がつけていた日記をもとにしていることもあるし、日本語訳もいいのだろう、臨場感たっぷり。シャクルトンの前にこういうことがあったとは!みんなに愛されていたウィンケが波間に消える場面では、映画を見ているように目に浮かんだ。
 隊長のジェルラッシュは、資金を寄付してくれた人に気を遣い過ぎるし、柔軟性に欠けて壊血病になるし、なんとも頼りない。最後に隊長らしく行動するが。医師のクックは、極地探検の装備や隊員の健康について創意工夫をするのがすばらしいが、最後は詐欺師として刑務所に収監される。後に南極点に初到達するアムンセンは、いつか自分が極地探検するために 様々なことを学んでいくが。人生って思うようにいかないな。
 
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