何年も使っている近隣農家の「発酵ぬか床」は、漬けた野菜から滲み出た成分が酵母菌と相まって絶妙な味わいがする。一朝一夕で、この味わいは出せない。
それがわかっていながら、我が性分、ついつい保存管理がおろそかになってしまって、シーズン毎に新たに「ぬか床」を作る羽目になっている。
ここ数年は、田舎ではあるまじき手抜きの「ぬか床」を作っている。
1.栽培と縁のない人が、冷蔵庫に入れて使うであろう「発酵した熟成ぬか1kg」500円程度のを1袋買ってきて、発酵の「タネ」にする。
2.「ぬか漬けの素1kg」200円程度を2袋加えて、「ぬか床」を増量する。昆布やトウガラシなどを加えたりもするが、この3kgの「ぬか床」で浅漬けシーズンをスタートする。
3.発酵がすすみ、浅漬けした「きゅうり」などで水分が浮いてくれば、精米店で「米ぬか」1袋を買ってきて適量の粗塩や昆布とともに加えていく。
余った「米ぬか」は、畑の肥料代わりに使ったりしている。
今年こそは、浅漬けシーズンが終われば、味わい深くなった発酵した「ぬか床」を来季の「タネ」として残すため、パックに一部を取り出し、粗塩を振って冷蔵庫に保存しとこうとは思っているのだが・・・