故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

人と再会

2015-11-05 06:47:59 | よもやま話
  
そろそろ彼女と連絡を取らなければと思っています。


  
母の法事で、年寄りのお坊さんがお経をあげに参ってくれました。
お経の後の法話を思い出しました。

「亡きお母さんが、縁の糸を結んでくれました」と話されました。

若い時は、袈裟を酒でべたべたにされた和尚です。
「しっかりなさいまし」と車で迎えに来られた奥さんに叱られていました。
私のうちは、山の上です。
麓から順に法事を済ませて上がってくる頃には、かなり酒が入っていました。
和尚は、般若湯がお好きだと、村人は皆知っていたのです。

和尚の話される通り、普段会うこともない多くの親戚の方にお会いできました。
昔お世話になった多くの近所の方々にお会いできました。

今になって、和尚の言われたことは真実だと思い出しました。

お寺のご商売のために法事があるのだと思っていました。
和尚は、残った家族が再会するための立会人(介添え役)のような役回りなのです。
会えば近況を話し合い、また「縁」が続くのです。

義兄が棲んでいる家の相続のことで、亡き妻の兄弟縁者の承諾をえなければならないのです。
やらなければならないと思いながら、日延べになっているのです。
妻が亡くなったあと、縁遠くなってしまっているのです。
厄介な話ではあるのです。

私は多くの人に会ってきました。お世話になってきました。
その多くの人と会うことはかないません。
今、近しくしてくださる方々との「縁」を大事にしています。
縁は巡り巡るものと思っているからです。

妻は学生時代の友人と上野で会って、モネ展を観てきました。
モネの絵について、感動をまじえて話してくれました。
私もよく知っている友人の方との話も教えてくれました。

「今度、二人で家にきたら」と誘ってくれたようです。
その友人の方が、私の初恋の人だと妻も友人も知っての計らいです。
ぜひお受けしたいと思います。若い頃からちゃんと話をしたことがありませんでした。

若い頃、年賀状を書くのが苦痛でした。
そして、だんだんと縁遠くなってきたのです。

歳をとると、3つ以上の違うグループと付き合ったほうが良いとラジオで言っていました。
家にこもらないように、健康でいられるための知恵なのです。
ちょっと億劫な気持ちが、老化の第一歩なのです。

自分に疑問をもったり、否定したりするようになると付き合いは萎んで行きます。
そして、自ら病を抱えるようになるのです。
これは、年齢に関係なく言えることです。

億劫と苦労は異なります。
苦労して、自らの足りないことを自覚した方が良いのです。
億劫は、面倒なことを避けようとして、やらず終いになることです。
やろうとすれば、準備も必要だし案外できるのです。

だから、私は毎日できること、できそうなことから始めます。

人との再会について、書いてみました。

冒頭の絵は、「毛糸パンツをはいていた」同級生の女の人です。
二人で同窓会の幹事を任されています。2年後のことになります。
そろそろ準備をしなければいけませんね。

霜柱 海からは湯気 急ぎ足

2015年11月5日


コメント
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