紀州・有田で田舎暮らし

思いつくままに野菜や果実や漬物を作ったり、時には青春する心を求めてさ迷ったり、気ままに田舎暮らしを楽しんでいます。

誕生日 心の老い

2022年02月18日 | 田舎暮らし&家族

先日、誕生日を迎えた。

コロナ禍、ひっそりの誕生日だった。家内がショートケーキでお祝いをしてくれた。

JALとANAが、バースデーカードをプレゼントしてくれた。

若い時は華やいだ心で誕生日を迎えたが、古希を過ぎた頃からは誕生日を迎える度に、「自分の健康寿命はいつまでやろか」「平均寿命まであと何年やろか」とかが脳裏をよぎるようになった。

体の無理が利かなくなりアチコチが傷んでくると、心まで老いを気にするようになってきた。

そんな時、いつも詩の一節が我が心を戒めてくれる。

『青春とは人生の或る期間を言うのではなく、心の様相を言うのだ』

今年の誕生日も、「天国への階段を一歩 イヤ数歩 上ったか・・・」と、つぶやいてしまった。

たまたま、そんなことをイメージさせる雲が目に入った。階段上の雲の先が天国に向かっていた・・・

すぐに自分を戒めた。あの階段に乗ったらアカン!

『天命を全うするまで、心は青春や!』

誕生日は、そんなことを繰り返す日となってしまった。

 

・・・自分を戒めてくれる詩<全文>・・・

青春(原作:サミエル・ウルマン、邦訳:岡田 義夫)

青春とは人生の或る期間を言うのではなく、心の様相をいうのだ

優れた創造力、逞(タクマ)しき意志、炎ゆる情熱、怯懦(キョウダ)を却(シリゾ)ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こういう様相を青春と言うのだ。

年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。

苦悶や、孤疑(コギ)や、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰(アタカ)も長年月の如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥(アクタ)に帰せしめてしまう。

年は七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。

曰(イワ)く、「驚異への愛慕心」、「空にきらめく星辰(セイシン)」、「その輝きにも似たる事物や思想に対する欽仰(キンギョウ)」、「事に処する剛毅(ゴウキ)な挑戦」、「小児の如く求めてやまぬ探求心、人生への歓喜と興味」。

人は信念と共に若く、疑惑と共に老ゆる。

人は自信と共に若く、恐怖と共に老ゆる。

希望ある限り若く、失望と共に老い朽ちる。

大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、 そして偉大の霊感を受ける限り、人の若さは失われない。これらの霊感が絶え、悲歎(ヒタン)の白雪が人の心の奥までも蔽(オオ)いつくし、皮肉の厚氷(あつごおり)がこれを固くとざすに至れば、この時にこそ人は全くに老いて、神の憐れみを乞うるほかはなくなる。