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ツツジ?
「怒り」吉田修一
「土の中の子供」「悪と仮面のルール」中村文則
両氏とも一貫して書き続けたい主題があるのだと思う。
善悪で分けられない、社会の中の、または1人の人間の中の不条理のようなものを。
目を瞑っても無視できないものを。
不燃物のようなものを。
「悼む人」天童荒太
違和感がありながらも、結局いつも最後まで読まされてしまう。
ラストは圧巻。
常に天童さんのラストは、天から光が差し、オーケストラつき大円団、宗教的なイメージ。
映画はどうだったのかな?
「マスカレードイブ」東野圭吾
マスカレードホテルの番外編。
軽くさらりと読めてありがたし。
「錨を上げよ」上巻 百田尚樹
ぶぶぶ厚い。これほどパワフルかつ、行き当たりばったりで、なにやってんだかって青春記は滅多にない(苦笑)
自叙伝だとしたら、書いててよく自己嫌悪にならないもんだと、感心する。
下巻読むのかなぁ、私。
「放浪記」林芙美子
これまた長い。文章が短く、感覚的な表現で、古さを感じない文体。
放浪モノって疲れる。
自分を愛しているだけでは侘しく、それ以上のなにかを探してさ迷う。
そんなものはないと気がつきつつ。しんどい。
総じて、超ヘビー級揃いでしたね。
「ファーブル昆虫記」もストロングヘビーでちっとも進みません。
やっぱり物語が好きなんだなぁ。
しばらく古典熱が吹き荒れるでしょう。