俳句生活 兼題「山茶花」で人

　俳句生活　兼題「山茶花」で人をいただきました。夏井先生、ありがとうございます。

山茶花や開けっぴろげは母譲り　　　　　丸山隆子

　山茶花の花って、開けっぴろげですよね。母や私が開けっぴろげというワケではありません。美人と言われる母に微妙に似ず普通の顔で、社交家な母に似ず陰キャな私。料理が好きなところは似ているかな。片付けベタな母を反面教師に、なるべく家をきちんとしようと奮闘中です。

『可燃物』

『可燃物』　米澤穂信　文藝春秋
　余計なことは喋らない。上司から疎まれる。部下にもよい上司とは思われていない。しかし、捜査能力は卓越している。葛警部だけに見えている世界がある。群馬県警を舞台にしたミステリー短編集。
　いやぁ、すばらしい。全然思いもよらない動機や凶器、違和感のある目撃情報や食い違う証言。それが、鮮やかに解き明かされる。重厚な読み応え。2023年ミステリ―三冠というのも頷ける。
　葛警部の食事が菓子パンとカフェオレ（コーヒーではなく）なのが、なんかおかしい。
　おもしろかった。

2023年美術展ベスト3

　2023年に行った美術展が34。そのうち、私がよかったと思った美術展は？（例年通り、六甲ミーツアートと正倉院展は除く）

「李禹煥」　筆のタッチ、物の関係性に心をつかまれた
「メル・ボックナー」　石とチョークの数字や線で表す世界
「ヴァロットン　黒と白展」　黒と白の絵で物語をいろいろと想像させる

「中辻悦子　起・承・転・転」「Ｒｅ：スタートライン1963-1970/2023」「ホーム・スイートホーム」「聖地　南山城」「時代の解凍」「堀尾貞治あたりまえのこと千点絵画」などもよかったなあ。

2023年読んだ本のベスト3

　2023年は、56冊の本を読んだ。

　その中での私のベスト3は

『木挽町の徒討ち』　証言をする人たちの生き様が胸を打つ
『黒い海』　あまりのことに言葉を失う。真実を求めようとする作者の姿を尊敬する。
『方舟』　えっ、そうなの？と驚いた。

『すばらしい人体』『巨大おけを絶やすな』『ツバメのひみつ』『しろがねの葉』などもおもしろかった。

2023年俳句自選10句

　2023年は、人（並より上）が18句。（投句先が、写真de俳句、俳句ポスト、俳句生活、NHK俳句、伊丹一句の日）そのうちから、自選10句。少しずつ人が増えていっているかな。

雪もよひ不凍港への定期便（写真de俳句　人）
野間馬の蹄日暮れの蜜柑山（写真de俳句　人）
男衆の長持ち唄や花の庭（写真de俳句　人）
腕に子のまるい体温春あそび（俳句ポスト365　佳作）
太陽に見せる瓶入りソーダ水（写真de俳句　人）
フジツボのついたカメラが見る海月（写真de俳句　人）
夏の夜や魔除けのリャマの木乃伊買う（写真de俳句　人）
蜩や吾子に含むる乳痒し（俳句生活　人）
滝の音煉瓦造りの発電所（写真de俳句　人）
冬構村人は皆山下る（ＮＨＫ俳句　山田佳乃先生選佳作）