古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

パワースポットときいて行きました。

2010年07月20日 06時04分56秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 道子さんがある集まりに参加して聞いてきたところによると、子午線上にある『明石市天文科学館』とすぐそばの『柿本人丸神社』と『月照寺』が集っている場所に、あちこち旅している人がパワーを感じたというのです。これから有名になるかもしれない、感じる人ぞ感じる『パワースポット』でしょうか。
 とうわけできのう、早速二人で出掛けました。去年は長野県の『分杭峠』という有名なパワースポットで30分余り『気』を浴びましたが、今年はこれですませることにしましょう。写真は明石市天文科学館の展望台から見下ろしたところで、左の大きな屋根が月照寺、右の少し奥の社殿が柿本人丸神社の拝殿です。
 まず天文科学館へ。9時50分から50分間のプラネタリウムを見ることにしました。夏休みの休日とあって館内は早朝からにぎやかです。気を浴びることを兼ねてのプラネタリウムでしたが二人ともしっかり寝てしまいました。涼しくて、蚊に刺されなくて、満天の星空のもとで快い音楽と眠りを誘う解説を聞いてリクライニングシートにもたれていると、眠るなというのは無理というものです。
 人丸神社と月照寺にお参りしてから『魚の棚』へ。『林喜』(「ハヤキ」と読むそうです)という食堂に入って『あなご丼』を注文しました。12時過ぎでしたがぼくらの後に入ってきた二人組のお客で昼食のあなご丼は売り切れ、店はおしまい。あなご丼しかないお店ですから。
 昼どきですから、ところどころにある明石焼き(たこ焼き)の店には行列ができ、昼網の魚目当てのお客さんで通りは混んでいます。勤めていた頃、職場に淡路から通っている娘さんがいました。彼女は家からバスに乗り、富島港から明石港まで船(一応高速船と名前がついています)に乗り、魚の棚を通ってJR明石駅まで歩き、そこから電車に乗り、電車を下りてからは自転車で通勤していました。
 その彼女にきかれたことがあります。「毎日『魚の棚』を通って通勤してると蛸が店の売り場から逃げ出して道を歩いてることがあるけど、あれってホントはだれのものでしょう」
 たしかに蛸が店の台から下りて道を歩こうとしています。店の人が必死に引き剥がしてまた台に載せています。この蛸は漁師の蛸壺に入ったところで漁師のモノになり、浜で買ったところで店のモノになり、店先で買ったところで買主のモノになり……と人間は勝手に思っていますが、道を歩いている蛸にきいたら、「おかしなことをいうねー。こうして立派に生きて道を歩いている蛸がどうしてだれかのモノということになるんだ」というでしょうね。
 人間はかつて人間に対してそんなことをしました。いや、いまも。お金のためには一番残酷になれる動物です。
 ところでパワーを感じたかって? さー、眠っててわからなかったけど……。
コメント
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