ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

「COLTパイソン357マグナム」

2021-07-21 12:00:04 | コレクション

 
モデルガン・コレクションの第3弾。ピカイチにカッコいいリボルバー拳銃はどれかと問えば、好みの違いは多少あれど「COLTパイソン357マグナム」の名前は必ず挙がるはず。漫画『シティーハンター』の主人公が使ってたヤツで、'80年代の刑事ドラマでも引っ張りだこだったコレです。



'80年代にモデルガンを集めた人は全員持ってたんじゃないか?ってくらい売れたであろう、MGCの「NEWポリス・パイソン」。

なぜNEWかと言えばそれ以前に金属製のパイソンを発売してたから。けれど'70年代前半に規制が厳しくなってMGCは金属モデルガンから手を引き、新設計によるABS(強化プラスチック)製モデルガンを続々リリース。それで'78年に満を持して世に放ったのが、このABS製COLTパイソン。当時は決定版と言われたことでしょう。

私はローマン派だったのですぐには手を出さず、まずは叩き売りされてたコクサイ製の旧ABSパイソン2.5インチを購入。だけどあっという間に壊れちゃいましたw

で、大人になり、自分でお金を稼げるようになってから満を持して買ったのがMGCのNEWポリス・パイソン4インチ。だけどそれも買ったその日にハンマー(撃鉄)が動かなくなっちゃいましたw

後から知ったけど、これはパイソン「あるある」でモデルガン好きなら誰もが経験してること。メカニズムがチョー複雑な上、スチール製の実銃と違ってプラスチックとダイキャストで出来てるもんだから耐性が無いんです。

つまり壊れて当たり前の製品が堂々と(けっこうな高値で)売られてたワケで、なのに誰も文句を言わなかったんだから何とも平和な世の中でした。

いま私が所有してるMGCパイソン4インチ(上画像、MGC純正の木グリ付き)は、10年以上前に中古で購入したものだけど、いまだ一度も故障してない「奇跡の一挺」ですw きっと前のオーナーさんが上手く調整されたんでしょう。(私にはそんなスキルが一切ありません)

壊れて当たり前の製品でも、つい買わずにいられない魅力がMGCパイソンには確かにある。実銃よりバレル(銃身)がやや太く、実銃以上に武骨さが際立ってカッコよく、これぞ漢の武器!って感じ。(※あくまで個人の感想です)



こちらはコクサイ社が末期に発売した「ニューコンセプト・モデルガン」シリーズのCOLTパイソン4インチ・スタンダードモデル。すぐに壊れた旧パイソンと違って、ちゃんと動きますw 当たり前のことなのに有難みがハンパない!w

しかもこれは、'90年代にコクサイから発売されて「これぞ真の決定版!」と当時は絶賛された、金属製のNEWパイソンをプラスチック化したモデルなので、ルックスもメカニズムもMGCのとは比較にならないくらいリアル!

ただしその金属パイソン、絶賛された「リアルさ」こそがアダとなり、やっぱすぐに故障しちゃうのでしたw(私も4インチを買ったけどすぐに壊れ、友人にあげちゃいました)

それから改良に改良が重ねられ、やっと簡単には壊れない「ニューコンセプト」のパイソンを世に出したコクサイは、しかし程なくして倒産しちゃいます。

ABS製パイソンは近年、タナカ・ワークス社が本当にこれぞ真の決定版!と呼べるモデルをリリースしてくれたので、私が持ってるコクサイのはそれほど価値が無いんだけど、金属製に限ってはコクサイしかまともなパイソンを出してないゆえ、相当なプレミアがついてるみたいです。あげなきゃ良かった!w



こちらはMGCパイソンの6インチ。たまにシリンダー(弾倉)が回転しすぎる時はあるけど一応マトモに動きます。

どうやらシリンダーとフレームの相性ってのもあるらしく、調子が悪いとき他のMGCパイソンとシリンダーを取り換えるとあら不思議、普通に動くようになっちゃった!ってな場合もあったりするので、複数お持ちの方はお試しあれ。

なんとも個性的な木目がついたグリップは、オークションで入手したハンドメイドの木製グリップ。以前ご紹介したMGCローマン用オリジナル木グリと同じ人(お店?)の手による品物です。



こちらはヘビーウェイト版MGCパイソン6インチ。フロントサイトにレッドランプ、そしてパックマイヤー風のラバーグリップを装着した6インチはドラマ『大捜査線』で杉良太郎さんが愛用されたパイソンと同じ仕様。

テカテカ光ってこそカッコいいパイソンではあるんだけど、6インチにラバーグリップの組み合わせだと艶消しでも意外とイケてます。

ただし作動はいかにもMGCパイソンらしい不安定さで、たまにシリンダーが引っ掛かって回んない時があります。それで普通なんですw



こちらはコクサイ「ニューコンセプト・モデルガン」シリーズのパイソン3インチ・スタンダード(ABS)モデル。なぜか巷では3インチだけ「コンバット・パイソン」と呼ばれてます。

これは当たりを引いたみたいで、さっきの4インチより快調に作動してくれます。大いに気に入ったので、フロントサイトをコクサイの金属製スマイソンに標準装備されてたレッドランプ付きのと交換、グリップもパックマイヤーの実銃用ラバーグリップと交換してあります。

実はこのコンバット・パイソン、幻の(?)新婚旅行先で買った想い出の品だったりしますw 湯布院へ行く途中、お嫁さんの親戚宅がある福岡に立ち寄り、そのついでに元MGCの直営店だったガンショップを訪ねて記念に購入したワケだけど、それが後に離婚する原因の1つになりましたw

「そういう趣味も私はぜんぶ受け入れるから」なんていう言葉を真に受けた私がおバカさんでしたw 女って、そういう嘘を平気でつくんですよね! いや、あの時は本当にそう思ってたのかも知れないけど、あの時はあの時なんです。女ってヤツはよお!w



コクサイのモデルガンがニューコンセプト・シリーズになって大きく進化したのは、カートリッジ(弾丸)の長さ。それ以前は本物よりかなり短かったのが、発火システムの改良に伴いリアルサイズに変更されました。シリンダー前面に埋め込まれるインサートも他社製より小さくて、弾頭がよく見えるようになってます。リアルだしカッコいい!



MGCパイソンの2.5インチ。ドラマ『もっとあぶない刑事』で柴田恭兵さん愛用のパイソンに着いてた、サービスサイズの木グリが'90年代になって商品化され、それを着けてます。

4インチも6インチもそれぞれカッコいいんだけど、刑事ドラマの影響でガンマニアになった私としては、いちばん警察拳銃らしいスナブノーズ(銃身の短いヤツ)が一番好きだったりします。

これもたまにシリンダーが引っ掛かって回んない持病があるんだけど、左に90度傾けてハンマーを起こすとなぜか治っちゃうという事実を、ついこないだ発見しましたw そういう一筋縄じゃいかない感じがまた、MGCパイソンの不思議な魅力になってるんでしょうね。



こちらはコクサイ「ニューコンセプト・シリーズ」のヘビーウェイト・パイソン2.5インチ。木製グリップは大阪のガンショップで売られてたカスタム品です。

これがコクサイパイソン初のニューコンセプト版であり、私が所有した初めての「ちゃんと動いて簡単に壊れない」パイソンだったりします。本来なら当たり前のことがこんなに有難く感じられたのも初めてですw

MGCのザラザラ・ヘビーウェイトと違って若干のツヤがあり、この時点じゃ最高のパイソンだったと思います。



コクサイ製ABSパイソン2.5インチのシルバーモデル。ラバーグリップはコクサイのオリジナル品です。

順序が逆になってますが、ニューコンセプト・シリーズが立ち上がる前に発売されたモデルなのでカートリッジが短く、パーツもまだ脆弱ですぐ(例によって例のごとく)ハンマーが起こせなくなりましたw



ところがどっこい! 色々いじってる内に、シリンダーを固定する「ラッチ・ピン」っていうパーツを取り除いてやると、ちゃんとハンマーが起きてシリンダーも普通に回ることを、これまた最近になって発見しました。

画像の赤い矢印で示した部分で、上のシルバーモデル(コクサイ製)がピンを取り除いた状態、下のブルーモデル(タナカ製)が正常な状態です。

ピンが無くても意外とシリンダーがユルユルになったりせず、まぁさすがに発火は不安定になるかも知れないけど、シングルアクションでカチャカチャ動かして遊ぶだけ(私はもっぱらソレ)なら全然問題なく出来るので、動かないパイソンをお持ちの方はお試しあれ。

この方法は同じようなメカニズムで同じ故障をよく起こす、COLTデテクティブ・スペシャルのトイガンにも応用できます。



そして、そんな「パイソン病」とも言える「あって当たり前の」故障とようやくオサラバさせてくれそうな、最新技術によって生まれたパイソンがこれ。タナカ・ワークス社がリリースした「Rモデル」と呼ばれるCOLTパイソンABSモデル、2.5インチのスチール・フィニッシュ版です。

コクサイのNEWパイソンを遥かに凌ぐリアルな外観とメカニズムで、もちろん作動も完璧! 買って1年くらい経つけど故障の兆候は一切なく、メッキも美しくてこれぞまさに真の決定版! ……なんだけど……

ミリポリの記事にも書いたように、私がよくいじるのは最新版じゃなく、一番古くて曲者のMGCパイソンだったりするんですよね。長年の愛着と手作りの温かみが、パーフェクトな最新作よりも勝っちゃう。不思議なもんです。

刑事ドラマで実際に使われてたのがMGCのモデルガンだから、っていうのも大きいでしょうね。私にとっては、実銃よりそっちこそがホンモノなんです。



最後にご紹介するのは、東京マルイ社が2~3年前にリリースした、エア・コッキング銃のCOLTパイソン・PPCカスタム4インチ。フロンガスを使わずにBB弾を飛ばして遊ぶオモチャです。

『西部警察』シリーズで鳩村刑事(舘ひろし)が愛用したパイソンPPCカスタムを再現したモデルで、ほぼオール・プラスチック(対象年令10歳以上)ゆえ重量感もリアリティーも無いんだけど、安値で鳩村気分が味わえちゃう夢の逸品ですw


 


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3 コメント

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Unknown (西風21)
2021-07-21 15:17:22
カッチョエエ!!!
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Unknown (1938goo)
2021-07-21 17:26:52
今回も素敵なコレクションをありがとうございます。眼福です。何度も見返してしまいます。

パイソンはマルイのBB弾が何発も入るガスガン(貰い物)、コクサイの3インチガスガン(対策シリンダー)、MGCのヘビーウェイトが何故か持っています。
MCCはモッサリ?としているが頑丈、コクサイはデザインは良いが華奢なイメージでしたが、間違っているかもしれません。
タナカのリボルバーは評判良いですね〜。欲しくなってしまいます。

パイソンと言えば冴羽僚、あぶ刑事のユージと言うイメージです。実銃の評判は知りませんが、銃器の中のスーパーカー的存在ですよね。
高校の同期は大のコルト好きで「S&Wなんてサタデーナイトフィーバー(貧民層の犯罪御用達)だ」「コルトの精度・メカ(安全機構)は最高」と言っていましたw。

スナブノーズの方がプロっぽいのですが、バレルが長い方がベンチレーテッドリブが映えますよね。
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Unknown (harrison2018)
2021-07-21 23:14:20
パイソンは確か拳銃界のロールスロイスと呼ばれてたと思います。表面仕上げが綺麗で値段がお高いんですよね。

コルトとS&W、どっちが好きかと問われたら私は味わい深いコルトなんですが、もし実際に使うなら迷わずS&Wの方を選びそうですw コルトはモデルガンがさんざん故障してますから、実銃は違うと言われても不安で仕方ないです。

思いっきり現実的に考えればグロッグあたりの軽量オートマチックがベストなんでしょうけど、やっぱり私はリボルバーを愛してやみません。
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