アートスケイプという美術館情報のホームページでおススメの展覧会にあったので、行ってみた。すごく、よかった!でも、来ている人は少ない。お昼頃には、会場に私と監視員だけに。もったいない。すごくいいのに。映像が多いので、じっくりと見た方がいいと思う。
「KYOTO STEAM 2020 国際アートコンペティションスタートアップ展」 2020.10.31-12.6 京都市京セラ美術館
開館時間=10:00-18:00
stem<茎>? steam<蒸気>? いやいや、STEAMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(芸術)、Mathematics(数学)の略。アーティストと企業・研究機関がコラボレーションした作品展。2021年のコンペティションに向けてのスタートアップ事業の展覧会。
膜のはざま 森太三X太陽工業㈱
裏に回ると・・・
表の人工的な白一色と変わって、裏は色とりどりに塗られた木材の木組み。木材のにおいもして、隠れ家に忍び込んだよう。
きのどうぶつ 久保ガエタンX㈱コトブキ、㈱タウンアート
なんか楽しい感じ。
perspective:0→1 京都市立芸術大学X京セラ㈱、塩瀬隆之、富田直秀
この作品が好き
Interference curiosity㈱
プロジェクションマッピングで床に波のゆらぎが映し出される。足踏みをすると波紋が広がる。
水の中に足跡が。設置しているスマホをのぞくと小さな妖精がてくてくと歩いているのだ。不思議な世界。
細胞とガラス 林勇気X京都大学iPS細胞研究所
以前家にあったガラスを使ってグラスを作るという映像作品。しかし、グラスは出てこず、ガラス窓に映る景色が次々と。「世界の中で形の変わらないものがあるのだろうか」という言葉が、心に残った。
水を織る 鈴木太朗x㈲フクオカ機業
横糸に細いチューブを織り込み、そこに色水を流すことで、西陣織に様々な伝統柄が。
矢筈柄がしばらくすると青海波にお花の模様に変身!皆さん、変わることを知らずにパっと見て通りすぎてしまう・・・。「西陣織とは”技術”のことで、私のところでは織れないものは無いですよ」という代表取締役の言葉に、鈴木太朗が「水は織れますか?」と言ったことが作品の始まりとか。西陣織のスゴイ技術をぜひ立ち止まって見てください!
大和美緒x㈱島津製作所 under my skin
ふうんと思って見ていたが、「自身の血液細胞が時間により変化する様子を、様々な倍率で撮影し、286枚のガラス版に描写することで本作を制作」という説明が。
ほんまや、赤血球や!
京都芸術大学x㈱SeedBank,木元克典、仲村康秀 Seed of Life(命の実)
微細藻類を研究開発する㈱SeedBank,木元克典、仲村康秀が採取し、3Dデータ化した放散虫やフェオダリアの骨格をもとに大野裕和が映像を制作。ヤノベケンジのドーム作品の中で上映。
海の中へダイブして、深海へ古代の海へと。最後は、命の爆発のようなカラフルな世界で終わる。美しい映像なので、ぜひ最後まで見てほしい。
よかったので、2021年のKYOTO STEAMは、ぜひ見に行きたい。