さすらいの青春(493)
𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼
———————【493】———————————
La lueur du falot venait frapper la
fenêtre: un instant, autour de Meaulnes,
la chambre maintenant familière, où toutes
choses avaient été pour lui si amicales,
palpitait, revivait... Et c'est ainsi qu'il
quitta, refermant soigneusement la porte,
ce mystérieux endroit qu'il ne devait sans
doute jamais revoir.
.————————(訳)—————————————
角灯のほのかな光が叩くように窓を照らしていた.
一瞬、モーヌの周りにも照った.今となっては部
屋も馴染んでいて、部屋のすべてのものがモーヌ
にとっては、とても愛おしいものだったためか、
部屋がその光で震え、生き返ったようにも思えた.
こういう気持ちを胸にモーヌは念入りに戸締りを
して、もう二度と見ることはないであろうこの不
思議な場所を去った.
——————— ⦅語句⦆ ————————————
lueur:[リュウール](f) ほのかな光、微光、閃光
falot:(m) (大型の手提げの)角灯
refermant:(p.pré) < refermer (他) 閉じる、閉める
amical, e:(形) 親しみのこもった、親しげな、
友情のこもった、優しい、暖かい
palpitait:(直半過/3単) < palpiter (自)
palpiter (自) ❶ぴくぴく動く、痙攣する、
❷動悸を打つ、高鳴る、❸[de で]震える、
おののく、興奮する.
revivait:(直半過/3単) < revivre (自) 生き返る、
蘇(よみがえ)る、
refermant:(p.pré) < refermer (他) 閉じる、閉める;
refermer un livre / 本を閉じる
refermer la porte / (開いていた)戸を閉める
soigneusement:[スワニューズマン] 念入りに、注意深く
porte:(f) ドア、戸、扉、出入口
mystérieux, se:[ミステリユー, ズ](形) 不思議な、謎の、
不可解な.
endroit:(m) 場所、所
devait:(直半過/3単) < devoir
devoir + 不定詞:❶~しなければならない、
❷~に違いない、~するはずだ、❸~する
ことになっている、~するつもりだ.
sans doute:おそらく、
ne... jamais:二度と~ない
revoir:(他) もう一度見る
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