
「ふわふわからぴょんと生まれる」というタイトルの絵です。
アイデアはこんな風に出てくるものですか。
今日のテーマは、「コンポスト」です。
最近、2つ目のコンポストを買いました。
コンポストと言っても、蓋のあるポリバケツの底がない容器のことです。
昨年は、畑に生ごみを埋め続けました。
りんごの腐りかけや皮をを埋めたところ、2晩続けて掘り返されました。
犯人はどの獣でしょう。妻が怒っていました。
掘り返された穴の近くのじゃがいもの根も被害にあったからです。
毎日、台所から生ごみが出ます。
今は、カフェからも出ます。
コンポストを買ってからは、生ごみをお宝のように思うようになりました。
妻が、昨年埋め続けた生ごみが肥料となって、作物が良くとれてうれしい。
というからです。
生ごみとして、動物性たんぱく質(魚、肉)や糖類(果実かす)が
出た時は、ことさら嬉しいのです。
生ごみの分解を助けるために、近くの無人精米所から糠をいただいて来て、
コンポストに混ぜます。糠が生ごみの分解酵素を作りだします。
かつて、担当した「麺工場」で毎日生麺の生ごみ交じりの汚水が出ました。
好気性排水処理設備で酵素分解し、
基準値以下(きれい)になった液体は河川放流していました。
絞った残さをコンポストにしていました。
完成記念に、望まれてミニトラクター(耕運機)をプレゼントしました。
普通は、絵画や焼き物です。
この工場では、残渣に近くで出るおがくずを混ぜて一次コンポスト、
耕運機で切り返しを繰り返し、二次コンポストにしていました。
良質な堆肥となり、近所の農家が無償で引き取っておられました。
スーパーマーケットでは、7種類のゴミが出ました。
生ごみ(売れ残りの弁当、バックヤードで出る生ごみ)、ペットボトル、
缶、ダンボール、金属、ガラス、プラスチック(発泡スチロールなど)です。
この処理をするプロジェクトがありました。
生ごみは有価(業者が買い取り)で引き取ってくれません。
処理業者に金(1万円/トン)を払わなければなりません。
提案は、こうでした。
ダンボールをシュレッダーにかけ、おがくずの代用とする。
都会では、おがくずが入手しにくいからです。
一次コンポストをすることで、減容化(水分80% → 50%以下)が
出来ました。生ごみは、酵素分解され二酸化炭素(空気)と水になります。
コンポストにすることで、他の自治体(ゴミは発生自治体で処理が原則)へ
持ち込むことが出来ました。減容化で引き取り量(トン数)が減り、
安くなりました。二次コンポスト業者に引き渡すことでタダになりました。
揚げ物に使った油もつければ、喜んでタダで引き取ってくれます。
問題は、弁当に含まれる塩分でした。
濃度1%以下でないと、塩害の原因となり肥料としては不向きでした。
余談ですが、アイスプラント(塩水を好む)も併せて提案すれば良かった。
熱処理をすることで、塩分を含む飼料にすることが出来ました。
飼料会社が引き取ってくれることになりました。
コンポストにファンやヒーターが付いているものがあります。
エネルギー消費と合わせると、クエスチョンです。
産業廃棄物は、利用価値があると誰もが考えます。
選別と運搬(見かけ比重が低い)にコストがかかります。
ごみの地産地消ができると良いのです。
少なくとも減容化であり、運搬費用の削減(見かけ比重をアップ)です。
エネルギーの地産地消も有効です。
田舎でつくった電気は、50%(効率の問題)しか都会に届きません。
スーパーマーケットチェーンから、プロジェクトを受注できませんでした。
受注できなくても、検討した結果が重要でした。
どんどん、引き出しが増えていくからです。
不要物 旦那以外は ひきとるよ
2017年10月19日