もぐりの語学教室+修行が辛くお寺を逃走した元僧侶見習の仏教セミナー

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

566番:ハイジ(3)

2021-11-23 07:19:48 | 日記

前回の学習は「542番」でした.

 

ハイジ(3回目)

—————————【3】—————————————————————

.Aber  nun hörte  sie  draußen des Großvaters tiefe Stimme,  und
.jetzt  kam ihr alles in den Sinn :  woher sie gekommen war  und
.daß  sie nun  auf der Alm Großvater  sei,  nicht mehr  bei der 
  alten  Ursel,  die fast  nichts mehr hörte  und  meistens fror,  so
.daß  sie immer  am Küchenfeuer  oder am  Stubenofen gesessen
.hatte,  wo  dann auch Heidi  hatte verweilen  müssen,  oder doch
.ganz  in der Nähe,  damit  die  Alte sehen  konnte,  wo  sie war,
.weil  sie  das Kind  nicht hören konnte.            

        
 ——————————————————————————————

    今度は声に出して読んでみましょう.

——いやん
——いやなの?

—————————【3】—————————————————————        

   
.Aber  nun hörte  sie  draußen des Großvaters tiefe Stimme,  und
.アーバー ヌーン ヘーアト ズィー ドラウセン デス グロースファータース ティーフェ シュティメ ウント  
.jetzt  kam ihr alles in den Sinn :  woher sie gekommen war  und
.イエツト カーム イーア アレス イン デン ズィン ヴォーヘア ズィ ゲコムト ワール ウント
.daß  sie nun  auf der Alm Großvater  sei,  nicht mehr  bei der 
  ダス ズィー ヌーン アウフ デア グロースファーター ザイ、ニヒト メーア バイ デア 
.alten  Ursel,  die fast  nichts mehr hörte  und  meistens fror,  so
.アルテン ウアゼル ディー ファスト ニヒト メーア ヘアテ ウント マイステンス フローア ゾー
.daß  sie immer  am Küchenfeuer  oder am  Stubenofen gesessen
.ダス ズィー イマー アム キューヘンホイヤー オーダー アム シュトゥーベンオーフェン ゲゼッセン  
.hatte,  wo  dann auch Heidi  hatte verweilen  müssen,  oder doch
.ハッテ ヴォー ダン アオホ ハイディ ハッテ フェアヴァイレン ミュッセン オーダー ドッホ  
.ganz  in der Nähe,  damit  die  Alte sehen  konnte,  wo  sie war,
.ガンツ イン デア ネーエ ダミット ディー アルテ ゼーエン コンテ ヴォー ズィー ヴァール 
.weil  sie  das Kind  nicht hören konnte.                        .
  ヴァイル ズィー ダス キント ニヒト ヘーレン コンテ
 

———————— (訳)——————————————————————
                 
でも、今度はハイジは、外でおじいさんの深く低い声を聞きました。
そして今、ハイジの意識にすべてのことがよみがえりました。
(やって来ました、kam)  どこからハイジは来たのだったか、
そしてハイジは今や、ウルゼルおばあさんのところではなく、
アルプスの牧場のおじいさんのところにいることを思い出したのです。

(alten  Ursel,  die と関係代名詞で続いているのですが、一旦切ります。)

ウルゼルおばあさんは、ほとんど、もう耳が聞こえなくて、いつも
寒がって、台所のかまどの傍か、ストーブの傍に座っていたのでした。
そうすると、ハイジもそこか、その近くにいなければなりませんでした。
そうすることで、(近くにいることで)耳の聞こえないおばあさんなので、
ハイジがどこにいるか見えるようにしたのでした。


                   《語句》    
kam 来た(過去形)<kommen  来る 
sie  彼女は(ここではハイジを指していますので、
      ハイジと訳しておきます。)
aber  でも、しかし  
nun 今や、今、さて、 
woher どこから
gekommen war(過去完了)来ていた  
sei (接続法)いる <sein  (~に)いる
  接続法については、追々学んでいきます。きょうは素通りします。
tief 深い、  tief など形容詞が女性名詞につくと、tiefe になります
     (語尾にe がつきます。)   
Stimme (女性名詞)声   
und ~と、そして            
alles  すべてのこと
hörte 聞いた(過去形)<  hören(ヘーレン) 聞く
Großvater(男性名詞)おじいさん( s がついているのは属格)
        (属格というのは所有格のことですが、後日学習します。)
draußen(副詞)外で
jetzt  今
Sinn 意識、心、感覚
Ursel (女性の名前)ウルゼル
Alm(女性名詞)アルプス山頂の牧場
auf (前置詞)~の上で(格支配については後日学びます)
Küchenfeuer  (中性名詞)台所のかまどの火
Stubenofen  (男性名詞)ストーブ   
meistens  (副詞)たいていは
fast ほとんど      
fror  過去基本形 <frieren  寒がる
gesessen   sitzen (座る)の過去分詞  (不規則動詞)sitzen  saß   gesessen 
                                                ジッツェン ザース ゲゼッセン
   ここでは過去完了形で出ていますがこれについては後日学びます。
dann そうすると、その場合は、その時は
verweilen  留まる、滞在する
damit  それでもって
weil  ~だから


    ≪学習する文法≫
きょうは動詞の過去形について学びます。順序として普通は「現在形」から
学習するのですが、今読んでいるのは、「物語」なので基本的にすべて
「過去形」になっています。

そういうわけで、「過去形」を学びましょう。

ところで、本文中には2種類の過去形が出てきました。
「過去形」と「過去完了形」ですが、このうち、「過去形」を学びます。

動詞には、「3基本形」というものがあることは、以前お話したことがありますが、
不規則なものは、独和辞典(できれば1冊用意しましょう。メルカリで安く
入手できないか、チェックしましょう。アマゾンでも格安中古が見つかるかも
しれません。)(高いのを買わないで!飽きなかったら、新品を買い直せばいい
のですから。3か月間ほどは様子見しましょう。来年も続いていたら、それから
買えばいいと思います。)  

規則動詞の基本形は「語尾」が「-en」で終わっています。
「-en」を「-te」に変えると「過去形」になります。

そしてまだ習いませんが、過去分詞もついでに、先に覚えましょう。

動詞の頭に「ge」を付け足し、語尾は「en」を「t」に変える

 【 hören(ヘーレン) 聞く】 という動詞は
                                               
基本形:  hören  /  過去形:hörte  /   過去分詞:gehört
         (ヘーレン)           (ヘーアテ)           (ゲヘーアト)

のような3基本形を持っています。

kommen (来る)という動詞は例外で、不規則です。
(コメン)

基本形: kommen   /  kam   /  gekommen
         (コメン)      (カーム)    (ゲコメン)
     来る     来た    (訳不能)

「過去分詞」が訳出できないのは、意味がないからではありません。
ちゃんと、形容詞にもなりますし、受け身でも使いますし、
分詞構文にもなります。これは「過去の成分」と言っておきます。
料理で言えば、具材であって、料理そのものでなないので、
直接食べません。そういうものだと、今は思っていてください。

         (*^▽^*) 

きょうは、このうち、「過去形」について学びます。
過去形は、もちろん過去のことを話すときにつかいます。
今のドイツ語は、日常会話では、現在完了形(後日学びます)で
話すので、「過去形」は、主に、物語で使います。

では、使えるように、過去の人称語尾を覚えてください。


ich ———(過去形のまま)           wir ———(e)n
イッヒ                                                      ヴィーア

du   ——— st                                      ihr   ———  t
ドゥー                                                     イーア

er   ———(過去形のまま)             sie   ——— (e)n
エア                                                           ズィー

 

——————————————————————————————
                lernen (学ぶ)の過去形
             (レルネン)
 
ich  lernte.  私は学んだ         wir  lernten  私たちは学んだ
 イッヒ レルンテ                        ヴィーア レルンテン

du   lerntest   君は学んだ             ihr  lerntet  君たちは学んだ
ドゥー レルンテスト                        イーア レルンテット

er   lerntet    彼は学んだ               sie  lernten  彼らは学んだ
エア レルンテット                               ズィー レルンテン

——————————————————————————————


さあ、これであなたも少しはドイツを学びました。
これを過去形で言ってみましょう。
少しはというのは、ein bißchen (新綴り:ein bisschen)
     ※ すみません。私の本が古いので旧綴りで失礼します。

Sie lernten ein bißchen Deutsch. (本当は現在完了で言うところですが練習なのでね)
 

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565番:アルト・ハイデルベルク(5)

2021-11-23 07:13:18 | 日記

アルト・ハイデルベルク(5)


————————— 【5】———————————————
    
 2. Szene.

Staatsminister (kommt durch die Mitte)
v. Metzing.      Exzellenz-(verneigt sich).
v. Breitenberg. Exzellenz-(verneigt sich).
Staatsminister (grüßt, - er winkt dem Lakai Glanz).
                   Kommen Sie mal. Se.
               Hochfürstliche Durchlaucht empfangen  
               soeben Se . Durchlaucht den Erbprinzen.  
               

——————————(訳)——————————————

            第二場

国務大臣 : (中央を通って登場). 

フォン・メッツィング: 閣下 (お辞儀をする)

フォン・ブライテンベルク:閣下 (お辞儀をする)

国務大臣 :(挨拶をする _ 従僕のグランツに合図する)
              ちょっと来てくれ。大殿下がたった今、公子殿下を
     お召しになっておられる。


—————————《語彙》————————————————
  

Hochfürstlichet Durchlaucht  
             王侯貴族に対する呼びかけで、
             通常、殿下と訳される。
       尚、陛下という呼称は宮殿の階段のことで、                    通常、帝国国王、皇帝への尊称となる。
     この物語の設定の、ここ北ドイツのカールスブルクは、
                   ザクセン王国の支配下にあったので「陛下」といえば、
        ザクセン王になるため、以下「大殿下」と訳していきます。
               Se . Durchlaucht den Erbprinzenは「公子殿下」と訳しました。
kommen    (自動詞) 来る
durch   (前置詞) ~を通って
die     (定冠詞) 女性形 4格
Mitte        (女性名詞) 中央
empfangen  ~を受け取る ~を迎える 
            ~を歓迎する ~応対する
verneigt sich < sich  verneigen   お辞儀する

   【動詞の人称活用】
動詞の語尾は en 普通 en で終わります。
kommen(来る) という動詞を活用しましょう。
kommen の語尾は en 
そしてkomm  の部分 は語幹と呼びます。
語幹は変化しませんが語尾が下記のとうに変化します。

人称に応じて語尾が変化するのをみおてみましょう。

      単数       複数

1人称  ich komme      wir kommen
     イヒ コメ     ヴィーア コメン
     私は来る      私たちは来る

2人称  du kommst         ihr  kommt
     ドゥー コムスト  イーア コムト
     君は来る      君たちは来る
     
     Sie kommen           Sie kommen

3人称  er kommt        sie kommen
     エア コムト    ズィー コメン
     彼は来る             彼らは来る

3人称  sie kommt
     ズィー コムト
     彼女は来る

     es kommt
     エス コムト
     それは来る


さて、ドイツ語には、2人称で、君に相当する du のほかに
Sie (ズィー)という敬称があります。

du は 親しい相手に対して使います。
親子、恋人、親友、仲間など
(きみ、おまえ、あなた などと訳されます)

Sie は 敬称といいまして、他人、上司など、
少し距離のある間柄で用います。
(あなた、に相当するとたいていの本に書かれていますが
日本語のあなたは、かなり馴れ馴れしいかもしれません。
あ宅、ご主人、奥さん、などのよびかけぐらいに思っていてください。
日本語で名字で呼びかける間柄で使う場合が Sie だといえます)
下の名前、ゆうちゃん、たかし君 で呼ぶ間柄では du になります。
単数形も複数形も同じ形なので、、(あなた)か(あなたがた)かは
状況の中でしか、わかりません。


————————【解説】————————————————
  

 前置詞はそのあとに名詞を従えます。そしてその名詞を支配します。
 ということは、名詞は、部下(支配される側)で前置詞がボス。
 で、なにを支配するかといいうと、格(かく)。

 格とはなにか?格とは、日本語の助詞、て、に、を、は、に相当する。
 ドイツ語のてにをはとはなにか?
 それは、「は」「の」「に」「を」
 (葉の匂う)と覚えましょう。(何?歯の臭う?いいけど何かくさい)

 1格 主格です。N格(Nominativ)(ノミナティーフ)
    と書いている本もあります。
    「 ~は」 です。

 2格 属格(ぞっかく)。G格(Genitiv)(ゲニティーフ)といわれる
    こともあります。「 ~の」 になります。
    
 3格 与格(よかく)D格(Dativ)(ダティーフ)といわれる
    こともあります。「 ~に」 になります。


 4格 対格(たいかく)A格(Akkusativ)(アクザティーフ)
    英語の直接目的格に相当。
    「~を」

 この4つの格で、文を消化します。牛が4つの胃袋で秣を消化するように。
  

 で格は4つあるのですが、このうち前置詞が支配するのは3つ。
 それで、
 
  durch (ドゥルヒ)(~を通って) という前置詞は、4格を
 支配します。これを4格支配の前置詞といいます。
 
 名詞と冠詞にも格があるのですが、
 きょうはこのくらいにして、後日の楽しみにとっておきましょう。

 

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