ロシア料理レストランに入った夢をみました.店員さんはみなさん、ヨーロッパ風の民族衣装.
でもそこは日本国内のレストランだったため、日本語で通じました.何もかもが不思議でした.
だって、ぼくのしっているロシア料理の店はこの店だけなんだもの.
そもそもロシア料理って何を注文するのだ?
ぼくの知っている限りの料理名を上げると
ボルシチとピロシキ、ビーフストロガノフ
この夢はお告げかもしれない.
「ロシア料理店に入る準備をしなさい」
ロシア料理レストランに入った夢をみました.店員さんはみなさん、ヨーロッパ風の民族衣装.
でもそこは日本国内のレストランだったため、日本語で通じました.何もかもが不思議でした.
だって、ぼくのしっているロシア料理の店はこの店だけなんだもの.
そもそもロシア料理って何を注文するのだ?
ぼくの知っている限りの料理名を上げると
ボルシチとピロシキ、ビーフストロガノフ
この夢はお告げかもしれない.
「ロシア料理店に入る準備をしなさい」
537番:伝言板
「魔の山」につづき、「トニオ・クレーガー」も降参しました.白旗!
理由:難しいです.
単語も難しい.
少年の気持ちも難しい.
穴埋めに「アルルの女」投稿してます.
降参にいたるまでのノートを投稿します.
トニオ・クレーガー(4)
—————————————【4】————————————————
Große Schüler hielten mit Würde ihr Bücherpäckchen hoch
gegen die linke Schulter gedrückt, indem sie mit dem rechten
Arm wider den Wind dem Mittagessen entgegen ruderten; kleines
Volk setzte sich lustig in Trab, daß * der Eisbrei umherspritzte und
die Siebensachen der Wissenschaft in den Seehundsränzeln klapperten.
Aber hie und da riß alles mit frommen Augen die Mützen herunter
vor dem Wotanshut und dem Jupiterbart eines gemessen hinschreitenden
Oberlehrers...
—————————————(訳)—————————————————
先輩たちは威厳を持って書物袋を高く左の肩に押し当てて、また一方
右腕を回し風をボートのように漕いで、昼食場所に向かう.後輩たちは
愉快そうに駆け足になっていたため、ぬかるみの泥水が跳ねかかり、学
習七つ道具がアザラシ皮のランドセルの中で.カタカタと音を立ててい
た.
だが、あちらこちらで、みんなはゆっくりと威厳にあふれた歩調で歩い
ていく先生方のヴォーダンのよう な神々しい帽子やジュピターの髭
のような姿の前では、恭しいまなざしで、かぶっている帽子* を急いで
脱ぎ降ろしたのだった.
————————————〘語句〙———————————————
große (強複1) (形) 年長の
der Schulter {同尾式} ❶生徒、男子生徒、児童、 ❷弟子、門弟
Große Schüler 上級生たち
hielten (過去1,3複、2敬)<halten 持っている
die Würde {弱} ❶(複ナシ)尊厳、威厳、品位
❷ 位、階級
Bücherpäckchen 辞書不掲載→ Bücher (書物) + (包み、もしくは束)
das Päckchen {同尾式}❶ 小さい包み、束 ❷(商品の入った)小箱
これらからBücherpäckchen を想像すると:レターケースのようなものか.
とりあえず訳としては「書物袋」「書物パック」辺りにします.
die Schulter {弱} 肩 breite Schultern 広い肩(肩はふたつあるので複数敬)
gegen (前置詞) [衝突] ドンと~に
indem (従属接続詞)[定動詞後置]
❶ (手段・方法) ~によって、~という方法で
❷ (同時性) ~していると、~しながら
wider (副) 他方では、また同時に
entgegen (副)(3格に)向かって、(3格に)反して
der Sonne entgegen 太陽に向かって
Das ist unserer Abmachung entgegen. それは我々の取り決めに反している.
(前置詞)(3格支配)(3格名詞のあとに置かれることもある)
Entgegen seiner Erwartung (または Seiner Erwartung entgegen) kam
eine positive Antwort. 彼の予想に反し、よい返事が返ってきた.
ruderten (過去3複、主語はsie) <rudern (自/i マタハh) ❶ボートを漕ぐ、
❷両腕を振り回す
Sie hat das Boot über den See gerudert. / 彼女はボートを漕いで湖を渡った.
das Volk (変ER式)❶民族 ❷(単のみ)国民 ❸単のみ)庶民
❹(単数形態で)群衆、人々 viel Volk 大ぜいの人々
➎(単数形態で)連中、やつら kleines Volk ちび助たち
lustig (形) 愉快な、陽気な
der Trab (単のみ)(馬の)速足
setzen sich + 状態 自分をある状態にする、セットする
setzen sich inTrab わが身を駆け足状態にする → 走り始める
der Eisbrei (E式) 辞書不掲載→Eis (氷)+ Brei (ぬかるみ) = 雪どけのどろどろ道
umherspritzte 辞書不掲載→umher (あちこち) + spritzte (過去3単)<spritzen
spritzen (他)❶ (薬品などを⁴) 注射する (人に⁴)注射する
❷(水などを⁴)まく、跳ねかける
spritzen (自)(水などが)跳ねる、飛び散る
Siebensachen (複)七つ道具、
(テキストは die Siebensachenであるが通常、所有冠詞と共に用いる)
die Wissenschaft (EN式) 学問、科学
die Siebensachen der Wissenschaft 勉強の七つ道具
daß * 通常 so + 形容詞oder 副詞 が先行して、相関関係を構成するが
ここでは、先行部分にsoが見当たらない.lustigが唯一、soをもつ
資格のある品詞なので、ここに関係づけて訳します.
kleines Volk setzte sich (so) lustig in Trab, daß * der Eisbrei umherspritzte.
ちびすけたちは陽気が手伝い、駆け足気味になり、雪どけの泥水を
跳ね散らした.
Seehundsränzeln 辞書不掲載→ Seehund + Ränzeln
der Seehund (E式) アザラシ
Ränzeln →das Ränzelein (同尾式) ランドセル
再度Seehundsränzeln (同尾式) アザラシの皮のランドセル(と推測します)
klapperten (過去3複) < klappern [クラッパーン](堅いものが)かたかたと音を立てる .
hie [ヒー] (副) ここ
♦ hie und da ❶あちらこちらで(に)、❷ときどき
riß (過去)[新正書法はriss] <reißen ❶(他) 引きちぎる、はがす、引き裂く
❷(自) 裂ける、ちぎれる
frommen (形、強複3)<fromm ❶敬虔な、信心深い ❷善意の、善意からの、誠実な
心のこもった
❸無邪気な ❹信心ぶった、偽善の
ヴォーダンとかジュピター神のおん前なので、とりあえず❶の意味に仮決めします.
(全体が把握できてから、あとで意味修正をします)
die Mütze (弱) (つばのない)帽子
herunter (副) [ヘルンター] (向こうの上からこちらの) 下へ
Wotanshut (辞書掲載なし)
→Wodan + Hut = vo-dan ヴォーダン(最高神)(北方神話)の帽子
Jupiterbart (辞書掲載なし) → Jupite + der Bart[変E式] = ジュピターの髭
gemessenⅠ (過去分詞) <messen 三変化(messen maß gemessen)
❶(他) (大きさ、長さなどを) はかる、測定する
❷(自) ~の長さ(大きさ、高さなど)をもつ
Sie misst 1.72m. / 彼女は背丈が1.72メートルある.
gemessen Ⅱ(形容詞)落ち着いた、悠然たる、品位のある、現然たる、堂々とした
hinschreitenden (辞書掲載なし)→hin + schreiten
hin (分離前綴り) むこうへ
schreiten (自/s) (ゆっくりと・歩調正しく・おおまたに・悠然と) 歩く、
der Oberlehrer (同尾式) ❶上級教師 ❷校長 ❸高校教諭
ここでは❶だが、さらに
①永年勤続の功労のある小学校教諭に与えられた称号(旧西ドイツ)
②功績の多い教諭に与えられた名誉称号(旧東ドイツ)
しかし普通にいう時はやはり単に「先生」と訳すのが自然だと思います.
————————————〘解説〙———————————————
* かぶっている帽子: die Mütze にはかぶっているという修飾語は
ないのですが、次のherunter が、いかにも頭から脱ぎ降ろしたイメ
ージを感じるので、意訳で付け足しました.独検のときは、余計な
蛇足はやめましょう.(減点されます.)
vor dem Wotanshut und dem Jupiterbart eines gemessen hinschreitenden
Oberlehrers...
ゆっくりと威厳にあふれた歩調で歩いていく先生方のヴォーダンの帽子や
ジュピターの髭の前では(急いで帽子を取去った.) ここは隠喩表現を
していますので、読み手側で「~のような」を補います.
「ゆっくりと威厳にあふれた歩調で歩いていく先生方のヴォーダンのよう
な神々しい帽子やジュピターの髭のような姿の前では...」
となりますので、初めに見たfromm の意味は「敬虔な→敬意をもって」
と少しやわらげて訳します.
西洋文学では、隠喩表現が出てきますので、修飾関係がぎこちない時は
読み手側で修正します.
アルルの女(1)は611番に移動しました.
すみませんが、611番にお回りくださいますように!
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『オルフェ(1)』
Jean Cocteau
Orphée
【1】
Un café du genre Café de Flore*, mais dans quelque ville de
province idéale. Le café forme l'angle d'une rue, sa façade
donnant sur une petite place. Sa terrasse est abritée par un
store sur lequel on peut lire Café des Poètes.
訳
カフェ・フロール(著名作家などがよく利用する)の類の
カフェ。パリではなく、どこか地方の町。道路の角の店。
正面は小さな広場。店のテラスは日よけで覆われている。
そこでは『詩人たちのカフェ』などの本を読むことができる。
《語彙》
idéale (形)①理想の、 ②架空の、空想の
本文は②の意味として「どこかの(町)」と訳した。
Café de Flore パリ6区、サンジェルマン・デュ・プレにある
老舗カフェ。アポリネールやサルトルなどが
よく利用した。
angle (m)角、隅
forme <former 形成する、形作る、(~の)形になる
abritée < abriter (他)① 保護する、守る ② 収容する
store (m) (巻き上げ式)日よけ、ブラインド
Café des Poètes 定着した日本語訳がなさそうです。
とりあえず『詩人たちのカフェ』ということで。
モーパッサン短編集(1)より
『ジュール叔父さん』(1)
A M アシールベヌーヴィル
MON ONCLE JULES
A M.* Schille Bénouville:
—————————【1】——————————————————
Un vieux pauvre, à*¹ barbe blanche, nous demanda
l'aumône. Mon camarade, Joseph Davranche, lui
donna cent sous.*²
—————————(訳)——————————————————
白ひげの貧しい老人が私たちに施しを乞うた. 仲間
のジェセフ・ダブランシュはその老人に100スー
のお金をあたえた.
————————— ≪註≫————————————
A M は À Monsieur. 旦那様へ
A M.* Schille Bénouville でアシール・ベヌー
ヴィル氏に捧ぐ
*¹ à このà は「~へ」ではありません。{~を持った」
という意味でayant とかavec に置き換えると理解しやす
いと思います. 但し実際に置き換えるなら、バランス的に、
sur soi などを補充して、avec barbe blanche sur soi あるい
はayant sa barbe blanche sur les joues といったところでしょ
うか.
l'aumône (f) 施し、恵み
*² sous [スー] (pl) <sou (m) スー
(5サンチームに相当する昔の貨幣単位) .
un sou は cinq centimes なので vingt sous が un franc
本文の100スーは、5フランのこと.この場合どちら
に訳してもよいとのことです.
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本日の学習は以上です.お疲れ様でした. ヾ(@^▽^@)ノ
トニオ・クレーガー (3)
————————————【3】————————————————
Die Schule war aus. Über den gepflasterten Hof und heraus
aus der Gatterpforte strömten die Scharen der Befreiten, teilten
sich und enteilten nach rechts und links.
————————————(訳)—————————————————
学校の授業が終わりました.生徒たちの群れは中庭の敷石歩道を
通り、生徒通用門からあふれ出て、三々五々、左右に散って出てゆ
きました.
————————————〘語句〙———————————————
die Schule {_/_n} ❶学校、 ❷(学校の)授業
aus/sein (i/s) 終わっている
gepflasterten (過去分詞) 舗装された<pflastern (他) 舗装する
√das Pflaster {_s/_} 舗石、敷石
der Hof {(e)s_/¨e} 中庭、裏庭、構内、校庭
den gepflasterten Hof 「舗装された中庭」では不自然なので
他の訳本をみたところ、「舗石の敷かれた中庭」とあったので
習いました.おそらく名詞形の「敷石」は gepflastert にも有効で
「舗石の敷かれた」の意味もあるということのようです.
und heraus (敷石道の上を)、そして外へ
Gatterpforte 辞書不掲載→ Gatter + Pforte = 格子門、冊状門
das Gatter {_s/_} 冊、格子[戸]
die Pforte {_/_n} ❶(小さい)門 ❷(守衛のいる)入口
Befreiten √befreiten (他) 自由にする、解放する
die Scharen (複) <die Schar {_/_en} 群れ
strömten (過去形) <strömen (自) 滔滔と流れる、大量に流れる
teilten...sich (過去3複) <sich teilen (再帰) 分かれる、割れる
————————————〘感想〙———————————————
生徒(Schüler) という言葉は出てきませんでした.その代わり
(授業からの)解放者(Befreiten)という抽象名詞で表現されて
います.なんだか日本語の「ひらがな」と「漢字」の使い分けに
似ている気がしました.直接言葉を言わず、象徴させる言葉で暗
喩表現する手法が、西洋文学には多く見受けられます.慣れてい
くしかないようです.
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本日の学習は以上です.お疲れ様でした. ヾ(@^▽^@)ノ