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たまには金融の話でも・・・短期プライムレートが上がると・・・Part1

2007年04月04日 22時37分38秒 | たまには金融・経済の話でも…
写真:国立の桜から

今日の朝、国立駅のツバメの巣近くにツバメがいました。今年初めて見たツバメ。季節の移り変わりは早いなぁ~と思っていたら、夕方は雷雨のなか霙が・・・春に霙とは・・・19年ぶりだそうです。

で!本題。
先日、日本銀行が無担保コール翌日物金利の再利上げを行いました。それに伴い、銀行が動き、影響が出てきました。以前、普通預金の金利が上がると書きましたが、今度は、短期プライムレートの引き上げを行ったようです。この動き、預金関係を含め、大手銀行が先行し、あとから地方銀行が追っかけるスタンスが出来上がっているみたいですね。

この短期プライムレートってなんでしょう。 銀行が取引先の中でもっとも優遇する最優良企業に貸し出す際の「最優遇貸出金利のことで、短期とは1年以内の期間で貸し出す短期資金の金利なんです。金利の基準は、無担保コール翌日物と呼ばれる金利水準に上乗せして決まります。この金利は、企業を【信用リスク】と言う「ものさし」で図って、優良企業には低金利で、リスクが高い企業は、その分上乗せして決めます。

今回、短プラ(短期プライムレート)は、無担保コール翌日物に0.25%上乗せになる/なったようですね。簡単に言えば、銀行が、国から無担保コール翌日物金利0.5%で、借り入れた資金を0.75%で最優良企業に貸し出し、0.25%の鞘を抜く(銀行の利益)・・・って、感じでしょうか?

それでは、個人にどう反映されるのでしょうか?一番大きいと思われるのは、この短期プラの金利は、直接、住宅ローンの変動金利にも反映されます。だいたい1%程度上乗せ金利が適用されます。今後は、住宅ローンの変動金利があがります。こうして、日銀の無担保コール翌日物金利の再利上げは、様々な形で、じわじわと個人にも影響を与え始めます。

詳しく説明すると、住宅ローンの基準となる金利は実は3タイプあります。
1.「財政投融資貸付金利」
2.「長期プライムレート」(1年以上の期間で貸し出す金利)
3.「短期プライムレート」

住宅金融公庫等から融資を受ける場合の金利の大元は「財政投融資貸付金利」が基準、「長期プライムレート」は、利付き金融債の流通利回りが基本となるため、信託銀行や生保などが、「短期プライムレート」は、都銀や地銀が中心となります。

では、これらの金利の基準となるものはなんでしょうか?「財政投融資貸付金利」は、「長期国債の流通利回り」、「長期プライムレート」は「利付き金融債の流通利回り」、短プラは「公定歩合・短期金融市場の取引」が基準となります。

都銀や地銀が使う「短プラ」大元と言えば、国の公定歩合(無担保コール翌日物)の金利が元になっており、この公定歩合・・・景気が過剰気味では、貸出金利を高金利にして、投資を抑え、過熱感を減少させ、景気が減退すれば、低金利(先日までは0%金利で、景気回復を後押しした)にして。貸し出しを増やし、不況対策等講じて、企業活性化を優先させる・・・Part1終了。

天気:曇りのち一時雷雨
気温:最低温度:5.9℃ / 最高温度:12.6℃
ウォーキング:15886歩 / 消費カロリー:480.40Kcal
歩行距離:約10.33km
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