谷間の小さな段々畑

山畑の四季を写真とともに発信します

ゲンノショウコの石弓 投石器

2016-10-05 16:21:29 | 日々のこと

 

ゲンノショウコの投石器は精工だ。

梅園の草むらの、あちらこちらに投石器が仕掛けられて、今か今かと発射の合図を待っている。 

その仕組みはいたってシンプルだ、5枚のガクの上に並んでいる褐色の丸い物体が砲弾(種子)である。

そして真ん中に鋭く突き出た穂先は、強力な5枚の板バネで構成されている。

板バネの正体は渦巻スプリングだけれど、強力なエネルギーを秘めたまま槍の穂先に張り付けられている。

正確には穂先にはりつけられた後、長い時間をかけてエネルギーを蓄えたのだろう。

砲弾は、この強力な板バネにくっついているのだが、何らかの刺激で板バネの抑止力が解除されると、バネは砲弾を抱いたまま高速で穂先に向かって巻き上がる。

そして最も遠くに弾を飛ばすタイミングで砲弾を放つのである。

高速カメラで確認したわけではないが、多分そうなっているのだろう。

秋のはれた昼下がり 草むらを歩くと石弓に狙撃される。 

役割を終えたスプリングの形状がすこぶる良い

20年も昔ザルツブルグという古い街を訪れたことがある、唐草模様の鉄の装飾品がいたるところに飾られている。

装飾品のあるものは、役割を終えたスプリングと酷似していた。

段々畑の投石器 ゲンノショウコ

 

 キチジョウソウ

シュウメイギク 

 ゲンペイカズラ

ウメモドキ

 

 

 

 

 

コメント
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