ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

「その後の日々。」

2025-03-05 18:36:25 | 日記
母の通夜と告別式ではかなり泣いたけど、2人の友が一緒にいてくれたお陰で気が紛れたし、料理が美味しい居酒屋さんを発見することも出来ました。(私は呑まないけど)

友が帰路につくのを見届けた瞬間に涙が溢れたけど、予想してたほどの「胸が張り裂けるような喪失感」は今のところありません。それは決して楽しい親子関係じゃなかったお陰かも知れないし、先日も書いたとおり「いよいよ1人で家を守って行かなければ」っていう緊張感があるせいかも知れません。

実際、絶妙なタイミングでリフォーム業者の人が営業にやって来て、実に見事なテクニックで(自分の収入と預金残高を考えるとやや分不相応な)契約へと誘導され、応じてしまいました。

もっと慎重に、よく考えてから契約すべきだったと大いに反省してるけど、「この人は信じて良さそうだ」と直感した自分を信じることにしたので、後悔はありません。(家は築50年以上、最低限のリフォームは必要だと以前から思ってました)

ただ、親の終末に関する厳しい「選択」の連続からやっと解放されたと思ったら、次はこれかよ無限かよ!?って、ちょっとぐらい休ませてくれよ!!って、またネガティブに陥りそうにはなりました。つくづく、人生は死ぬまで修行です。

でもそうした不安や寂しさも、職場復帰して業務に集中してる間はほぼ忘れられます。働くことって生活する為だけじゃないんだって、これもつくづく思いました。働かずにカネを稼ごうとするヤツ、馬鹿だね。それじゃ意味が無いね。関係無いね!



とは言いつつ、これから私が今の仕事をいつまで続けられるかは、かなり微妙。やり甲斐は感じてるけど体力がついて来ない。元々スポーツマンじゃない上に今年いよいよ還暦です。

そんなワケでいま読んでるのが『60歳からの“手抜き”の極意』っていう和田秀樹さんの著による新書。和田さんの本は『テレビの重罪』『死ぬまでひとり暮らし』に続く3冊目です。

要するに60歳を越えてまで昭和の「ど根性」を貫こうたってムリがある、高田純次さんを見習ってラクを選びなさいっていうアドバイス。

以前、このブログで私は映画やドラマを倍速で観る人を「バカだ」「作者に失礼だ」とコケにしたけど、それさえ和田さんは「時代は変わった」「早送りされないよう作者が努力すべき」と書かれてます。実は映画製作も出掛けてる和田さんにそう言われるとグーの音も出ません。

それはともかく、60を越えても必要以上に頑張ったり、若い人に小言を言ったところで「老害」と陰口を叩かれるのがオチ。和田さんのおっしゃる通り年相応に、出来るだけ要領よく手を抜いた方が人間関係にも角が立たないことでしょう。

よーし、これからはどんどん手抜きするぞ!




PS. 話はもとに戻るけど、胸が張り裂けそうな喪失感は無いとはいえ、スーパーへ買い物に行くと母を、ホームセンターへ行くと父を思い出し、今でも涙が出ます。

会話がほぼ無かった家庭でもそうなるんだから、親の存在っていうのはやっぱり、とてつもなくでかい。完璧には程遠いけど、いちおう最期まで見送れた私は幸せ者です。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする