塩田千春展を見に行った時に、もう一つ美術展を見ていた。自分の中でうまく消化できなくて感想が書けなかったが、パンフを見ながら感想を書いているうちに猛省、後悔・・・。私は、スゴイ美術展を流して見ていたことに気付いた。なんで、しっかりと見ておかなかったんだ!!もやもやしていたものが、冊子を読み返して意味がわかり衝撃を受ける。という不思議な体験をした、小林エリカの作品だった。(写真撮影可で、気になる写真を撮ることができたからこういう体験ができたのかも)
でも、作家の中には意味がわからなかったものもある。時間がなかったからかなあ。
「話しているのは誰? 現代美術に潜む文学」 2019.8.28-11.11 国立新美術館
<休館日> 火曜日 <開館時間> 10:00~18:00
田村友一郎
ニューハンプシャー州のナンバープレート。「LIVE FREE OR DIE」の文字。有名な「オールド・マン・オブ・ザ・マウンテン」の岩山の絵柄がある。しかし、これは今は崩れ落ちて存在しない。何やら意味深。
小窓から覗くとハンバーガーチェーン店の建築模型やら設計資料やら
こちらは、たくさんのナンバープレートが並んでいる。たくさんの交通事故を表している?(パンフより)
モニターでは黄色い発行体が映し出され、「or」という声が繰り返される。これは、パンフによると「oar(オール)」も表しているのだとか。オールは体育館などで並べられる死体のようにも感じられる。(オールが一つずつ微妙に違うのが、同じ死体でも人が一人一人違うのを示しているように思える)
すべてを見てから、「LIVE FREE OR DIE」のナンバープレートや「or」の声、チェーン店の模型やモニターでの映像、死を思わせるナンバープレートや櫂の列、重層的に意味を持ってくる。
小林エリカ
展示室は暗いので、キャプションを読むのに苦労する。しんどくなって、読み飛ばして見る。家に帰り、「彼女たちは待っていた」の冊子を読んで衝撃を受ける。そうだったのね!?
暗い中に浮かび上がるドルの彫刻やパネル。不思議な空間。
<ドル>
唐突な彫刻に意味がわからなかった。
聖ヨアヒムの谷から出た銀は、銀貨に鋳造され、ヨアヒムスターラー略称ターラーとして広がる。後にアメリカまで渡り、ダラー、ドルの語源になる。この谷では、銀が出なくなり、黒光りする石ばかりが出てくるようになり、坑夫の間に血が止まらない、体がだるいという奇病が蔓延。やがて、この石からウランが発見される。ウランはガラスに混ぜると紫外線の光で蛍光グリーンに輝く。・・・そうだったのか。
オリンピックの聖火リレーのトーチを思わせる。
<私の手の中のプロメテウスの火>
ヒトラーのベルリンオリンピックや戦争で無くなった東京オリンピックの聖火リレー、第二次世界大戦を思わせる文字が並び、最後に原爆が落とされる。その一大叙事詩のような物語が文字や地図やさまざまなもので表される。「彼女たちは待っていた」「炎を手にしたものたちが、闇の中へと降りてゆく」という繰り返しの言葉がさまざまな意味を持って心に迫ってくる。
豊嶋康子
合板の裏や表に角材を貼り付け、幾何学模様を描く「パネル」シリーズ。文字とどういう関係があるのか、わからないが、かなり私のツボ。好き。
山城知佳子
映像が32分ということで、パス。あとで、パンフを読むと沖縄に住むふたつの家族をめぐる物語とあり、見ればよかったと後悔。
北島敬三
うらぶれた街の風景写真
<ツイルカール村 アルメニア共和国>
田村友一郎や小林エリカの作品は「現代美術に潜む文学」という意味がわかるが、あとの作家さんの作品は、私の頭では文学がわからなかった。時間をかけてじっくり見れば、わかったかもしれない。でも、豊嶋康子さんの作品は、好き。
でも、作家の中には意味がわからなかったものもある。時間がなかったからかなあ。
「話しているのは誰? 現代美術に潜む文学」 2019.8.28-11.11 国立新美術館
<休館日> 火曜日 <開館時間> 10:00~18:00
田村友一郎
ニューハンプシャー州のナンバープレート。「LIVE FREE OR DIE」の文字。有名な「オールド・マン・オブ・ザ・マウンテン」の岩山の絵柄がある。しかし、これは今は崩れ落ちて存在しない。何やら意味深。
小窓から覗くとハンバーガーチェーン店の建築模型やら設計資料やら
こちらは、たくさんのナンバープレートが並んでいる。たくさんの交通事故を表している?(パンフより)
モニターでは黄色い発行体が映し出され、「or」という声が繰り返される。これは、パンフによると「oar(オール)」も表しているのだとか。オールは体育館などで並べられる死体のようにも感じられる。(オールが一つずつ微妙に違うのが、同じ死体でも人が一人一人違うのを示しているように思える)
すべてを見てから、「LIVE FREE OR DIE」のナンバープレートや「or」の声、チェーン店の模型やモニターでの映像、死を思わせるナンバープレートや櫂の列、重層的に意味を持ってくる。
小林エリカ
展示室は暗いので、キャプションを読むのに苦労する。しんどくなって、読み飛ばして見る。家に帰り、「彼女たちは待っていた」の冊子を読んで衝撃を受ける。そうだったのね!?
暗い中に浮かび上がるドルの彫刻やパネル。不思議な空間。
<ドル>
唐突な彫刻に意味がわからなかった。
聖ヨアヒムの谷から出た銀は、銀貨に鋳造され、ヨアヒムスターラー略称ターラーとして広がる。後にアメリカまで渡り、ダラー、ドルの語源になる。この谷では、銀が出なくなり、黒光りする石ばかりが出てくるようになり、坑夫の間に血が止まらない、体がだるいという奇病が蔓延。やがて、この石からウランが発見される。ウランはガラスに混ぜると紫外線の光で蛍光グリーンに輝く。・・・そうだったのか。
オリンピックの聖火リレーのトーチを思わせる。
<私の手の中のプロメテウスの火>
ヒトラーのベルリンオリンピックや戦争で無くなった東京オリンピックの聖火リレー、第二次世界大戦を思わせる文字が並び、最後に原爆が落とされる。その一大叙事詩のような物語が文字や地図やさまざまなもので表される。「彼女たちは待っていた」「炎を手にしたものたちが、闇の中へと降りてゆく」という繰り返しの言葉がさまざまな意味を持って心に迫ってくる。
豊嶋康子
合板の裏や表に角材を貼り付け、幾何学模様を描く「パネル」シリーズ。文字とどういう関係があるのか、わからないが、かなり私のツボ。好き。
山城知佳子
映像が32分ということで、パス。あとで、パンフを読むと沖縄に住むふたつの家族をめぐる物語とあり、見ればよかったと後悔。
北島敬三
うらぶれた街の風景写真
<ツイルカール村 アルメニア共和国>
田村友一郎や小林エリカの作品は「現代美術に潜む文学」という意味がわかるが、あとの作家さんの作品は、私の頭では文学がわからなかった。時間をかけてじっくり見れば、わかったかもしれない。でも、豊嶋康子さんの作品は、好き。
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